Post date: 20-Feb-2014 05:58:17
院長ブログ2014.2.19より転載しました。
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最近、息子を見ているとご飯を食べてる時とか
プラレールで遊んでる時とかにひどい姿勢に
なっていることが目につき始めました。
職業がら、どうしても放っておけないので
いちいち指摘してます。
その時に心がけているのは、
①「◯◯してはダメ!」という否定語を使わない、
②「姿勢を良くしなさい!」とか抽象的な表現を使わない、
③無理させない、頑張らせない
ってことです。
このぐらいの年齢の子どもが悪い姿勢になる原因は、先天的な要因を除けば
①良い姿勢のとり方がわからない
②悪い姿勢になりやすい環境にある
というケースが多いように思います。悪気があってやってるわけではないんですね。
今回は、チャイルドチェアの座面の奥行きが深すぎて
骨盤後傾せざるを得ない状況(電車なんかで学生が浅く腰掛けて
足を投げ出すような状況)になっていることが原因と思ったので、
おしり(仙骨あたり)を押して重心を前方に移動させて骨盤が立つように誘導して
空いたスペースにクッションを挟んでみました。最初は畳んだバスタオルをおしりに敷いてみましたが
しっくりこない様子。次に小さめのクッションを背中に当ててみたけどやっぱり「イヤや」とのこと。
次に少し大きめのクッションで背部全体を包むようにかませてみたらこんな感じになって
本人も楽チンとのことで機嫌よく食事を続けてくれました。
あくまで私見ですが、日々の臨床や、自分の子ども、街でお見かけするお子さんを見てると
3歳位からこのような不良姿勢のクセがつき始めて
5,6歳位の年長さんである程度、筋肉のアンバランス、関節の動きにくさ、が定着し始め、
そして、小学校に入って、DSや携帯ゲームをいじり出して治療が必要なカラダが
完成してしまう、そんな経過をたどっているような印象を持っています。
ですので、3,4歳のお子さんの姿勢が気になるというご相談には
日々の生活環境に気を配ってあげて、歩いたり、走ったり、飛んだり、
いっぱい体を動かす機会を作ってあげることが大切ですよ、とお伝えしていますし、
治療については基本的に5歳のお子さんからお受けするようにしています。
(※先天的な要因がある場合は早期からご通院いただいているケースもあります)
小さなお子さんがいらっしゃる親御さんは、この機会に
お子さんの姿勢、動き、環境をじっくり観察されてみてはいかがでしょうか?