11月23日は現在、勤労感謝の日という国民の祝日になっていますが、もともとは新嘗祭という祭日でした。各地の神社では、一年を通じてたくさんの祭りが行われます。特に四季の節目には大きな祭りがあります。春にはその年の実りが豊かなことを祈る春祭り(祈年祭・きねんさい)、秋には収穫を感謝する秋祭り(新嘗祭・にいなめさい)が行われます。夏には稲の災害と人々にふりそそぐ災厄を除く夏祭りが、冬になると今年一年を無事に過ごせたことを感謝し、新しい年の生命を育む冬祭りが行われます。
祭りには、真心を込めて調整した季節の品々が神饌(しんせん・神さまの召し上がりもの)としてお供えされ、祈りの言葉である祝詞(のりと)が奏上されます。静々としかも荘重に祭りは執り進められ、いつしか私たちの世俗の心も洗い清められてゆきます。
新嘗祭(初穂米)
新嘗祭とは、今年、新しく取れたお米と新米でついたお餅をお供えし、神様のご恩に感謝するお祭りです。
古来より、実った稲の穂には神霊が宿ると考えられ、そうした稲の神霊を祀り、その新穀を食することによって、神も人も生命力をもり返すことができると信じられてきました。
今日では、勤労を尊び、生産を祝い、国民がお互いに、感謝しあう日でもあります。
初穂料(はつほりょう)
神社には、その年に初めて収穫された稲穂が、豊作の感謝の心で奉納されます。
祈祷料:初穂米2升か初穂料1,000円申し受けます。
初めての稲穂、つまり「初穂」です。
時期や、時代の移り変わりにより、それが金銭に置き換えられてきました。
これが【初穂料】です。
のし袋への書き方は、「御初穂」、「御初穂料」、又は「玉串料」、「上」でも結構です。
例年勤労感謝の日の前の日曜日