管粥神事は、粥占とも言い、古く「日本霊異記」に「飯占」とあるのがこの類であるらしい。現在でも各地で行われており、東三河では、石巻神社山上社と砥鹿神社奥宮の管粥神事が有名である。
大崎八幡社の神事は午後2時半頃から始まる。宮司が管を割って、割った管の中の米粒の多少等で占う。大吉、中吉、小吉の三段階に分けられる。
大崎の先人達は年頭にあたり作物の豊作を祈願し、粥占の結果を判断しその年の作付けを決めるようであった。
御管粥占の作物名 (11品目)
早生稲
中生稲
晩生稲
豆類
かんらん
大根
花類
洋才
人参
馬鈴薯
白菜
大崎八幡社の御管粥神事は毎年1月15日に行われ、今年1年の農作物の豊凶を占います。 (平成14年度から1月の第2月曜日に、令和3年から節分祭同日・節分祭終了後実施に変更)
この神事は、新築した「御管粥神事の間」で神鍋に神饌米とお供餅(正月にお供をした一合取り一膳餅)を煮てお粥を作ります。その中に竹の管(長さ三寸、太さ五分、農作物の符号を記す)を入れ混ぜながら煮た後、「三宝」にのせて神前に供えます。神主は祝詞を奏上した後、神前で管を割り、入っている粥の量で豊凶を占います。
早生稲、中稲、晩稲、大根、人参、豆類、花類、白菜、洋菜(ブロッコリー、レタス等)、馬鈴薯、キャベツの11品目を大吉、中吉、小吉に占い、町の組総代に伝えます。
この神事は天保、安政年間に式次第を記した古文書が現存していますので、それ以前から行われていたようです。その後、中断して「村社 米占神事再興 明治23年3月10日即旧正月14日に相当す」と記されているように、再興され、14日の夕刻より幸稲荷神社で米と稗の餅を供え神事が執り行われ、翌15日に八幡社で米占神事をしていた。
2月第一日曜日 節分祭のあとから