ザボン漬風グレープフルーツ

ザボン漬風グレープフルーツ皮

九州で作られるザボン漬は以前はデパートの地方産物販売コーナーでよく売られていたが、何故か近頃余り見かけなくなった。 最近友人から自分で作っていると云う咄を聞いたので早速レシピなど調べて大船庵流のものを作ってみた。 皮の厚いザボンや文旦が理想だが当地では手に入り難いので、安価で大量に出回っている夏みかんやグレープフルーツの皮で試してみたが本物のザボンと同じ様な味と感触を得た。 ここではグレープフルーツを使っているが夏みかんでも同じである。 (20160507)

①グレープフルーツ四個、上等のものは不要、四個300円-400円。 皮を使うが勿論実も食べる

②ピーラーで表面のつるつるした皮の部分は取り去る。

③全部表皮を取ったら包丁のエッヂで皮を4方向に切り込む

④皮をむく、一個から四枚の皮が出来る。 皮の重さを記録しておく。

⑤皮を半分に切り、更にその半分とする。 一個から16本の皮ができる

⑥鍋で水からゆでる。 二分程沸騰させ、ゆでこぼす。 この作業を三回やる。

⑦三回湯でこぼした後、水に浸して10-12時間置く。 気が向いたら水を交換。 ⑥と⑦の作業はあく抜き

⑧水からざるに揚げる。 水をたっぷり含んでいるので少し押して絞る

⑨テフロン加工した鍋にあけて、とろ火で煎る。 この時砂糖を三回位に分けて混ぜる。 水が滲み出す。

⑩自身から出る水分で砂糖を混ぜて煎る事約30分。 砂糖はきび砂糖300g程(皮の重さと同じ)使った。

⑪水分もなくなり、全体が飴色になったらざるに揚げ、風通しよくして一夜干しする。

⑫半乾きの状態で多少べたべたする時、グラニュー糖をまぶしてべたつきをなくす

⑬トレイの上にキッチンペーパーを敷き、その上に並べて1-2日干す。 天気がよければ1日でよい。

⑭表面がかりっとしたら完成



あとがき

食べた後にほろ苦さが残るのがこの菓子の特長だが、⑥の湯でこぼし回数を増やすとか⑦で時間をかければ(一昼夜程)苦さは少なくなる。 経験上湯でこぼし三回、水浸し十時間位がよいのではと思う。