学習机の製作

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子供用学習机を作る

幼稚園の年長組に通う孫が来年から小学校へ行くことを楽しみにしており、勉強机を作って欲しいと言い出した。 そこで学童用机はどうなっているのか調べてみたが、大体60cm幅、奥行40cm、高さ66cm位が一般的である。 ひき出しがあるもの、天板が開いて物を入れられるものなどあるが、このサイズで引き出しのあるものを作る事にした。 下の画像は全てクリックで拡大する。(20120921)

材料

1.天板: 60cmx40cm、厚み19mmのパイン集成材が市販されているのでこれをそのまま使う事にした

2.引出側板及び脊板: 13mm厚のパイン集成材

15cmx90cm一枚を 6.5cm巾にカットして使う

底板は4mmのシナベニアを使う事によりクリーンな

イメージを出す。

引き出し前面はキャビネット(外枠)と同じSPF1x4 (19mm厚、巾89mm)を使う。

3.外枠 前記1x4SPF材を側板及び背板として使う

4.脚: 30x40x1820mmの角材を使う(2本強)。

5..その他350mmスライドレール、コーススレッド等

以上材料費として合計3,000円程

引出しの加工

奥行きはスライドレールに合わせて350mmとする。 底板のサイズは側板の奥行は側面350mmに合わせた上に3mm程全面に飛び出すようにする。 この部分は前面板の内側に溝を掘り埋め込む形にする。

溝は前面板底部から10mmの高さに5mm幅で深さ4mmとする。 又長さは底板の巾436mmに合わせる。 これにより底板と前面の隙間ができない様になる。又この底板より下に出っ張る10mmにより、引き出しの取っ手を付ける必要がなく下から手で引き出せる様になる。 スライドレールは右と左があるので注意して底板を張った上から取り付ける。

キャビネットの加工

引出が出入りする部分、即ち机の枠の部分である。 これは

側面、背面ともに19mm厚、89mm幅のSPF材を使い、前面は

オープンとなる。 内側側面にスライドレールを取り付けるが引出しと同様左右があるので注意する。 この工程で引き出しのスライドと擦り合わせ取り付け位置を調整する。

前面オープンのままでは枠が固定しないので13mm厚30mm幅の板を側面上部に切り込みを入れて埋め込む。 これは引出しを閉じた時に前面の隙間をなくす役目もある。

側板上部中央切込は天板を取り付けるL型金具を収めるために

左右に切り込む。

脚の加工

30x40mmの角材を使い全てほぞ組にする。 ほぞ組はノミなど使い加工に手間取るが、出来上がりの精度が上がり脚のガタ付きを防ぎ左右均一な脚ができる。

上部連結材中央内側に幅15mmの切り込みがあるが、これは天板取付のL型金具の通り道となる。

組立

脚は片側コーススレッド6本で側板に取り付ける。

天板は10-12mm幅のL字金具を天板の裏に取り付け、側板

と脚の間の切り込みに差し込んて固定する。

塗装は木の感触を生かすために透明ニスを塗った。

孫は製作中も時々興味を持って見にきていたが、完成品に接して極めて嬉しそうである。 勉強はともかくも創意工夫の習慣が身につけば幸いである。