甦る六十年前の音

 

今は昔三十才の頃、ニューヨークのレコードショップでベートーベンの交響曲集を20ドル程で購入した。 八枚組で一番から九番迄あり、カラヤン指揮のベルリン交響楽団による1962年のドイツグラモフォン録音盤である。 最初少し聞いた後は箱に収めたまま既に50年が経過した。 その当時、クラシックやらポップ等買い集め三年間で200枚以上買っている。

五年程前にポピュラー盤70枚程デジタル化してUSB一本にまとめ、好みのものをCDに編集した事は既に述べた。 クラシックはその後CDで購入したりしたのでデジタル化は手つかずだったが、新年を契機に珍盤らしきもののデジタル化を始めた。 最初に冒頭の交響曲を五枚のCDに纏めて見た。 あまり聞いていないと云うより、大半は初めて聞いた程度なので使い古しレコード特有の針音が入らず結構よい出来となった。 

60年前のアナログLPの音とはどんな感じか興味ある方のため、五番と六番の夫々第一楽章及び九番の第四楽章(合唱付き)の完全版を此度Youtube で公開した。 

第五番の第一楽章で誰もが聞いた事のある部分です。 バックの写真は2009年(13年前)の
霧島登山時の写真で、新燃岳の噴火の降灰でその後山々が一変する前のものです。

第六番の第一楽章でこれも有名な曲です。 バックは田園風景ではありませんが、
数年前桜の季節に小田原城を訪れた時の写真です。 喧噪とした都心の桜の名所に
比べると穏やかな雰囲気です。

第九番の第四楽章で年末によく歌われる部分です。 曲が23分と長いので
写真は一枚だけ旧江戸城の内桜田門の写真を載せました。