美々津に浮かんだツクヨミ、練習を始めたいところですが早速台風3号が接近してきてしまいました。
そのため、美々津に移動予定だったエスコート艇"ランスロット"も一旦様子見となりました。
↓トモさんは佐伯でランスロットの船底を綺麗にしていたのですが、美々津に来るのはもう少し先になりそうです。
美々津では風と雨に備えてツクヨミをしっかりと固定して備えます。
そんな備えもあり、ツクヨミは台風をやり過ごすことができました。
帆走を始める前にまず一つの課題が見つかりました。それはアマ(アウトリガー)の重さです。
パラオをはじめとするミクロネシア地域のアウトリガーカヌーのアウトリガーは浮きとしてカヌーを安定させる役割の他に、常に風上側にあって船が風を受けて風下に倒れるのを防ぐ重りとしての役割があります。(東南アジア等のアウトリガーは船を安定させる浮きとしての役割のみ)
このアウトリガーは元々のものが腐ってしまっていたため全く同じ寸法で作成し直していました。しかしながら使っている木材が違うので同じ大きさでも重さが全く違います。浮きと重り2つの役割があるアウトリガーは軽すぎても重すぎてもうまくいきません。ツクヨミのアウトリガーはもとよりも重く作ってしまっていたため、帆を上げる作業のときにアウトリガーを支える腕木の部分に乗るひとの体重を支える浮力が小さくなってしまっていました。
そこで帆走練習の前にアウトリガーを取り外して浮力材を装着したりと試行錯誤をしていました。(実はこのアウトリガーの重さは航海に出てしばらくするまで答えが見つからず、色々と考えていました)
そんな試行錯誤の最中でしたがメンバーが続々と美々津に集まってきましたので7/8にいよいよ初めての帆走練習がスタートしました。
サーフィンのレジェンドで現在はハワイアンアウトリガーカヌーレースをしているダイロクさんにステアリング(舵取り)をしてもらいながらトモさん、若松の3人でいよいよ帆をあげてみます。風のない港の中で帆を上げるとツクヨミはとても美しく見えました!
しかしながらマストの倒し方などまだまだわからないことも多い状態でした。
そこで翌日からは陸の上で帆を広げてみて、マストの倒し方など様々なことを皆でシミュレーションしてみます。この日からはたくさんの帆船でセーリングをしてきているカイさん&エリさんの二人も合流です。日向のキヨさん、むっちゃん、ツカサさんをはじめたくさんの方がきてくれています。
次に泊めたままのツクヨミの上で帆をあげてみます。
そして再び水の上で帆をあげると、、
かすかなそよ風を捉えたツクヨミはすーっと水の上を滑って行きました。
帆の上げ下げなどができるようになってきたので、いよいよ港の堤防の外にも出てみます!
まず帆をあげて、、、
その後、シート(帆の向きを調節するロープ)を引くと、、、
ツクヨミは弱い風でもすばらしく良く走っていきます。Sailin is soooooo Fun!
その後の練習ではダイロクさんが帰るまで4日間ほど、メンバーが順番にパドルを使ったアウトリガーカヌー舵取りを教えてもらいました
徐々にうまく走れるようになっていきます。
そして徐々にメンバーが帰って行ったのでこの後は帆走練習はお休みにして数日間整備をしていくことになりました。