さて、台風の影響で出航が遅れたツクヨミですが無事に細島までやてくることができました。
しかしながらこの夏のスケジュール等やクルーの熟練度、そして佐伯の素晴らしい停泊環境などを考慮して細島から佐伯のレグはツクヨミを陸送することにしました。
細島に着岸後、さっそくツクヨミをトラックへと積み込みました。
翌日の8/9の朝に車に乗ったメンバーとツクヨミは佐伯に到着です。
一方でエスコート艇のランスロットは8/9に佐伯につくために8/8到着後再び出航しました。その甲斐もあり8/9の早朝には到着することができました。
ここ佐伯では西上浦にありますB&G艇庫にてお世話になります。目の前には海が広がり、カヤックやディンイーヨットをするには最高の環境です。
ツクヨミとランスロットが到着して間もなく、早速子供たちがカヤック体験にやってきました。
カヤック以外にもランスロットでのセーリングや、
気持ちのいい海での海水浴など盛りだくさんの1日でした。
大忙しの1日でしたが、この日は何と言っても西山さん。
夜通しのランスロットの航海の後でも子供たちが笑顔になる素晴らしい1日にしてしまう、そんな西山さんの素晴らしい活動をツクヨミのクルーも少しだけお手伝いしました。
今朝0430西上浦ポンツーンに接岸してから温いビールを一気に飲んで、死んだように眠り0730に起きてサイキッズ受け入れ準備やらランスロットの不具合点検やらf^_^;
年寄りは早く起きるのです!
その後、本日の体験の担当者の2名到着、そうこうしていたらつくよみ部隊も到着、テンヤワンヤ状態f^_^;
ポンツーンを綺麗にしていたら本隊到着、保護者ギャラリーが多い中、早速シーカヤックを下ろして体験乗船、西上浦の子どもたちも合流して総勢30名以上の人数に膨れ上がり楽しい時間を過ごしました!
午後からはランスロットの部品やら食料、つくよみの補修用具などを買い出ししてもう一度西上浦艇庫に戻りランスロットのアカ汲み。そろそろ電池切れになりそうです(^^;;
by西山さん
ここ佐伯での4日間の停泊期間でやるべき整備はたくさんあります。
特に帆に関してより速く走るために取り付け方法をいろいろ工夫してみました。
海の目の前で暮らしていると時間はゆっくりと流れ、いろんな楽しいことも起こります。
タクミさんはバナナの皮(!!)でチヌを釣りました。
アイナちゃんが初めて釣った魚はコチでした。みんなでお刺身にして美味しくいただきました。
カヌーの整備をしながら海辺でゆったりと過ごすのは何ものにも耐え難い幸せな時間です。
夜にはランスロットでお酒を飲みながらトモさんにホクレアでの航海や星の話をゆっくり聞いたりもしました。
停泊期間中には佐伯市長杯というヨットレースがありました。
11日は前夜祭。佐伯のヨットクラブのみなさんのパーティに招待していただき、美味しいお酒と料理を囲みながらいろんなお話をすることができました。
西山さんがツクヨミの航海についてヨットクラブの皆さんに説明してくれています。
夜には花火も。この日は佐伯市では火まつりが行われていて、もともとは神武天皇がここに立ち寄ったことが発祥となっているそうです。
火まつりの目玉である花火大会もみんなで特等席で楽しみました。
翌日はヨットレース本番。コースは大入島を一周するレースです。
今回のツクヨミクルーで最年少&最遠方から合流した、カナとコウスケ、のりちゃんと若松が助っ人?として宮崎から来られた磯貝さんのAmigoに乗せてもらいました。
磯貝さんは美々津でもツクヨミを見に来てくださって、今回は一緒にセーリングさせていただけて嬉しかったです。
こちらは快走するランスロット。エスコート艇として積んでいたたくさんの荷物を下ろして今日ばかりはレースに挑みます。
Amigoは人も多く賑やかです。
レースは風に恵まれ、各艇順調にフィニッシュ。メンバーが乗ったAmigoも優勝はできませんでしたが、表彰式で参加賞とじゃんけんに勝っての特別賞をいただきました。
この日の午後は、早めにレースが終わったため温泉へと行くことに。
しかし車がないのでヨットとゴムボートでいきます。こんなことができる佐伯の環境にみな感激です。
さすがのヨットの腕前のカナとコウスケ。
一方、ヨットレースに出ていなかったタクミ&らんぼうペアはいち早くカヤックで温泉を楽しんでいました。
温泉近くには海水浴もできそうなビーチがあり、みんなで海水を使った温泉”塩の湯”を満喫しました。
8月13日。この日は予定では大入島の日向泊まりというところにある神の井へいく訓練航海の日です。
神の井は神武天皇が美々津よりお船出の後、大入島に立ち寄った際、島に水が無いことを心痛され、弓矢で泉を掘りあてて島の水不足を解消し、島民に感謝されたといわれる日向泊にある井戸です。
整備を終えたツクヨミとカヤック、ゴムボート、ランスロット、そして陸路の車と皆がそれぞれに分かれて神の井を目指します。
この日は以前から私たちの海渡塾に参加してくれている森川家の皆さま、そしてケンさんも日向から駆けつけてくれて一緒に航海をします。
この日は朝のミーティングの輪も大きいです!
ツクヨミにはトモさん、玲音、ハルちゃん、ケンさんが乗り込んで大入島を目指します。
この日圧倒的な漕ぎで皆を引っ張ったカヤックの玲亜&タクミペア
頼れるコウスケはゴムボートから皆を見守ります。
ツクヨミは風を捉えてぐんぐん進んでいきます。奥に見えるのが大入島です。
最後は陸からの風が強く吹き上がり、急遽漕ぎ手を1名増やしましたが、曳航に頼ることなくツクヨミは大入島へ到着しました。
大入島では神武天皇がもやいを取ったとされる岩にツクヨミも近づいて航海の安全祈願を行いました。
そして是認で神の井へ。こちらでも高千穂神社のお札とともに安全航海を祈りました。
この作文を書いて2年、きのう初ツクヨミに乗れました
by 玲亜
大入島から出航の決定
その後、トモさんと西山さんが話し合い、少し時間が遅くなったことも考えてここ日向泊にツクヨミを残して、メンバーは一度西上浦の艇庫にランスロットで戻り、明日再度戻ってきてここから次の姫島へ向けた航海を始めることに決定しました!
そうして佐伯に戻って皆でこの停泊期間を過ごすた艇庫に寒夜の気持ちを込めて掃除を行い、ランスロットへの荷物の積み込み等の準備をしました。
また、はなちゃんが息子たちを連れてわざわざ駆けつけてくれて料理を作ってくれました!佐伯での最後の夜は子供達の笑い声の絶えない楽しい夜になりました。
また、夜にはミクロネシアの海を航海カヌー「アリンガノ・マイス」で航海したオサムさんも合流し、タクミさんも帰る予定を伸ばして引き続き参加とメンバーも大所帯となり、それぞれがいよいよ本格的に始まる航海に思いを馳せました。