このページでは簡単にまとめた航海の様子と参加したメンバーのその日の声を中心にまとめています。
8/14 大入島日向泊→佐賀関
いよいよ本格的に航海が始まります。
朝にははなちゃんの特製サンドウィッチを食べ、見送りを受けてまずはランスロットで大入島の日向泊へ向かいます。
朝のミーティングをしていよいよ出航!
ぐんぐんと漕いで進んでいきます。
この日の目的地は風次第でしたが、保戸島でMRTクルーと合流後、海風に恵まれぐんぐんと進んでいくので、無垢島を超えて佐賀関を目指すことに。
なんと!佐賀関南港に向かっています(^o^)/
当初予定していた保戸島で、MRTのテレビクルーを拾った後、無垢島に行く予定でしたが、風の状態が良く、一気に南港に入ることにしました。セーリングとパドリングで2kt以上のスピードをキープしています。南港入港は0400予定。
by 西山さん
そのまま順調に佐賀関南港へ。
今までは素晴らしい環境だった佐伯での生活でしたが、この日からは本格的なキャンプ生活です。
8/15 佐賀関→国東
朝は早起きして高千穂神社のお札とともに、早吸日女神社へ向かいます。
積み込みをして出航。
風はあまり強くなかったのですがセイリングとパドリングで進んでいきます。
この日は国東のマリンピアむさしへ到着。
こちらでは西山さんの知り合いであるマリンピアむさしの皆様のご厚意で施設の敷地内でのキャンプをさせていただきました。
ありがとうございます。
この2日間クルーとしてツクヨミに乗ったらんぼうさんの感想です。
夢がまたひとつ叶いました!
この2日間『ツクヨミ』というパラオの航海カヌーに乗って海を渡せて頂きました!
乗船区間は日向泊〜佐賀関〜国東(マリンピアむさし)の約40キロほど。
風を掴む帆を前後で付け替えができること、万が一に風が強く吹いた時にマストが外れる仕組み、漕ぐことでもそれなりの速度が出せること、ヨットより速くなる仕組み。
このカヌーは先人たちの知恵があらゆるところに詰まっていました。
僕たちは現代的な暮らしの中で得たものもたくさんあるけれど、失われていったり、かろうじて残っている知恵や伝統から学ぶべきことがきっとある。
間違いない。
こっちの方向に未来はある。
こうして航海することで僕たち現代人が忘れかけていたものを次へと繋いでいくことができるに違いない。
その、確信をツクヨミから教えてもらいました。
まだまだわからないことも沢山あるからこそもっと学びたいし、得たものを次へ繋げてゆきたい。
そんな気持ちが溢れでています。
明日からも本当に意義深い一日一日を大切に過ごしていきたいとおもっています!
そして、お盆のこの時期に海を渡ることで旅だった大切な人たちが近くにいること、支えてくださっているすべての人やすべての存在への感謝も忘れないないでおきたい。
by らんぼう
8/16 国東港(マリンピアむさし)
この日は朝からトモさん、西山さんがそれぞれ家に戻っていたためマリンピアむさしの海面でツクヨミの練習を行いました。
漕ぐ練習から始まり、セイリングも
船の進行方向を入れ替えるシャンティングもだいぶ慣れてきました。
練習の合間にはこの海域には生息していないわらすぼを発見!
夕食前には温泉に浸かり、地元国東のハンバーグを食べて疲れをとりました。
ここ国東ではタクマとタモンも合流してメンバーも増えてきました。
夜にはこの夏2回目の花火も。
今日は休養日、兼練習日。
クルーの入れ替えを考えて、縄の縛り方から、セイルの上げ方まで学ぶ。
ちょっとだけ漕いだけれど、水を捕らえるパドルの重さが気持ちいい (*´ω`*)
午後はセイルを張って、風を受けて走る練習
風を受けるとカヌーはぎゅんぎゅん走る。
気持ちええのぉ (*´ω`*)
by オサムさん
8/17 国東→姫島
この日の朝で、今までずっと航海をしてきたはるちゃんが帰る時となりました。
ツクヨミを後にしました。
今年度のツクヨミ航海途次での下船は忸怩たる思いがありますが、現用セイルの縫製やアウトリガーの調整、高千穂宮での航海祈願祭参列、高千穂宮から東郷町迄の御神木を共にした移動、東郷町から美々津迄の御神木を共にした川下り、美々津出港前の船体整備、台風5号対応、美々津港出航、美々津港からの航海など貴重な機会に携わらせていただくことができ、とても嬉しく思っています。
また、ツクヨミ航海を含む日本航海協会の活動を通して得られたたくさんの方々との出会いや気付きに感謝しています。
このツクヨミ航海は人から人に繋ぐことによって成り立っています。更にツクヨミを通して得られたものをそこに集う方々に繋いでいくことによって日本航海協会が目指すものを伝え繋ぐことができるものと信じています。
ツクヨミの残る今年度航海のご安航と関わる全ての方々の健康を祈りつつ、今後は大崎上島着迄の陸上支援に力を注がせていただきます。
ありがとうございました。
by はるちゃん
別れを偲んで記念撮影
全員での集合写真。いつの間にかメンバーも増えて賑やかな旅になっています。
姫島を目指すこの日も海風に恵まれて初めて全くの曳航なしの一日となりました。
タクマとカナはこの日初めてクルーとしてツクヨミに
途中アウトリガーの反対から風を受けてマストとセールが倒れてしまいますが、冷静に対処して無事に乗り越えました。
姫島着後は間一髪で強い雨。
改めて視界がなくなったときの対応について皆で共有をしました。
その後は姫島名物のエビフライを食べに、西山さんイチオシの「かのや」へ
皆で記念撮影するとシャツがめちゃくちゃカラフルでした!
航海の後のエビフライは最高でした。
8/18 姫島
この日はトモさんが日向で講演をするため休息日に
昨晩到着した西山さんの知り合いの方の別府から来たヨットCHIHAYAとツクヨミとランスロットが揃って気持ちのいい朝を迎えます。
タクマはこの日でお別れ。ご厚意でフェリーではなくCHIHAYAで姫島を離れました。
海水浴場に温泉、連日のエビフライと皆で休息日を堪能しました。
一方、らんぼうさんとのりちゃんはフェリーで宇佐へと向かいます。
夜にはトモさんも合流して高津穂神社のお札とともに宇佐神宮へ
閉まる直前に駆け込みでいくことができました。
夕食時には姫島にトモキさんが到着。航海協会立ち上げの際から一緒にやって来たトモキさんが久しぶりにツクヨミと再会です。
姫島からの天の川と今朝の三日月
2年ぶりにツクヨミに会えました。
by トモキさん
8/19 姫島→祝島
朝に佐伯からここまで航海して来たカナの見送りを受けて祝島へ出航
長距離で大型船の航路を横切ることもあり前半は曳航中心、後半はセイリング&パドリングでの公開になりました。
ここ祝島は2007年に日本に来たホクレアも立ち寄った場所です。
セイルを上げたまま港内まで入稿することができました。
岸壁では島とつながりのあるらんぼうさんからの連絡を受けた祝島の方々に出迎えていただきました。
夜にはNPO 光けんじの学校で祝島を訪れていた子供達と航海術を勉強します。
まずはトモさんが星の見え方を説明して
外に出て星を見ます。とても美しい夜でした。
その日は夜までそれぞれにクルー同士や島の人とのゆったりとした時間を過ごしました。
本日、姫島から祝島まで約17マイルの航海が、私がいる間の最後の航海になります。
でも、カヌーに乗っている時間だけでなく、長い準備期間、炎天下の整備作業、テントを張ったりごはんを作ったりする旅の日常や、たくさんの人との関わりすべてがこのツクヨミの航海です。
「仲が悪い人でも、海の上では協力しないと生きられない」という言葉を聞きました。
この旅の為に集まった仲間は、その言葉の意味を本当に知っている海に生きる人たちでした。
私は海の本当のすごさも怖さもまだ知らないのだと思います。
この仲間に入れてもらえて、本当に感謝です。
そして、陸上から応援してくれているたくさんのみなさん、ありがとうございます。
無事にバトンを繋ぎたいと思います。
by のりちゃん
8/20 祝島→上関室津
この日の午前中は、祝島の伝馬船とツクヨミ、カヤックで光けんじのがっこうの子供達、島の方々と楽し時間を過ごします。
祝島でサマーキャンプをしていた子供たちにツクヨミに乗ってもらった〜〜!
いつか航海に出たいと語る目はキラッキラッでした^_^
そのあとはみんなでビーチクリーン
最高な時間でした^_^
by らんぼう
午後は上関室津へ向けて出航します。ここ祝島からは急遽マキちゃんも合流しました。
出航の時には2日間一緒に過ごした子供達がカヤックで見送ってくれました。ありがとう!
上関海峡は今回の航路の中でも一番狭い場所です。
曳航で通るのにも注意を払って通過します。
上関に到着。ツクヨミにとっては三重を離れて以来、しばらくぶりの本州です。
到着後には月ちゃんも合流。
慣れたきたキャンプ生活は今日も続きます。
夜には瀬戸内伝統航海協会として打瀬船の再建とハワイへの航海を目指しているシーカヤッカーの原さんもキャンプに顔を出していただき素晴らしいお話をすることができました。
私は紀子さん達に再会するために行ったようなものでしたが
あまりにぽよよーんとしている私に、キャプテンのトモさんが
どうせなら乗ってみなよと声をかけてくださり。
1日だけですが、伴走船のランスロットに室津の港まで
乗せて頂き、キャンプして来ました。
半日乗せて頂いただけでもひたすら文章書けるんじゃないかって
くらい、想うことがたくさん生まれる!
野生のスナメリイルカもついに発見できたし。感動。。
(スナメリ愛、満たされる。。笑)
そして室津(上関)でのキャンプの夜では
前回の投稿で書いた、山口の柳井エリアに拠点を置く
瀬戸内伝統航海協会&シーカヤッカーの原さんも合流。
初対面でも海に生きる同志として
ひたすら海トークが止まらない原さんとトモさん。
9割が専門用語で、隣で聞いていても
ほぼ理解できない海マニアな話の数々。。
私が理解できたのは、航海のための星や風を読む
ナビゲーターの若手が男女ともに徐々に
育ってきているということ。
そして、トモさんが映画のモアナを
10回近く観ているという衝撃の事実。笑
あのモアナの映画は、ホクレア号のキャプテンのナイノア氏が
海について指導・監修にあたっているため
海や船に従事しているプロの方々からしても
違和感がなかったりと、見応えのある映画なのだという。
私も映画館でモアナ観たけど、カラフルで面白くて好きだし
今回の件でまた観たくなったな〜。
総合すると、そこまで長い時間では
なかったかもしれんけども濃厚な時間だった。。
by マキちゃん
8/21 上関室津→大島商船高専
朝はのりちゃんとマキちゃんに見送られての出航です。
のりちゃんは美々津からずっと一緒に航海して来ました。再会を誓ってしばしの別れです。
朝日の中、快調に滑りだすツクヨミとランスロットを見送ってお別れです。
1ヶ月一緒に旅した仲間たちと別れるのはすごくさびしい。
いつも見送られる側だったのに、自分が見送るのは本当にさびしいですね…。
みんなありがとう!
今日もこの先も安全航海でありますように。
by のりちゃん
潮流も早い中でしたがクルー一同頑張ってこいで進んでいきます。
そして今日の目的地、周防大島(屋代島)の大島商船高等専門学校のポンツーンへ到着。
こちらでも学校の皆様にとても良くしていただきました。本当にありがとうございます。
着岸後に車で送っていただいて日本ハワイ移民資料館へ。
こちらも本来は休館日だったのですがご厚意で開けていただきゆっくりとハワイへの移民の歴史についてや、ホクレアについての展示を見させていただきました。
じゅんこさんにはここで差し入れをいただきました。
ご飯を含めた会計の役割はのりちゃんが帰ってからコウスケが引き継いでいます。
今日は豚キムチです
夕暮れ時には虹が、そして美しい夕焼けが見えました。
写真は練習船 大島丸と夕焼けです。
8/22 大島商船高専
この日は航海が順調に進んでいることもあり、天候も考慮して大島商船高専でもう一日過ごすことにしました。
おはようございます
朝から天気がイマイチ、今日の出航は取り止めた方がいいのではとキャプテンと話しました。ここまでは順調に進んできたので、貯金も3日ほどあります。そんなに急がなくてもいい旅です。ゆっくり前に進む選択もいいでしょうね。
by 西山さん
大島丸の海図を使わせていただき、広島商船高専までの計画を再度立て直します。
ここではオサムさん、トモキさん、若松と多くのクルーが離れます。
ここからの旅は人数が少なくなりますが、安全航海を誓っての別れとなりました。
8/23 大島商船高専→伊保田
昨日の計画によりこの日は周防大島の伊保田港を目指すことに
朝にはこの日誕生日を迎えた我らが西山キャプテンの誕生日を祝いました。
ツクヨミとランスロットともに帆走で快調に走っていきます
順調に伊保田港へ到着!
早めについたので一部のメンバーは沖家室島まで足を伸ばしました。
伊保田港に入って、のんびりしています(^o^)/
着いてから飲みまくり晩飯はランスロットスペシャル、今日は誕生日、みんなから祝ってもらえて幸せです(^o^)/
by 西山さん
8/24 伊保田→倉橋島桂浜
朝、伊保田港を出航したツクヨミはこの日も快調。
メンバーhすくなくなりましたが、最小限の人数で頑張って走っていきます。
その甲斐もあって予定より2時間も早く倉橋島の桂浜に到着。
美しいビーチの桂浜は昔から遣唐使船等の瀬戸内を航海する船が潮待ちに使った美しい浜です。
近くの桂浜神社にも参拝しました。
キャンプ生活も残り少なくなってきました。
夜には広島に住んでいるメンバーの大ちゃんが来て特製ののバーベキューを作ってくれ、てクルー全員で楽しみました。
14:00すぎに周防大島の伊保田からの10マイルの走行を終え倉橋島の桂浜(長門)に到着しました。
到着すると遣唐使船が右手にみえました。
遣唐使の御一行がここに立ち寄ったそうでそれをこの土地の船大工さんが再現するために作ったものでした。
さらにそこが造船の博物館になっていました。
聴けばこの土地は宮林家という材木商が宮崎の日向と杉とカシの木を買い江戸時代には特に造船が盛んだったそうで、現在も宮島のお祭りにここ倉橋で作った船を使うようです。
参勤交代でも日向の人たちが立ち寄ったそうです。
そして桂浜神社にいくと、国指定の重要文化財で今回の航海で参拝した宇佐八幡の御神霊や応仁天皇らを祀ってました。
さらに民族博物館にいけば万葉集で『月読みの〜』と歌われている句とであったり。(僕らの乗ってきたカヌーの名前は月読「ツクヨミ」です)
神武天皇が出航した日向の美々津からはじまり各地でなんだか不思議なご縁で繋がっている感じががします。
by らんぼう
8/25 倉橋島桂浜→下蒲刈島
間近に迫った大崎上島。
予定通りでいけばこの日ともう1日で航海は終わりを迎えます。
さっちゃんも合流して下蒲刈島へ向かいます。
ツクヨミを漕ぐのにも、クルー一同力が入ります。
この日も決して簡単な航海ではありませんでしたが、ここまでの航海を続けて来たクルーのチームワークは抜群です。
無事に到着。
毎日続いた夜の語らいの時間もこの日がいよいよ最後です。
下蒲刈島に到着しました〜!
本船航路を横断中雨が激しく降り視界が殆どない状態になり緊迫した状態もありましたがランスロットの西山さん、キャプテンをはじめクルーの冷静な判断で無事到着しました。
いよいよ明日、今回の航海の最終目的地の大崎上島へ向かいます。
by らんぼう
8/26 下蒲刈島→広島商船高専
Coming Soon