カヌー建造には長くの時間がかかります。
ミクロネシアの島々の間を行き来するカヌーは全て手で木を彫る丸木舟をベースに様々な工夫がなされてきました。
私たちが作っているカヌーもゆっくりですが着実に前へ進んでいます。
昨今の情勢もありますが、カヌーのもとへ2人、3人と集まれる機会に海を渡るにはどんな形がいいのか、どうやったらその形にすることができるのか話し合いながら進めていきます。
細ければ早い舟になりますが、安定感や波との当たり船の強度なども大事なので、海に出ることをイメージしてゆっくりと急がずに作業を進めていきます。
細長い木をくりぬくためにチェーンソーにつけて使うタイプのかんなを準備し、今後の作業のめどが少し見えてきました。
舷側も金属のレールをつけてそれに沿わせて流線形に少しずつ刃を入れていきます。
時間はかかりますが大きな木はだんだんとカヌーの形になってきました。
人数が集まったタイミングでもう少し作業を進めました。
日向市の大御神社に流れ着いた白い大きな流木。夏の台風で割れて神社の奥の岩場に打ちあがっていました。
この木はカヌーのアウトリガーになるかもしれないということで引き揚げ作業にチャレンジ。
ロープなどで固定をしながら、現場でチェーンソーで小さな部分を切り落とします。
しかしながらこの木をカヌー作業場へ持っていくにはまだまだ考えなければいけないことが多そうです。この日は小さく切った木を海に流されない場所まで何とか引き上げて作業終了。
今後、どうにか引き揚げることができればカヌーの大事なアウトリガーになってくれるかもしれません。