どんなカヌーを作るのか
太平洋のカヌー文化は各地域で発達してきました。
ホクレアに代表されるポリネシアのダブルハルカヌーは長距離の外洋を航海することに長けています。
ミクロネシアのカヌーはシングルアウトリガーカヌーは定常風の中で安定して速く航海することができます。
それぞれの地域の中でも、各島の成り立ちや気象条件そして使用する目的によって様々なカヌーが存在しています。
私たちは2019年までパラオのシングルアウトリガーカヌーを修復して航海を行いました。
そこで学んだことを生かすためにこの流木でもうひと回り大きいミクロネシア型のカヌーを建造することにしました。
大阪の国立民族学博物館にはミクロネシア・カロリン諸島のサタワル島で建造され、日本まで航海を行ったチェチェメニというカヌーが展示されています。
ここを訪れてミクロネシアの航海カヌーの構造について学びました。
本来であればミクロネシアのカヌービルダーを招いて学びたいところですが、新型コロナウイルスのためそれも叶いません。
道のりは険しいですが、私たちは様々な技術を持った仲間たちの力を借りて自分たちでカヌーの建造を目指すことにしました。
チェチェメニについて詳しくはこちら(国立民族学博物館サイトへ)