2017年第一回目の海渡塾は
ロンボク島(インドネシア)で現在も使われている伝統カヌーの話と実際に現地でそれを体験したメンバーの体験談を聞き、星の航海術を学び、そして今年いよいよ熊野へ向けた航海に出港するツクヨミの整備と盛りだくさんの内容です。
今回のイベントに向けて全国各地からメンバーが日向に集結しました。
イベントの前にはメンバーでカヌー”ツクヨミ”の整備をします。
一番の問題はアマ(アウトリガー、カヌーのバランスをとるために横側につける木材)の重さについてです。
パラオから来た時のアウトリガーは腐ってしまったので、日向で新しいアウトリガーを作成したのですがその重さについて皆で頭を悩ませました。
結局、今回手を加えることはせずに、さらなるリサーチをして航海に備えることにしました。
また、集まったメンバーで私たちがスターコンパスがあると考えている米の山にも行き、夏の航海のスタートである日向灘に思いを馳せました。
そして春分の日の当日。今回はあまり多くの人が集まらないかなという予想もありあまり広くない事務所を会場にしていたのですが、予想以上に多くの方々に来ていただき会場は超満員となりました。(合計で40~50名の皆様に来ていただけたと思います。)
まずは、ロンボク島でジュクン(インドネシア語:Jukung)と呼ばれるアウトリガーカヌーを使って漁をしている漁師の元へ海の勉強に行ったメンバーがその時の様子についての発表をしました。ロンボクのカヌーの様子はまた後日詳しくまとめますのでご期待ください。
次に、ハワイの航海カヌー”ホクレア”での航海とWay-finding(星の航海術)の話です。
これは今公開されている映画「モアナと伝説の海」の一つのルーツにもなっている航海術で、実際に手で星の高度を図り、自然のサインから島を探し出していきます。
実際に使う星も交えた実践的な話や臨場感の伝わる動画もあり、皆様に航海の様子が伝わったかなと思います。
そんな海渡塾、午後の部では残っていただいたメンバーで今年の夏の航海について話し合いました。
クラウドファンディングなどを含めたお金の話から、実際の航海に向けたルートの話まで、熱い議論を交わすことができました。
さて、そんなツクヨミの航海ですが、検討を重ねた結果、本年度は当初の予定の熊野までの航海ではなく、広島県までの航海をしようという計画です。
今後メンバーで協力して航海に向けた準備を重ねていきます。
また案内いたしますが、ともにカヌーにのる練習をして、航海に参加してくださる皆様も大募集しています。
近日中にクラウドファンディングの発表もいたしますので、ぜひ興味を持っていただければ幸いです。
さて、今回は多くの皆様と海や風やカヌーについてお話しすることができた今までの中でも印象深い海渡塾となりました。来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。
最後に今回、全国から集まってイベントに協力してくれたメンバーです。
以下は当日の案内です。