2019年の春分の日である3月21日に瀬戸内伝統航海協会と佐合自治会の主催で瀬戸内海にうかぶ山口県佐合島で開かれたアースデイにて伝統航海についての講演と航海術のワークショップを行いました。その様子をレポートします。
朝から強風で渡し船の運航も危ぶまれる状況でしたがそれでも昼前には佐合島には多くの家族連れや地元の方が集まっていました。
お昼には空は晴れ上がり出店している食べ物もほとんどお売り切れと大盛況でした。
美しいビーチで楽しむSUP、カヤックは常に人が途切れず笑い声が響いていました。
午後からはいよいよ航海カヌーホクレアのapprentice navigatorであるTomo(当協会の奥理事)の講演です。
有料にもかかわらず多くの方が足を運んでくださいました。
まず最初に今回の主催者である瀬戸内伝統航海協会からシーカヤッカーである原さんからアースデイという今日この日は楽しんで地球のことを考える一日にしてほしいということ、また瀬戸内伝統航海協会の打瀬船建造や航海の目的などを話していただきました。
詳しくはぜひ瀬戸内伝統航海協会の公式HPをご覧ください!
そのあとはカヌーでの航海の話。ホクレアの世界一周航海"MALAMA HONUA"に参加した様子をたっぷりとお話ししました。
航海で大事なのは準備の時間ということで航海前の準備から写真をたっぷり交えて今までにないくらい濃い内容となりました。
佐合島の方も多く聞きに来てくださり海とともに生きている皆様からは航海カヌーの旅の様子についてたくさんの質問をいただきました。
休憩中にはツクヨミ航海の様子をDVDで紹介させていただきました。この佐合島周辺はツクヨミで祝島や上関室津、大島商船高専等に行ったこともあり特別な場所です。
休憩をはさんで航海術のワークショップが始まります。
現在制作中の日本航海協会版スターマップにスターコンパス、星の和名集の暫定版を見ながら春夏秋冬それぞれの季節の星の見つけ方(スターライン)を学んでいきます。
そして何より春分の日で特別な太陽、そして今年の春分はさらに特別で月もほぼ満月ということで太陽と月が両方地球の赤道の延長線上にあるということも難しいですが学んでいきます。
早速、晴れ渡った外に出て太陽を見てみます。ここまで学んだことで太陽が空をどのように動いていくかをみなさん描けるようになったのではないでしょうか?
ということで今日はここまで。みなさん渡し船で帰られた後に真西に沈む太陽と同時に真東から登る満月を見ることはできたでしょうか?
実はワークショップでは船で沖に出て山アテと太陽の方位を組み合わせて航海することも企画していたのですが、朝の強風で船が準備できず今回は泣く泣く陸上でのワークショップとなりました。今後はアースデイのメッセージにもあったように地球とより触れ合えるそんな形でもいろんなことをやっていきたいと思います。
ということで今年の春分の日は佐合島で特別な時間を過ごすことができました。
瀬戸内伝統航海協会、佐合島の皆様はたくさんの準備を行いこのような機会を設けてくださり本当にありがとうございました!