藤原暹先生略歴・業績目録

 藤原暹(ふじわら・のぼる、1933年10月11日~2009年7月14日)

略歴
 昭和8年(1933)10月11日、広島市生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。ノートルダム清心女子大学教授、岩手大学人文社会科学部教授、同学部長等を歴任。平成11年3月退官後も、岩手大学名誉教授、東北大学同窓会(文学部)関東地区理事、日本文芸研究会委員、日本思想史懇話会同人等を務めた。平成21年(2009)7月14日、東京都武蔵村山市で逝去(享年75)。墓所は西東京市田無町の総持寺。

 昭和八年十月十一日  広島市に生まれる
 昭和二十一年三月   広島高等師範学校附属小学校卒業
 昭和二十四年三月   岡山県立矢掛中学校卒業
 昭和二十七年三月   岡山県立矢掛高等学校卒業
 昭和三十三年三月   東北大学文学部卒業
 昭和三十三年四月   広島電波工業高等学校教諭
 昭和三十七年六月   修道中学校教諭
 昭和三十九年四月   東北大学文学部日本思想史研究室助手
 昭和四十年四月     東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻修士課程入学
 昭和四十五年三月   東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程修了
 昭和四十五年四月   ノートルダム清心女子大学国文科助教授
 昭和五十五年四月   岩手大学人文社会科学部教授
 平成九年四月      岩手大学人文社会科学部長
 平成十一年三月     岩手大学大学退官
 平成十一年四月     岩手大学名誉教授
 平成十五年十一月    古稀を記念して日本学研究会を設立 代表に就任
 平成二十一年七月十四日 東京都武蔵村山市で逝去 享年七十五歳 従四位に叙せされ瑞寶中綬章を賜る

業績目録(学会発表・講演等は省略)
 著 書
 1 単著 『日本近世思想の研究』京都・法律文化社、昭和四十六年。
 2 単著 『鶴峯戊申の基礎的研究』東京・桜楓社、昭和四十八年。文部省科学研究費出版助成。
 3 単著 『日本生活思想史序説』東京・ぺりかん社、昭和五十七年。
 4 単著 『日本における庶民的自立論の形成と展開』東京・ぺりかん社、昭和六十一年。文部省科学研究費出版助成。
 5 単著 『幕末・開化期の思想史研究』東京・岩田書院、平成九年。
 6 編著 『八角杏斎の研究』盛岡洋学懇話会主宰、盛岡・白百合印刷、昭和六十三年。
 7 編著 『日本生活思想研究』生活思想研究会主宰、盛岡・熊谷印刷、平成元年。財団法人ベターホーム協会「生活文化研究」助成出版。
 8 編著 『続・日本生活思想研究』生活思想研究会主宰、盛岡・岩手ワークショップ、平成二年。
 9 編著 『岩手文化の研究』岩手文化研究会主宰、盛岡・岩手ワークショップ、平成四年。文部省特定研究費出版。
 10 編著 『市民セミナー 自然・人間・文化』岩手大学人文社会科学部、平成十年。
 11 共著 「西洋人の日本観」石田一良・古川哲史編『日本思想史講座 五』東京・雄山閣、昭和五十年。
 12 共著 「辺土仏・マリア観音の深層」速水侑編『観音信仰』東京・雄山閣、昭和五十七年。
 13 共著 「日本人の漢字観」佐藤喜代治編『漢字講座第三巻』東京・明治書院、昭和六十二年。
 14 共著 「元禄の思想」浅野晃編『論叢 元禄の文学』東京・勉誠社、平成五年。
 15 校訂・解題 『九六古新註』ノートルダム清心女子大学古典叢書、昭和五十三年。
 16 校訂 谷口澄夫・宮崎道生編『蕃山全集 第五巻』東京・名著出版、昭和五十四年。

 論 文
 1「片山松斎の研究序説」『科学史研究』七六、昭和四十一年。
 2「司馬江漢の思想――その実用主義と虚無主義」『日本思想史研究』一、昭和四十二年。
 3「鶴峯戊申の「究理学」と「開国論」」『日本思想史研究』二、昭和四十三年。
 4「江戸時代における二つの翻訳学の連関と性格」『文芸研究』六二、昭和四十四年。
 5「林子平の思想史的研究――徂徠兵学・蘭学との連関を中心に」『日本思想史研究』三、昭和四十四年。
 6「呵刈葭論争と剽窃論争」『文芸研究』六四、昭和四十五年。
 7「富士谷御杖の思想――その文芸論と政治論の連関」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』四、昭和四十六年。
 8「近松『心中宵庚甲』の家意識」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』五、昭和四十七年。
 9「西鶴『日本永代蔵』の家意識」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』六、昭和四十八年。
 10「近松浄瑠璃の思想(一)」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』七、昭和四十九年。
 11「『長者教』から『日本永代蔵』へ――家意識を中心に」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』七、昭和四十九年。
 12「近松浄瑠璃の思想(二)――同一性」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』八、昭和五十年。
 13「近松浄瑠璃の思想――『女殺油地獄』の深層」『ノートルダム清心女子大学国文学科紀要』昭和五十一年。
 14「辺土仏『マリア観音』の深層」『季刊日本思想史』三(<特集>日本思想史上の中央と地方)、昭和五十二年。
 15「生活原論 近代『長者教』の展開――「くらし」から「生活」へ」『生活学』第三冊(日本生活学会)、ドメス出版、昭和五十二年。
 16「上田秋成の想世界(一)――内部生命の虚構化」『ノートルダム清心女子大学紀要 国語・国文学編』一(一)、昭和五十二年。
 17「上田秋成の想世界(二)」『ノートルダム清心女子大学紀要 国語・国文学編』二(一)、昭和五十三年。
 18「上田秋成の想世界(三)――真淵との思想的対峙」『ノートルダム清心女子大学紀要. 国語・国文学編』三(一)、昭和五十四年。
 19「『田舎荘子』とその思想」『ノートルダム清心女子大学紀要 国語・国文学編』四(一)、昭和五十五年。
 20「『続日本王代一覧』の研究」『Artes liberales』二七、昭和五十五年。
 21「日本における生活意識と人間性の関係(一)」『生活学』第六冊(日本生活学会)、ドメス出版、昭和五十五年。
 22「明治期における江戸洋学観の展開」『Artes liberales』二九、昭和五十六年。
 23「洋学の歴史思想」『季刊日本思想史』一六(<特集>日本人の歴史思想)、昭和五十六年。
 24「日本における生活意識と人間性の関係(二)」『生活学』第七冊(日本生活学会)、ドメス出版、昭和五十七年。
 25「日本における生活意識と人間性(三)――凡人的中間意識の形成と系譜」『生活学』第八冊(日本生活学会)、ドメス出版、昭和五十七年。
 26「『蘭学事始』と『蛮社遭厄小記』」『文芸研究』一〇〇(第百集記念特集・外来文化と日本文化)、昭和五十七年。
 27「日本におけるS.Smiles『自助論』受容の思想史的研究(一)」『Artes liberales』三一、昭和五十七年。
 28「日本におけるS.Smiles『自助論』受容の思想史的研究(二)」『Artes liberales』三二、昭和五十八年。
 29「日本における生活意識と人間性(四)――『性生活』の覚醒」『生活学』第九冊(日本生活学会)、ドメス出版、昭和五十八年。
 30「S・スマイルス『セルフヘルプ』と独歩『非凡なる凡人』」『文芸研究』一〇二、昭和五十八年。
 31「日本におけるS.Smiles『自助論』受容の思想史的研究(三)」『Artes liberales』三四、昭和五十九年。
 32「『自助論』受容にみる「感化」の思想」『文芸研究』一〇七、昭和五十九年。
 33「中村正直『西国立志編』訳述にみる「実学」思想」『実学史研究』一(実学資料研究会編)、思文閣出版、昭和五十九年。
 34「日本におけるS.Smiles『自助論』受容の思想史的研究(四)――鶴田賢次『スマイルス翁自伝』との関係を中心に」『Artes liberales』三六、昭和六十年。
 35「洋学思想の文献学的省察――『蘭学捷法』」『Artes liberales』三九、昭和六十一年。
 36「八角高遠筆『在京記』」『実学史研究』四(実学資料研究会編)、思文閣出版、昭和六十二年。
 37「南部藩蘭学の濫觴」『Artes liberales』四〇、昭和六十二年。
 38「『生活』にみる日本思想史」『Artes liberales』四二、昭和六十三年。
 39「続『生活』からみた日本思想史」『文芸研究』一一九、昭和六十三年。
 40「異国船一応扣」『実学史研究』六(実学資料研究会編)、思文閣出版、平成二年。
 41「新渡戸稲造の生活道と武士道(一)」『Artes liberales』四七、平成二年。
 42「生活思想としての実学――西川如見の場合」『実学史研究』七(実学資料研究会編)、思文閣出版、平成三年。
 43「熊沢蕃山と西川如見――水土(風土)観を中心に」『季刊日本思想史』三八(<特集>熊沢蕃山)、平成四年。
 44「松前箱館ニ而異国人一条之事」『Artes liberales』五二、平成五年。
 45「生活思想としての実学」『実学史研究』九(実学資料研究会編)、思文閣出版、平成五年。
 46「北方洋学史への提言――南部と箱館」『地方史研究』四三(四)(地方史研究協議会 一九九三年度大会特集 「異域」「異国」との接点――北方史の視点から (一))、平成五年。
 47「北方洋学思想史(一)――南部盛岡と箱館」『Artes liberales』五三、平成五年。
 48「北方洋学思想史(二)――南部盛岡と箱館」『Artes liberales』五四、平成六年。
 49「北方洋学思想史(三)――南部盛岡と箱館」『Artes liberales』五六、平成七年。
 50「中村敬宇における『敬天愛人』の思想」『Artes liberales』五八、平成八年。
 51「北方洋学思想史(四)――盛岡と東京」『Artes liberales』六三、平成十年。
 52「東北の実学――高野長英・山本覚馬・広沢安任の囚中記をめぐって」『〔八戸高専地域文化研究センター〕地域文化研究』一〇、平成十三年。
 53「『実学』とは日本学――三つの開化を通して(一)」『明治聖徳記念学会紀要』三三、平成十三年。
 54「『実学』とは日本学――三つの開化を通して(二)」『明治聖徳記念学会紀要』三四、平成十三年。
 55「南部盛岡藩学、岩手県学関係資料研究(一)」『Artes liberales』七一、平成十四年。
 56「提言『日本思想史学の成立と展開』をめぐって」『日本思想史学』三四、平成十四年。
 57「岸田吟香『東北巡幸記』の世界」『〔八戸高専地域文化研究センター〕地域文化研究』一二、平成十五年。
 58「思想史上の『科学』と『実学』」『日本学研究』一(藤原暹先生古稀記念特集) 、平成十五年。
 59「〔記録〕少年時代――命を育んでもらった三人」『日本学研究』一(藤原暹先生古稀記念特集) 、平成十五年。
 60「日本学へのアプローチ」『日本学研究』二(水戸研究会特集)、平成十六年。
 61「『金剛石』考」『日本学研究』二(水戸研究会特集)、平成十六年。
 62「〔対談〕戦後六十年・昭和二十年前後の課題--島崎藤村の「回顧」を中心にして」鈴木暎一・藤原暹、『日本学研究』三(特集・戦後六十年、被爆六十年)、平成十七年。
 63「国学思想上の「身体」――篤胤、信淵、藤村そして泡鳴」『日本学研究』三(特集・戦後六十年、被爆六十年)、平成十七年。
 64「近現代における『カミ』――生命・生活主義との連関」『明治聖徳記念学会紀要』四三(特集「近現代の神道・日本文化」)、平成十八年。
 65「生活・生命中心主義をめぐって――旧著『日本生活思想史序説』補筆、近代における「観音・聖母・マドンナ」(前著補論)、中里介山における「観音・マリア」の表層と深層」『日本学研究』四(特集・人間環境としての「生活・生命」思想)、平成十九年。
 66「〔書評〕原田夏子・原田隆吉著『回想 東北帝国大学』」『日本学研究』四(特集・人間環境としての「生活・生命」思想)、平成十九年。
 67「『五箇条の御誓文』の思想史的意義――『語彙』を中心に」『神園』創刊号(明治神宮国際神道文化研究所編)、平成二十年。
  68「『先に大槻玄澤、後に石川櫻所あり』をめぐって――「良順・豊城『養生法』と櫻所『養生訓』」補遺」『日本学研究』五(特集「先に大槻玄澤、後に石川櫻所あり」をめぐって)、平成二十二年。
  69「『「感化』と『感化院』の時代」長沼友兄・藤原暹・佐藤一伯、『日本学研究』五(特集「先に大槻玄澤、後に石川櫻所あり」をめぐって)、平成二十二年。
  70「〔随想〕昭和二十年前後――どっこい生きてきた原点」藤原暹・村上彰一・末長譲・土悟・橋内武、『日本学研究』五(特集「先に大槻玄澤、後に石川櫻所あり」をめぐって)、平成二十二年。
   ――「藤原暹先生略歴・業績目録」(『日本学研究』第5号、平成22年)に加筆――
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