2020年 研究会

2020年度名古屋多文化共生研究会・年次大会について

7月に予定されていた年次大会は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりました。

名古屋多文化共生研究会 3月例会

(トランスナショナル研究会)

3月例会中止のお知らせ

名古屋多文化共生研究会は3月12日(木)に開催予定だった3月例会を中止します。

●新型コロナウイルスの感染拡大を受け、名城大学から、3月4日に学生向けに屋内での活動の中止の指示がありました。

2月に教員向けにイベントの見直し、出張・移動の自粛などの指示もあり、開催方法の工夫のお知らせを先日お伝えしましましたが、日々、イベント開催を困難にする要請が強まっています。

このため、3月例会を中止します。

なお、6月末に年次大会を予定しているため、今回の例会の内容は、他の報告とともに、年次大会の場で報告していただくことになると思います。

このたびの中止によるご不便をお詫び申し上げます。

・日時: 2020年3月12日(木) 18:00~20:00

・場所: 名城大学天白キャンパス 10号館2階大会議室

(タワー75という一番高い建物の北隣りで、8階建ての建物の2階です)

・発表者: 新海英史(名古屋短期大学英語コミュニケーション学科助教)

・タイトル: スウェーデンの移民政策の現状と課題:ロヴェーン社民党政権の取り組み(仮題)

・要旨:

人道大国とも評されるスウェーデンは1990年代の旧ユーゴスラビア紛争時にはボスニア・ヘルツェゴビナ等から8万人以上の難民申請者を受け入れ、2015年から2016年のいわゆる「欧州難民危機」では約16万人の難民申請者を一時的ではあるがスウェーデン国内に受け入れた。この直近の「欧州難民危機」の結果、スウェーデン国内の政治空間や移民・難民政策は如何に変質したのだろうか。スウェーデン民主党の総選挙での躍進も踏まえながら、現状と課題について検討する。

名古屋多文化共生研究会 1月例会

(トランスナショナル研究会)

日時:1月29日(水) 18:00~20:00

・場 所: 名城大学天白キャンパス 10号館2階大会議室

(タワー75という一番高い建物の北隣りで、8階建ての建物の2階です)

・発表者: 大橋典子(名城大学大学院法学研究科M1)

・タイトル: フィンランドの移民統合法政策における現状と課題―移民統合推進法からの視座―

・要旨:

1970年代初頭から難民の受入れを始めたフィンランドは、欧州諸国の中では相対的に外国人住民の割合が少ないものの、 増加する外国人に対応するための社会統合法政策を急速に整備する国である。帰還移民や難民の流入に伴い、2010年に「移民統合と庇護申請者受入に関する法」を改正する形で、「移民統合推進法」が制定された。移民の母語や文化等を認める多文化主義的政策をとり、新規移民への早期介入や労働市場における統合を重視している。また当該統合推進法において、初期評価に基づく個別的統合プランの協働策定や契約、統合訓練への参加義務の発生、社会扶助の減額規定等が特徴的である。フィンランドの統合法政策の内容および現状を明らかにし、わが国への示唆を試みる。