スクールに参加された皆様へ
あいにくの雨となりましたが、多くの方が開始時間には顔をそろえて頂けてスタッフとしては正直なところほっとしました。
雨のおかげでふだんよりも座学に時間を割くことができたのですが、それでもお伝えしたかったことの半分もいきませんでした。
そこで今回は復習を兼ねて、「曲がるきっかけ」に関連する操作について補足しておきたいと思います。
どんなスポーツでも基本が大事ですよね。バイクの基本は①加速姿勢、②減速姿勢、③旋回姿勢によるセルフステアを妨げない乗り方です。
ベテランさんにとってはいまさらなお話ではありますが、これをしっかりできるようになると長距離がとても楽になるし、危険回避の確率も各段に上がります。
地味ではありますが、この機会に基礎をしっかりおさえて、これからのバイクライフをより安全に楽しんでください!
「曲がるきっかけ」 講習資料 2018.4.15
はじめに
スクールで使用する体系表では基本性能の3要素と言われる「走る、曲がる、止まる」に、「減速する」を加えて基本的な操作と位置付けています。
難しい理論が苦手な方はまず、この「走る、減速する、曲がる、止まる」=「加速姿勢、減速姿勢、旋回姿勢、(減速姿勢)」という基本動作を感覚的に体で覚えて頂けきたいと思います。
コーナリングに関する操作は非常に多く、その多くを複雑に重複しながらスムーズに連携させることで理想のコーナリングを完成させる事が出来ます。
体系表を利用しながら、まずは基本を押さえてから、徐々に補助的な操作を習得する事で、遠回りする事無くステップアップして頂ければ幸いです。
1 ブレーキング(減速姿勢)~曲がる準備
前提~バイクは車体を傾けることで、前輪に舵角がついて曲がれる
・「止まるためのブレーキ」と「曲がるためのブレーキ」=速度調整
・慣性力(減速G)に対抗するには骨盤を寝かせてシート後方へ上半身の体重を預ける
加速(骨盤起こす)→減速(骨盤寝かせる)→旋回(体重寄せる)IN側シートに荷重
ブレーキの目的(止まる、曲がる、姿勢の安定)
状況に応じて、必要最小限のブレーキを臨機応変に使う。
2 曲がるきっかけ(減速姿勢)
設定~長めの直線からのヘアピンカーブ(30~40km/h)
検証「自分の癖を客観的に知る」
「ふだんは無意識に行っている運転操作とその効果を自覚して、目的に応じて使い分ける」
(ステップ荷重、ハンドルを切る、逆操舵、タンクを押し込む、肩を入れる等)
3人1組で互いにバイクを支えあい、色々な「曲がるきっかけ」を試してみる。
体重移動やステップ荷重、逆操舵等をすると反作用が生じる
作用→反作用、入力→脱力、加重→抜重
→効果を想定した使い分けが必要~切り返し、スタンディングに有効なのは?
→反作用でワンテンポ遅れる コーナー外側に傾いてから内側へ→大回りになる
・「少ない力で大きな効果」を得るには?→上半身の体重を有効に使う
・ワンアクションで素早く、ピンポイントでリーンするには?(反作用を抑える)
「ひざ抜き」の要領で一気に脱力することで、反力を生まずに傾ける。。
減速時に予め上半身を内側にずらしておくことで、旋回開始の脱力時により早く曲がれる。
※よく理解できない。疑問がある。など早く解決したい方は5月3日、4日の飯綱高原練習会にご参加ください。
要望が多ければテーマを絞って講習したり、可能な範囲で個別対応もしていきます。
気軽にお問い合わせください。
体系表
客観的に自己評価をすることで得意・不得意を明確にして、目的に合った練習をすることにつなげていきたいと思っています。
ダウンロードできる方はチェックしたものをお持ちください。
当日に配布もしますが、時間に余裕がないため事前に見ておいて頂けるとスムースです。
ご協力をお願いします。