天空舞華

演舞曲 天空舞華(テンジョウマイカ)

立山に伝わる、立山信仰がテーマの曲です。

かつて、亡くなったヒトの魂は立山に帰ると信じられていたそうです。

天空舞華は、お盆の時期の曲です。

盆の時期にはご先祖様が帰ってくるといわれますが、もしも、”あの世”が立山にあるのであれば、

亡くなった大切なヒトは、立山から降りてくるのではないかと考えました。

盆の祭りの音色に誘われて、

立山の奥にある”あの世”から大切なひとが帰って来る。

盆の時期は短く、逢える時間は限られている。

そんな短い時間だからこそ、別れを悲しむのではなく、

今を大切に、一緒に楽しみましょう!!

天上舞華には、そんな想いが込められています。

今年の衣装は幽霊&妖怪です。

曲の冒頭は立山の布橋をイメージしています。

立山の布橋では、布橋灌頂会という”あの世”を感じることのできる行事が今でも行われています。

この布橋を渡って、幽霊が”あの世”から帰ってくる

そんな光景から曲は始まります。

作曲:野原智志さん&独楽

作詞:独楽

山の頂き 黄泉の国

鐘の音に導かれ 夢現(ゆめうつつ)

君さがして舞い踊るは人かアヤカシか

今宵常世の淵より 我ら舞い踊る

浮世の君に捧ぐ 淡き夢の舞

一夜限りのお伽話 とどけこの想い

今宵は十六夜 望月に

月明かりに影法師

君が踊りゃ 我も踊ろう

声上げ楽しめ

回り舞われコマのように

盆の祭りにアヤカシ交じり

今宵踊るは一夜限りの夢物語

月明かり照らすこの地で

君と過ごすは胡蝶(こちょう)の夢のよう

祭りの終わりは別れの合図

我らの姿は鏡花水月

夜が明ければ 常世の国へと帰るがさだめ

月に叢雲、花に嵐

のこりわずかの時間、共に楽しみましょうぞ"

お囃子遠く 別れは近く

胸に刻めよ 独楽の舞

輪踊り回れ 鳴子よ響け

浮世に咲かせ 彼岸花

巡る 季節と共に

彼岸花揺れる

祭りの夜に また逢おう

つむぐ 君への想い