25.掌中の働き(手のうち)とその効果について記せ
杖道では、打突するにも構えるにも、杖の握り方と力の入れ方に、理にかなった釣り合いをとらねばならない。この釣り合いがとれていなければ、打突が効果的にはならない。
両手の握り方、力の入れ具合、打突時の両手の力関係を把握し、体の運用が自然であると、打突は冴える。特に注意すべきは、全身の力を集中することで、手先だけで打突してはならない。
(別解)
「手の内について述べよ。」
手の内とは杖や剣を操作する掌中の作用であり、両手首・両手の指を最も効率的に使う動きを言う。手の裡とも書く。
具体的には以下の通り。
1.左右の手の持ち方。
2.左右の手の力の入れ方。
3.打突の際の両手の力の緊張状態とその釣り合い。
4.打突後の力のゆるめ方。