1.環境的要因
さて、特にトラブルに会いやすい環境とは何か?
先ずは犯罪が起こりやすい時間帯を見て行きましょう。
神奈川県警察の統計情報を見てきます。
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesc0028.htm
上記統計データから見ると護身用の体術で対処すべき『粗暴犯』や『強制わいせつ』などは夕方帰宅時間帯~朝方にかけて増加しているのがわかります。
つまり、会社や学校からの帰宅時間帯と深夜が危ないと言う事です。
まぁ、これは常識的な話ではあります。
もちろん、普通に社会で生活している場合には、外をこの時間帯に歩くと言う事は避けては通れないでしょう。
ただ、ちょっとした工夫で危険を減らすことは可能です。
ここからが護身術になります。
襲われるリスクを減らす方法は下記のようなものがあります。
暗い夜道を一人でなるべく歩かない : 知人や肉親に夜遅くなるようであれば迎えに来てもらうか、最悪は安全そうな男性が通るのを待って、さりげなく近くを歩く
特に人気のない道を夜遅くなる場合はタクシーを使う
携帯電話で話すふりをして、犯罪者が狙い難い状況をアピール(犯罪者はすぐに電話先の人に何か起こったことがばれるのを嫌います)
そもそも暗い道や人気のない道を通らない様に回り道をする(健康の為にもなりますね)
次に襲われた場合に対処に有利な準備をしておきましょう。
護身グッズや護身に使えそうな物の準備をしておく (これについての詳細はサークルで紹介できます)
下向きに顔を向けると割と後ろの方まで視界が確保できる (逃げ出すタイミングが取れる)
イヤホンなどは周りの足音等の情報を遮断するので外す
人が居そうな民家等の駆け込めそうな場所に当たりを付け、そこを目指しながら移動する (迷わずすぐに逃げれる様に)
次はどの様な場所での事件が多いか分析してみましょう。
次の統計情報は警察庁のまとめた『平成25年度の犯罪情勢』を使っていきます。
https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/h25hanzaizyousei.pdf
87ページの『図表2-13-(1)-4 罪種別・場所別被害発生件数(平成 25 年)』をご覧ください。
暴行や殺人、強盗などは道路上での被害はもちろん、実は建物内での被害も多いのです。
この理由は9ページの『図表2-1-(2)-2 殺人事件の検挙件数における被疑者と被害者の関係』を見るとわかりますが、
実は知人友人、親戚、配偶者などの身近な人からの被害が多いからだったりもします。
つまり、面識のない人からの被害は逆に少ないと言う事です。
これに関しては『2.心理的要因』にも関係してきますので、その章で述べたいと思います。
更に言うならば、知人だったりすると暗がりの夜道を襲うより、あなたの自宅近くに潜み、自宅の周辺や部屋に押し込んでの犯罪を実行する事の方が尾行より楽でしょう。
取りあえずは場所として、道路上だけでなく室内も多いと言う事を肝に銘じましょう。
では、室内や自宅近くで襲われるリスクを減らすにはどうすれば良いでしょう?
自宅近くで気を抜かない(実は最もリスクが高い場所ですので、先に述べた対策も行っておく)
人間関係的トラブルを起こしている友人、知人、肉親などを近くで先に見つけたら、一旦喫茶店などに入り電話で様子をうかがったり、そこへ呼びつけて話をする
むやみに人を入れさせない
エレベータに乗るときは周りを確認し、相乗りを出来るだけ避ける
誰かがずっと自宅周辺で待っている場合はそれ相応の理由があるはずと考える(最悪、誰かに付き添いを依頼したり他に泊まったり)
恨まれてるなど心当たりがあれば警察に同行を頼む (ストーカー法案が現在はありますが、最悪警察が動かない場合は嘘をついてでも事件性をアピールしてみましょう)
また、自宅には色々武器になるものも多く、それは自分ではなく相手の武器になるかもしれません。
更に危害を加えようとする人間は事をスムーズに終わらせるため、無害をアピールする事もあるでしょう。
もし、心当たりがある相手であれば必ず人気のあるところで話を付けるべきだと推奨します。