ブロック長ご挨拶

ロボカップジュニア石川ブロック長です。

今、世の中が大きく変わろうとしています。今後、10~20年後に、日本の約半分の職業が、人工知能やロボットなどの機械に置き換えられるといわれています。従来、日本の高度成長時代を支えてきた従来の知識詰め込み教育では新しい時代に対応できません。機械に置き換えられない創造力、コミニュケ―ション能力、プレゼンテーション力、リーダシップ力、コラボレーション力などの人間力(ジェネリックスキル)育成がこれからの小・中・高生には必要なのです。

ロボカップジュニアは、ロボットを通じて子ども達の科学技術力の向上とチーム活動を通じて人間力の向上を目的とした国際プロジェクトです。日本では一般社団法人ロボカップジュニアジャパンがその普及活動を進め、ロボカップジュニア石川ブロックは石川県地域での活動拠点です。

私は、1997年からRoboCupに取り組んできました。ロボカップは「2050年までのサッカーワールドカップのチャンピオンチームに人型ロボットチームが勝つこと」を目標に掲げた夢のある国際プロジェクトです。私はこの夢とともに約20年歩んできました。何度も学生達と熱中してロボットを作り世界大会に出場し、数々の楽しい経験をし、海外に多くの友人をつくることができました。ロボカップは単に科学技術の発展を目的とした国際プロジェクトにとどまらず、ワールドワイドなヒューマンネットワークを作ることができます。

石川ブロックでは、ロボカップでの経験を活かし、その活動を普及するために、ロボットプログラミング体験教室並びにロボット大会を定期的に開催していますので奮ってご参加ください。皆様のご協力、ご支援をお願いします。

金沢工業大学 工学部 ロボティクス学科

教授 出村 公成