注意:以下の内容は2013年12月号『ImageJ定量階梯』連載第1回の時の内容で、情報は古くなっています。
学研メディカル秀潤社のウェブサイトに掲載されます。掲載日は発刊日の予定です。
p1278二列目のコードが間違っています。
val = getPixel(100, 150); print(val); 50, 30000);
となっていますが、二行目の最初のセミコロン以降は必要なく、このままだとエラーになります。以下が正しいコードになります。
val = getPixel(100, 150); print(val);
まず下記のダウンロードページにアクセスする.
使用しているOSによって,どれか一つを選んでダウンロードする."All Platforms"というパッケージに関しては,特別の理由がない限り選ばなくて良い.下に少々詳しく説明するので,それを読んで,"All Platforms"がよければそれを選択する.
また,Windows,Linuxに関して32-bit,64-bitの選択肢がある.これはつかっているシステムが32ビットの場合重要である.32ビットのシステムで64-bitのパッケージは利用できないからである.64ビットのシステムでは32ビットのソフトを使うことができるが,64-bitのバージョンをダウンロードすることをおすすめする.システムが32ビット版か64ビット版かを調べる方法は下を参照にせよ.
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し,Windowsの場合はFijiのフォルダ(Fiji.app)をデスクトップに置く.Program Files以下に配置すると,ファイル書き込みができないなどの問題で使えない.実行するには,Fiji.appフォルダ内のfiji-win64.exeを(32ビットバージョンの場合はfiji-win32.exe)ダブルクリックする.デスクトップにショートカットを作っておくと便利である.
OSXの場合は.dmgファイルをダブルクリックすると,Fijiをアプリケーションフォルダにドラッグせよというインストールのウィンドウが表示されるので,そのとおりにする.ただ,ドラッグの先がデスクトップであってもどこであってもFiji.appをダブルクリックすると作動する.
Linuxでも解凍したファイルをどこにおいてもよい.
2013年10月2日現在,"Life-Line Version"というバージョンもダウンロードできるようになっている.これは7月15日から,ImageJ2(GUIの見た目は似ているが全く新しくなったImageJと考えて良い)をFijiに組み込むための作業が行われており,このためにさまざまなトラブルが発生すると予想されている.このため,7月15日時点での状態のFijiがダウンロードできるようになっている.当面はこちらを使うことをお勧めする.
こちらに調べ方が書いてある.
自分のパソコンが 32 ビット版か 64 ビット版かを確認したい
あるいはC:\以下に
の2つのフォルダがあったら64ビットのシステムなので,64-bitを選択すれば良い.32-bitの場合,使用できるメモリの上限が2ギガバイト以下になる.
ターミナルで
uname -a
と打ち込んで,出力にx86_64という文字列が見えたら64-bitを選択すればよい.
詳しくはこちらを参照に.
Linux(Ubuntu)が32bitなのか64bitなのか見分ける方法
ImageJやFijiはJavaの実行環境で作動する.Javaとは,WindowsやOSXなどのOSと同じようなシステムと考えてよいが,他のOSの上にそのシステムを走らせるので,Virtual Systemとも呼ばれる.大抵のOSにはすでにJavaのシステム(実行環境)がインストールされている.Java Runtime Environment(JRE)という.
Windows, OSX, Linuxのパッケージは,Javaの実行環境(JRE)がパッケージにすでに含まれているので,使っているOSに既にインストールされているJavaとは関係なくそのバンドルされたJavaの実行環境が使われる.一方,All-Platformsというパッケージには,JREが含まれておらず,使っているOSにインストールされているJREが使われる.
OSのJREを使えば,自分でJREのバージョンを選択できることやさまざまなチューニングが可能という利点がある一方,問題もある.JREの最新バージョンは現在1.7であるが,ImageJやFijiは1.6を使って開発されており,実行するときもJRE1.6を使うことを推奨している.もし使っているOSにインストールされているJREのバージョンが1.7であれば,All-Platformsバージョンは使わないほうがよい.
ビルドしたパッケージではなく,ソースから自分でコンパイルしたい,という方に,簡単にその方法を説明する.Fijiは目下,GitHubを中心にして開発されている.
次の一連のコマンドでプロジェクトをクローンし,ビルドする.
git clone git@github.com:fiji/fiji.git cd fiji ./Build.sh
ダウンロードも行われるのでしばらく時間がかかる.ビルドが完了したら
./fiji
というコマンドでFijiを立ち上げることができる.gitはOSXの場合はHomebrewをインストールすれば自動的にインストールされているはずである.Windowsの場合は,msysgitをインストールすることをお勧めする.Fijiの管理者であるJohannesは,msysgitの管理者でもある.