本研究室卒業生の論文がScienceに掲載されます

本研究室の卒業生(二期生)である山城知佳さんの研究成果が米国の科学誌Science(Science ; 19 October 2018) に掲載されます。

山城さんは、沖縄高専専攻科を卒業後、京都大学大学院医学研究科機能微細形態学斉藤通紀教授の研究室へ進学。

沖縄高専在学中より興味を抱いていた”発生”についての研究を進め、今回、ヒトiPS細胞からの卵原細胞の作出に成功したという研究成果が

論文として掲載されることとなりました。

(以下、京都大学ホームページhttp://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/180921_1.htmlより引用)

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【概要】

卵原細胞とは、発生7週目頃のヒト胎子から新生子にまで存在する、卵母細胞(胎児期に卵原細胞から分化し、減数分裂中にある雌性生殖細胞)に分化を開始する直前の細胞です。これまで本研究グループは、ヒトiPS細胞から始原生殖細胞様細胞の誘導を報告してきましたが、ヒト始原生殖細胞様細胞をさらに分化させる技術の開発が望まれてきました。

本研究グループは、ヒト始原生殖細胞様細胞を、マウス胎仔卵巣の体細胞と共に約3ヶ月間培養することにより、卵原細胞へと分化させることに成功しました。これは、ヒト卵原細胞の作出に成功した世界で初めての成果です。

本研究成果は、ヒト生殖細胞の発生機構の理解を促進し、ヒト卵原細胞から卵母細胞、さらに卵子を誘導する研究の基盤を築くもので、将来的には不妊症の原因解明など、生殖医療の発展に役立つことが期待されます。

図:ヒトiPS細胞から卵原細胞を作出するための実験手順

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(以上、引用終わり)

本研究室では、今後も先輩方の活躍を励みに研究に取り組んでいきます。