1 主な検討項目
・遺跡データの時代別ヒートマップ
・遺跡データの時代別アドレスマッチングプロット
・遺跡データの時代別市町村密度図
・遺跡密度から歴史濃度、交通路推定
2 特に興味を持った点
●大きな、かつ発展可能性のある課題が手つかずになっている
・正確な位置情報を入手して、大半の遺跡はアドレスマッチングによらないプロットができるようになった。
しかし、遺跡名称が正確でないものなど、プロットできなものも多い。未調整になっている。
・正確な位置プロット図の活用検討がまだ行われていない。
・正確な位置プロット図に基づくヒートマップの活用検討もまだ行われていない。
●2016.07.14記事に見られるように、精緻な分析をすれば巨大な成果を得られる可能性がある。
3 記事リスト
4 代表的記事
2016.07.14記事 私家版千葉県遺跡GISデータベースの試用
2016.07.13記事「参考 私家版千葉県遺跡GISデータベース」で「ふさの国文化財ナビゲーション」で公開されている情報により千葉県遺跡GISデータベース試作版を作成したことを報告し、時代別遺跡分布図を作成してみました。
この記事ではデータベースの試用として遺跡種別分布図を作成してみました。
なおデータベースの遺跡総数は19580であり次に検索した条里遺跡は38、貝塚753、横穴934、古墳5772でした。いずれの種別も時代の特定をしないで検索したものです。
1 条里遺跡分布図
条里遺跡分布図
2 貝塚分布図
貝塚分布図
3 横穴分布図
横穴分布図
4 古墳分布図
古墳分布図
GISの画面を拡大すると次のような画面になります。
条里遺跡分布図
貝塚分布図
横穴分布図
古墳分布図
(横穴の分布密集域と古墳の分布密集域が相互にそれを避けるように分布していることに興味を覚えます。集団の違いについていつか学習してみたいと思います。)
これらの分布図と同時に次のような情報を対照させて利用できます。
ふさの国文化財ナビゲーションの情報
この情報には遺構概要、文献という項目があり調査が進んでいる遺跡については比較的詳しい出土物等の情報が掲載され、文献存否も判ります。
従って、自分が興味を持つ遺跡種別について、その遺跡分布の概況を知り、どの遺跡から情報を得ることができそうか、目検討をつけるうえで、うってつけの情報源になります。