1 主な検討項目
・ 鏡味完二「地名型」の全国及び千葉県内の確認
2 特に興味を持った点
・ 「地名型」という概念に有用性があるので、自分の検討においてツールとして使える。
・ 各種地名が存在することに視野を広げることができた。
3 記事リスト
4 代表的記事
2016.07.10記事「鏡味完二の地名型検討のまとめ」
千葉県小字データベースの試用として鏡味完二地名型を千葉県小字から抽出して検討してきて、完結しました。
この記事では鏡味完二の地名型検討の内容についてまとめます。
千葉県小字データベースの試用によるデータベースの改良点等の検討は別記事で行います。
1 鏡味完二の地名型検討結果のまとめ
鏡味完二の地名型検討結果を次の一覧表にまとめました。
鏡味完二の地名型検討(予察的検討)結果まとめ
地名が全く検出できなかったのは3のスエ・ハジだけです。しかし関連する地名「ハニ、ハネ」が抽出されましたので、地名と古代窯業との関連を検討することができます。
鏡味完二の地名型の説明で首肯することが出来なかったのは、1のイラ・エラが母音相通であるということ、7の条が条里に由来するということ、11の轆轤が木地屋と関連するということ(ただし房総に限定しての話)の3点でした。
全体として、鏡味完二の地名型選定は開発地名に焦点を絞っていて、また時代別になっているので、興味の尽きない作業となり、地名と歴史に関わる自分の知識を大幅に増やすことができました。
2 派生した興味
鏡味完二地名型検討の中で、次のような興味が派生して、既に検討がスタートしたものもあります。
鏡味完二の地名検討の中で派生した興味
縄文時代に由来する地名検討のきっかけをつかめたような気がしています。
また窯業だけでなく製鉄・鍛冶や漆、牧、養蚕等の開発地名検討のきっかけもつかめました。
さらに地名と遺跡・墨書土器データベースとのリレーションをとることにより、地名情報を使って考古歴史検討を深めることができそうなイメージを持ちました。