2014年

2014年5月18日 (日曜) クマガイソウ Cypripedium japonicum

生育地の減少と盗掘によって個体数が減少している美しい蘭です。

地域の生物保全を行っている方に生育地をご案内いただきました。人家近くの生育地から移植され、数十年維持されている集団です。とても状態が良く花も立派に咲いているのですが、開花後、ほとんどの子房が蜂によって加害され、結実しないそうです。これが、本来の姿なのか、あるいは、近年起こりはじめた事なのかよくわかりません。絶滅危惧種の個体群を長期にわたって安定的に保全するためには、いろいろな要因を考慮する必要があります。