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コーティングヒーターとは
コーティング技術の『溶射』は、セラミックス、金属材料等を、ガスや電気の加熱により溶融もしくは軟化させ(「溶」)、微粒子状にして加速し、基材の被覆対象物表面に衝突させて(「射」)、扁平に潰れた粒子を凝固・堆積させることにより皮膜を形成するコーティング技術の一種です。皮膜の生成が格段に速い。塗装のスプレーガンのイメージです。
基本的に機械的噛み合いによる物理的な付着機構で基材と接合するため、加熱により溶融もしくは軟化する材料ならば、適切な粗面化処理を行い、冷却等の温度管理をすることにより、基材は金属はもとより、プラスティックや紙など、ほとんどあらゆる材料の上に皮膜生成が可能です。従って、溶射は、耐磨耗性、耐腐食性を高めるためのコーティング技術として実用化・事業化されています。
溶射技術等で、基材表面にヒーター加工したもので、エコ・エンジニヤリング㈱らが、コーティングヒーター(別名 溶射ヒーター)として実用化に成功。基本特許は世界7カ国で成立。この技術を応用すると、「流体の熱(伝導伝熱)を逃がさない」特徴を持つ、熱導管となります。 (日本溶射学会より一部抜粋)
コーティングヒーターの特徴
*厚みが1mm程度の薄膜・面状表面ヒーター
*原理的に省エネルギーのヒーター
*世界トップ級。管内液体加熱の場合、間接加熱で95%の高効率、コンパクトで安価なランニング コスト
*N名誉教授が発明した複合酸化物も発熱材料
*任意の形状・基材表面にヒーターが一体化
*急速加熱性能・容易な制御・250℃まで
*電力密度の広範囲製作、安全性、耐腐食性
*現場加工/補修が可能
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コーティングヒーターの電熱管そして熱導管
~~ 世界トップの高効率な電熱管 ~~
この製品は世界7カ国で特許成立した製品であり、金属(SUS)管外表面に溶射加工したヒーター管です。写真は電熱管2本を、液体の流れ及び配線を直列に接続したものです。液体はパイプ内を流れながら間接的に加熱され、出口で必要な温度になります。溶射法の特色を活かし、管と一体化した表面の発熱部を中心として、熱はその内外の総括伝熱係数の差から一方的に内側の液体に移動して、熱効率95%となります。尚、流体が液体以外の場合はご相談ください。
熱効率、耐久性、安全性に優れた弊社のオンリーワン製品となっております。
標準品(屋内用)のスペックは下表の通りです。
※標準品以外の製品(管材料、丸、四角等)及び電力(低電圧も可)も、ご相談に応じさせて頂きます。
熱効率
発熱部分が管(容器)と一体化しているため、熱効率が95%以上となります。
理論上これ以上の性能はありえないため、オンリーワンの製品です。
電力密度が高いため、瞬時に加熱可能で、コンパクトな製品とすることができ、ランニングコストも安価に抑えることができます。
耐久性
溶射ヒーターのため、温度変化等で生じる部材遊離が少なくなります。
また面状ヒーターのため、温度が均一で断線も少なくなります。
そのため耐久性に優れており、標準品で約10年稼動の長寿命です。
安全性
面状ヒーターのため、温度制御が容易です。
電力密度に対して表面発熱温度はさほど高くなりません。
屋外用も電熱管を金属やプラスチック等でカバーするため安全です。
汎用性
液体等の管内滞留時間を自由に設計・製作できます。
重油等燃料(危険物・消防法の対象物)の加温も可能です。
現場での施工も可能です。
コンパクトで軽く、車、電車、船舶等への適用に有利です。
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