お陰様で、弊社は今年23期を迎えました。当初(2002年)はエコ、環境は儲からない事業で少数でしたが、現在(2025年)は環境に携わる会社が多数になりました。地域環境に良いと同時に適正に儲かる「エコ事業」が認知され「再生可能エネルギー」だけでなく「エコの住宅・ビル・地域」等実装されております。また地域・プラント等に新たな考え「生成AIを活用したエコエンジニヤリング」が導入しております。
企業価値は財務ばかりでなくESG(Environment,Social,Governance)評価が投資対象になり、環境が益々重要な位置付けになりました。世界的な潮流です。日本でも環境に配慮した「環境金融」が普及しつつありますが、「CO2排出が大きい石炭火力」、「地震が多発な我が国の原発は、その廃棄物処理が未解決」で融資はいかがなものでしょうか。第7次エネルギー基本計画は再エネの割合が40ー50%ですので、これに投融資でしょう⁉
【1】実績と発展 :省エネ・節電は二酸化炭素削減効果が確実に得られます。表面ヒーターのオンリーワン技術「コーティングヒーター(特許)」、「電熱管」、「低電圧ヒーター」その応用として「新型暖房便座」を開発しました。従来のシーズヒーターでは困難な箇所等に利活用されております。お陰様で各分野に適応され、実用化されました。コーティングヒーターの電熱管は間接加熱で熱効率が95%であり、この技術は陳腐化することはありません。また、熱供給には流体の温度が下がらない「熱導管」として販売中です。これを製作する技術は日本の主たる地域にあり、メンテ等十分可能です。旅館・ホテル・学校等の熱供給事業を視野に入れております。
【2】収益が継続する地域(分散型電源)環境発電事業化:バイオマス・太陽光・風力等を利活用した再エネ発電は創エネとも呼ばれ、二酸化炭素発生が殆どない発電技術で世界的に普及しております。生物由来の再生可能な有機資源(化石燃料除外)のバイオマスを使ったバイオマス発電は2種類(燃焼、ガス化)あり、安定電源ですが、燃料供給が律速です。日本・地域・工場等にマッチするガス化発電が最適で、NEDO・大手会社等が研究開発しましたが実用化・事業化になっておりません。約10年前(2014年)、弊社ら5E研究会は「バイオマス発電システム」を研究開発した。その一つが小型・高効率のバイオマスガス化複合発電システムです。小型(1MW級)で発電効率は35~40%(計算)です。現在稼働中の大型(50MW)バイオマス燃焼発電(バイオマス焚き発電)の発電効率は30%程度です。発電プラントのスケールが1/50でも発電効率はそれ以上高い(これもエコエンジニヤリングです)。弊社のみ技術(オンリーワン)で、日本トップ、世界トップ級です。当然、燃料は格段に少なくなります。初期投資も。また、ガス化は熱分解と部分酸化がありますが、竹を対象した場合熱分解がベターですので、産学で開発・事業化を進めており「竹を原料とした熱分解・改質ガス化装置の実証プラント」が静岡県で実施して、竹はエネルギー原料となり、竹林が50ha程度あれば、1000kW竹発電所が持続することが分かった。
全国の荒廃した森林、放置竹を復活(収益が得られる)可能な「煙突がない、小型木質・竹チップガス化複合発電所」の地域環境発電事業を47都道府県に各1か所程度計画中です。特許に裏付けられた温暖化防止の事業で、継続的に収益が得られる発電事業です。
【3】CO2有価物化併設の発電プラント開発中:「バイオマス発電システム」には、バイオマスと廃プラを燃料にした「可燃物ガス化複合発電システム」を記載しました。廃プラのエネルギー化が可能で す。2017年末、中国が廃ペット・廃プラ等の輸入禁止としました。また、マイクロプラスチックの海洋汚染が顕在化して、既に人体から検出されたようで世界中で問題となっております。弊社らは廃プラを燃料とし、ガス化して、エネルギー化する研究開発をしました。我が国のエネルギー自給率向上に相当程度寄与するでしょう。現在、CO2の有価物化はR&D段階ですが、近未来には経済的技術に進化するでしょう。
【4】5方よしの超エコビジネスを実施中:人口減少、気候危機、地震の環境下そして、食料・エネルギー自給率が低い我が国。国・自治体・法人は従来の方針の見直しが早急に必要と考えます。敏小グループは「5方よし」としており、4事業が進行中です。
更に努力しますので、ご支援・ご協力をお願い申し上げます。
5方よし 敏小グループ会長 小屋敏行
エコ・エンジニヤリング株式会社 代表取締役社長・会長
更新 20250715