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自然・地域社会と共生しながら持続する5方よしの発電システムに関して、数県の地域でFS中です。
【構想準備】
1つの市・町・村のエネルギーの全てをバイオマスに特化するのは少し無理があるように感じていました。ではどうすればよいか、調査のため各地の温泉に浸かって、構想を練ることにしました。世界3位の火山国 日本ですが地熱発電は進んでいない、LCAも太陽光発電より優位なのになぜ? 地下熱は暖房用か、発電はR&D。また、日本の地理的特性から雨が山及び地下水から自然と纏まり(エントロピー増大が自然とエネルギー化可能)川となり、大型水力発電が再エネ電源、しかしながら自然破壊に繋がりやすいので、小水力発電を更に普及が必要ですね。太陽光発電は相当安価になったので、そろそろ・・・。蓄電池は安全・安価・耐久性から・・・。一部の風力発電は強風で役に立たない? バイオマス発電は、日本・地域にあう、実用化方向がやっと正常になりつつあるようですね。
現在、これら再エネは主力電源化の準備段階でしょうか。CO2排出で問題の石炭火力発電所をバイオマス発電所に改修、木の成長速度から非常識・・・。
温泉はなぜよいのでしょうか。それは自然のままになれるから、洋服等からだを縛るものがないからでしょう。自由な思索にふけることができます。秘湯の地域が高齢化?
【調査地域】
平成22年から神奈川県、群馬県、東京都、岩手県、福島県、福岡県、静岡県、和歌山県、新潟県、山梨県、栃木県、埼玉県、青森県、北海道、徳島県、広島県、山形県そして三宅島の調査を行い、神奈川県、静岡県、和歌山県、群馬県、福島県、栃木県そして東京都としました。
【感想】
様々な地方を巡ってみて、日本各地域は以下のような様々な問題を抱えていることが感じられました。平成23年3月東北大震災、特に原発事故が重なった福島県沿岸部の方々のダメージは、はかり知れない。
i. 山、里山、そして市町村は本来連続しているはずですが、村のみがなんとか共生を保っており、町・市は異常に膨張しています。 工場は別世界のごとく浮いています。
ii. 高齢者が多い村、特に豪雪地帯は安心・安全ではなかったようです。
何か弊社にできることはないか、具体化を進めるために青森、北海道、山形県を調査しております。弊社のコーティングヒーターの電熱管が活躍しております。
ⅲ。自然環境とともにある家庭は一応、エコにかなった暮しとなっているようです。
ただし、「入口」と「出口」の管理が必要です。
例えば都会では、「出口」のごみ・下水道の整備が自治体任せになっているのは問題で、中小自治体では特に、下水の処理が「金食い虫の施設」とメタンの大気放出があり、温暖化を加速しております。市民全体の問題として解決したいものです。
iii. 一般ごみ(生ごみ等含む)の焼却は細菌の処理に有効ですが、水分が多いため不完全燃焼になりやすく、二酸化炭素、有害ガスやダイオキ シン の発生源(排ガス処理当で対応しているようです)となります。
地域に合った技術はすでにあるので、「出口」に対処する技術が必要なのでしょう。
最近、地球温暖化問題に関して中小自治体のごみ焼却施設より、温室効果ガスのCO2,N2Oを大気放出しているため、温暖化を加速しているようです。早急に対策が必要ではないでしょうか。
iv. 人間1人が使うエネルギー量は子供から高齢者まで幅広いものです。それに適応できるようにするのが技術だと思いますが、ほとんどの製品は適応不可。
人間の寿命は70年以上ですが、そこまでの長寿命は保証できていません。弊社の製品もそうですが、製品の寿命・保証はメーカーが決めて、それ以上は責任を負わないのが普通になっています。
Ⅴ.日本政府・自治体を始め多くの企業・団体が環境への様々な取り組みを行っていますが費用対効果はどうでしょうか。
補助金で成功した技術・そして産業は何があるのでしょうか?
【エコロジー・エコノミーのエコトピアは実現可能です】
日本にはいわゆる「もの」は市場に豊富にあるにも関わらず、困っている人・産業・地域があります。
対象を地域に絞って考えると、合理的な「システム化」でそれらが解決できるのではないかと考えております。
「入口」と「出口」のバランスをとり、時代にマッチするように弾性的・経済的に運用することができれば、持続可能なシステムになるでしょう。
自然・地域社会と共生しながら経済的に持続する地域、それが「エコトピア」です。また、住居・店・ビル等に適応可能です。
埼玉県の元牧場を使った掛け流し温泉(塩素を入れた循環型温泉ではない)に浸かってきました。おいしい肉もあり、地域の方がよく利用するようです。
これを少し進化、即ちエコサイクルを構築して、地域の方は家庭から出るバイオマスを持参して、その場所で利活用すれば、地域に根ざしたエコトピアが実現できそうです。
エコトピア構想の具現化が可能であることを実感しました。
ふとしたことから有能な方に会い、実現可能な「究極のバイオサイクルシステム」が構築(総事業費 100億円程度)できました。
エコトピアの候補地
例1:神奈川県・東京都
神奈川県内既に、大型バイオマス発電所(川崎市)が操業中。また大型のバイオマス発電所が計画されております。それらは直接燃焼方式で、膨大の原料を必要とします。弊社らは小型のガス化発電(CHP)ですので、原料手当、発電効率で優位です。海・川・湖・山そして温泉がある神奈川県、その某地域をエコトピアの候補地として検討中です。
東京都:再生可能エネルギーを都内・外から積極的に導入しております。が多摩地域の多摩材による多摩エコエネルギー供給サービスを検討しております。
その特徴は以下の通りです。
· 原料は地域のバイオマスで賄い、国産エネルギーです。
· 世界に発信できる小型木質チップガス化複合発電システムです。
· 地域資源(人・もの・資金)を最大限に利活用します。
例2:群馬県・栃木県・福島県
群馬県:吾妻、上野村、渋川市、前橋市にバイオマス発電所が稼働してます。地元にどれほど還元されるか。また、上野村、渋川市にガス化発電(外国製)が導入された。上野村ではキノコ・ペレット製造等地元優先の事業のようで成功か、他は?。メガソーラー・大中型水力発電所もあり、温泉等が多数あるため地熱発電も可能です。再生可能エネルギーの各種が揃っている地域です。接続が課題です。
栃木県:群馬県と北関東に位置しております。公害で有名な足尾地域に竹を植林をして、それを原料に発電する構想。また、わたらせ渓谷鉄道があるので電力の地産地消が可能です。
福島県:原発事故があり、電力は再生可能エネルギーで賄う県で、新技術を世界に発信すること事に期待してます。最近バイオマス部会の方針が面白い。
弊社独自の小型ガス化熱電システムを主体に「地域エコエネルギー供給サービス事業」計画です。
例3:静岡県 和歌山県
暖かく海と山に囲まれているため、バイオマス商店が復活しやすい、と考えております。静岡県内で竹を対象にエネルギー化の実証実験を経産省補助金を得て、産学でR5/7~R7/3、実施した。竹林面積50ha程度で1000kW竹発電が持続することがわかりました。