日時 2021/3/23(火)13:30~17:00(予定)
場所 Zoomによるオンライン開催(詳細下記)
プログラム
1)研究(計画)発表(口頭発表,質疑含め一人30分,敬称略)
・上田紋佳(北里大学一般教育部 研究員)・猪原敬介(北里大学一般教育部 専任講師)
・梶井 直親(鳥取大学ジュニアドクター育成事業推進室)
2)コロナ禍におけるディスコース研究について(話題提供後,情報交換)
・話題提供 常深浩平(淑徳大学短期大学部 准教授)
【研究発表】
・上田紋佳(北里大学一般教育部 研究員)・猪原敬介(北里大学一般教育部 専任講師)
タイトル:小学生を対象とした説明文・物語文の作文課題の作成:縦断調査に向けた予備的調査
要旨:文章を適切に書く力は,それ自体が学ばなくてはならない対象であると同時に,他の能力の発達にも大きな影響を与える基盤的能力である。このような重要性にもかかわらず,特に児童期の書く力に関する研究は国内外で不足している。そこで本研究では,縦断調査で用いるのに適した作文課題として,説明文・物語文の2種類を新たに作成した。本発表では,小学2・5年生を対象とした予備調査の結果を報告する。具体的には,(1)作文の質的な評価としてEducation Northwest(2018)のルーブリックを用いた主観的作文評価と,量的な評価として単語数やエラー数などを用いた客観的作文評価のそれぞれの特徴について述べ,(2)作文の質的・量的な評価と質問紙によって測定される読書活動と作文活動の程度との関係について考察する。
・梶井 直親(鳥取大学ジュニアドクター育成事業推進室)
タイトル:アニメーションにおける物語理解過程の検討
要旨:私たちはアニメーションを視聴する際,そこで表現されている物語を理解している。しかし,アニメーションで表現された物語をどのような過程で理解しているかという“アニメーションの理解過程”に着目した研究はあまりみられていない。これまでの物語理解過程の研究では主に文章媒体を対象としており,文章内の出来事について,私たちは心的表象を自動的に構築し,更新していると提唱している。この過程はアニメーションにおいても同様であろう。このこと踏まえて,梶井(2021)はアニメーションの理解過程を明らかにすることを目的としたいくつかの実証的研究を行った。本発表では,これらの中からアニメーションの理解過程に援用することが妥当な理解過程モデルを検討した研究と,アニメーションの理解過程に影響する要因について明らかにした研究を紹介する。また,それらを踏まえてアニメーションを理解する過程について,統合的な見地から検討する。
【コロナ禍におけるディスコース研究について】
・話題提供者:常深浩平(淑徳大学短期大学部 准教授)要旨:新型コロナウイルスの影響で,研究活動も大きな影響を受けることになった。現時点では対面実験・調査は可能なのか,その場合に何に留意すればよいのかを文部科学省および厚生労働省の文書をもとに簡単にまとめる。また,オンライン実験や調査の可能性や実例について紹介し,その後の情報交換の端緒とする。
【会場案内】
会場:オンライン(Zoomミーティング)にて行われました。