天気:曇り
朝食は早くて8:00からとのこと、できるなら7:00くらいから食べて出発してしまいたいのですが仕方がない。
8:40頃に他の宿泊客よりも早めに出発して、箱根の峠越えにチャレンジです。
箱根湯本を過ぎると、しばらくは緩やかな登りもしくは下りですが、そんな平和な地域もすぐに過ぎて、すぐに急で長い坂道になります。「七曲がり」の看板があり、来たなという感じです。やっぱりコーナーは7つ以上ありました。舗装された道をよけて森に入っていく歩道があちらこちらにあり、そちらが本当の旧東海道の様です。自転車では走れないので、残念ながら車道を走りますが、ときどき足を踏み入れてみたり、短い区間を自転車を担いで歩いてみたりしました。 標高が高いせいか、桜の木に花が咲いています。花びらも舞っていて、少し幸せな気分に。 七曲がりを走っていると、軽々と自転車を漕いで進んでいく人に抜かされます。朝早くから自転車トレーニング、お疲れ様です。 ふと前を見ると、サイドバックを乗せた自転車旅行者が。声をかけてみると、やはり京都まで旅行とのこと。彼は私よりも短い行程で行くそうで、今日は静岡の先までを目標にしているそうです。 彼の方が元気で、先に元気に進んでいきました。
9:50頃、ようやく七曲がりを抜け、10:00頃 休憩所を通過です。いやー、やっぱり出発時間が遅かった。9:00頃にここを通過したかったなぁ。
10:15頃に、お玉が池付近を通過します。下り基調だし、箱根の関まであと一歩!
10:30、箱根の関に到着です。中を見学するにはお金が必要ですが、中を通り抜けるだけなら無料みたい、のれんの向こうを気にしながら通り抜けます。 坂を登った自分をほめて、まんじゅうを買い、お茶で一服。
10分ほど休憩し、再度出発です。箱根の関が山頂ではなく、まだまだ登ります。最高点の846m地点を越えたのが11:00。長かった。しかも、ここに到着するまでに15km程度。全然進んでません。あぁ。。
ここから30分、怒濤の下り。下り続けます。慣れないリアキャリアにくくりつけられた荷物が車体を左右に振り、向かい風の風も体をあおります。怖い、怖すぎる。いつもだったらもう少しスピードを出せそうなのに、常にブレーキをかけながらのダウンヒルとなりました。
11:30頃、鶴田一里塚に到着。道の両側に一里塚が残っている珍しい場所です。塚が立派で、たいしたものです。塚の間は1車線ずつの道路になってます。やっぱり道幅が広かったんですね。
11:50頃、三島宿を通過。箱根の山を越えたら、その後は早いものです。下りに疲れたこともあり、三島大社はパスして、交差点にさしかかると、七曲がりで出逢った彼に再会。お互いの健闘をたたえ、旅の安全を祈りあって別れます。
沼津を過ぎ、ひたすら直進する地域にさしかかります。午前の山谷から一転、ずーーっと平らでまっすぐな道です。右側に富士山を眺めるながら進む、はずでしたが、富士山山頂は雲で隠されていて観ることができません。残念。
この地域には、旧東海道を歩く人が多いのか、ザックを背負い、片手にガイドブック姿の旅行者をよく見かけるようになりました。
本当は、由比でサザエを食べたかったのですが、この調子では到着できなさそう。道のそばで「富士宮やきそば」の登りをあげている食堂で昼食です。疲れた体に水がうまい。焼きそばがうまい。そして、デザートに自家製のフルーツアイスボックスをお願いしたのですが、こちらも予想以上においしい。13:00頃に遅めの昼食を取り終えました。 この時間でまだこの場所‥。明日は雨との予報。今日の終わりはなるべく先に進みたい。今日の宿は静岡くらいまで行きたいけれど、やっぱりもしかしたら無理かもしれません。。 でも、まぁ、ともかく、のんびり休憩していても先には進めません。ともかく走らないと。
13:30頃に、田子の浦付近を通過し、やはり旅行者を発見。先ほどの食堂の親父さんも言ってましたが、連休には徒歩の旅行者が増えるそうです。
13:40頃、吉原駅を通過します。このあたりは貨物基地のようで、踏切の前を貨物列車がゆるゆると走っています。あれ、止まった。と、思ったら貨物列車が今来た方向に引き返していきます。どうやら貨物基地の中で移動しているようです。
13:50頃、名勝 左富士付近に到着。残念ながらビルの谷間で、富士山は見えそうにありません。 吉原宿付近は、今では主要な商店街となっているようで、昔ながらの町並みはなくなっていました。閉まっているシャッターの絵が時々歌川広重の浮世絵で、ここが宿場だったことを意識していることが伺えます。街の所々に残る碑を眺め、富士川を渡ります。
蒲原まで、バイパスで行くのはつまらない、けれど、旧東海道の道がよくわからず、適当に進んでしまいました。途中で案内図があり、ちょっと戻りながらも、どうにか合流できました。坂を上り、古い民家の間を走り、ここは本当に旧東海道?と思いながら進むと、山を切り裂いて通る東名高速に出くわしました。東名高速の車通りはひっきりなし、さすが。それに比べ旧東海道は、今はまるで人通りのない捨てられた道のようです。東名高速の上にかかっている橋を渡り、先を進むと蒲原宿にたどり着きました。道は正しかったようです。 雲行きも怪しく、雨がぱらついてきました。うーん、心配だ。。
15:20、ようやく由比宿に到着しました。食べたかったサザエもエビも諦めて、、先を急ぎます。残念、無念。
ここから先に進むためには、昔は「さった峠」を越えたようです。今は時間もないし、体力もないので、国道を進むことに。それにしても、バイパスはつまらないものですね。「太平洋自転車道」として整備されているのですが、海も見えず、右には車がスピードを出して過ぎ去っていきます。向かい風も強く、ただ距離をこなすだけ。 (昔は、海沿いの道を「親不知子不知」といって、命を落とす難所だったそうです。それに比べれば、今は楽になりました。)
16:10頃、太平洋自転車道をクリアして、ようやく興津に到着。この時間でこの場所なので、静岡は諦め、清水に泊まることにして、その代わり、三保の松原も見物することにしました。 (昔の人も、江尻宿に荷物を置いて、三保の松原を見物してから先に進んだそうです。同じ様なことを考えるものですね。)
興津宿には、清見寺の山門があります。この山門、不思議なもので、階段を登り、山門をくぐると、そこで終わっています。遠くを眺めると、道路・東海道本線の向こう側にお寺が見えます。そう、昔は一続きだった場所なのに、道路と東海道本線がそれをぶった切ってしまったのです。 どうも、静岡県の考え方として、新しくできた交通機関を最優先にし、これまでの施設を壊すことも躊躇しないようです。 それでいいのか!静岡県!
西園寺公望の別邸が無料で見学できるとのことで、ぶらりと立ち寄りました。案内のボランティアの方と話し込み、17:00頃に出発。清水(江尻)駅前の案内板で今日の宿を決定です。
ホテルにチェックインし、荷物を置いてから身になってから、4キロ先の三保の松原に出発です。今日の日の入りは18:30頃なので、それまでには到着しないと、意味なくなってしまいます。
松並木を眺め、少し田舎道で迷ってから、シミズしないに帰ってきたのが18:30頃。今日の観光は終了です。
シャワーを浴びてから、ホテル近くの定食屋「コロッケ」でコロッケ定食を食べ(うまかった)、近くのコンビニでお茶を買い、下着とTシャツの手もみ洗いをして、明日の予習をしてから就寝です。 今日も一日お疲れ様でした。
(どうでもいいことですが)
清水銀行の支店の形は、いろいろあってすごいですね。灯台の形、パルテノン神殿の形、日本家屋の形、それぞれにお金をかけている印象。頭取が成金主義?とか思ってしまいました。