泊まる宿場を決めましょう。そして、あらかじめ連絡が必要なところは、連絡しておきましょう。
宿場を決めれば、どこでどれくらい見物できるか想像できます。何をしたいかが分かれば、以下のようなサイクルで旅行の予定が決まります。
宿の仮決め
見物できるかどうかの確認
宿の見直し
見物場所の見直し
宿の見直し
(満足するまで繰り返す。)
宿泊場所を考える上でも、見物する場所を頭の隅に置いておくと良いでしょう。ガイドブックを参考にして考えてみてください。
私 は、下のガイドブックを参考にしました。国土地理院の2万5千分の1の地図に、旧東海道の道が重ねて記載されています。また、作者(東大教授)らしい所感 や見所、江戸時代当時の考察などが満載で、旅の参考になりました。惜しむらくは、そのほんの大きさ。文庫の大きさの方が持ち運びに楽です。
そして、図書館で借りた下の本も参考になりました。「東海道宿駅制定400年」を機に作成された本の改訂版で、現代の名所、名物など情報が盛りだくさんです。また、旧東海道の道についても、現代の地図に重ねて記載されており、かつ文庫大なので持ち運びにも便利です。
ちなみに私が旅行に出る前に、これだけは行きたいと計画したのは以下の場所でした。
箱根の関所 (箱根宿近く)
復元されていて、当時の面影を観ることができます。
三保の松原 (江尻宿(=清水)近く)
天女の羽衣伝説の地です。
安倍川もち
すぐに食べられるはずだし、これは絶対に食べたい。
常設展だけでなく企画展もあり、また体験コーナーもあったりと、大変充実した展示を誇ります。
東海道中屈指の資料館で、旧東海道を旅行するのであれば、必ず立ち寄るべきでしょう。
無量寿寺 (知立宿近く)
在原業平が「かきつばた」の歌を詠んだ場所で、かきつばた祭りをやってます。
七里の渡し公園 (宮宿(=名古屋)近く)
今回、海路は行けないので、せめて見学したい)
三井寺 (大津宿近く)
綺麗らしい
旅の醍醐味は、予定していなかった出会いや出来事があることです。とはいえ、予想できないことなので、ないのかもしれません。あらかじめ見たい名所を決めておくと、旅の目的がはっきりして、旅の後に達成感を得ることも出来ます。
見たいところを頭の隅に置きながら、1日で進む距離を目安に、どこで宿泊するか、目星をつけましょう。
ランチを食べたいお店や、宿泊したいホテル、見物したい名所などを考えてプランすることになります。「これは譲れない」という場所を決めて逆算しましょう。何日間かけて旅行するか、も考慮します。
私の場合は次の優先順位でした。
赤坂宿で宿泊 (旅籠大橋屋に宿泊したい)
箱根宿で宿泊 (体力があるうちに攻略+温泉で疲れを取る)
桑名宿で宿泊orランチ (焼蛤を食べたい)
また、京都まで7日間かけて行くことにしていました。それぞれの宿場間の距離は参考ページ(東海道53次距離表)にあります。1日に進むのは90km程度ですので、それらを書き出し、微調整して、次のような予定に落ち着きました。
1
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44
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47
48
49
50
51
52
53
宿場
日本橋
品川
川崎
神奈川
保土ヶ谷
戸塚
藤沢
平塚
大磯
小田原
箱根
三島
沼津
原
吉原
蒲原
由比
興津
江尻
府中
丸子
岡部
藤枝
島田
金谷
日坂
掛川
袋井
見附
浜松
舞阪
新居
白須賀
二川
吉田
御油
赤坂
藤川
岡崎
池鯉鮒
鳴海
宮
桑名
四日市
石薬師
庄野
亀山
関
坂下
土山
水口
石部
草津
大津
京都
日本橋からの距離(km)
0
7.9
17.7
27.5
32.4
41.2
48.4
62.1
64.9
80.6
97.2
112
117.9
123.8
136.2
147.3
151.2
160.4
164.7
175.5
181.4
189.3
196.4
205.1
209
216.1
223.2
232.8
238.7
255.3
266.4
270.3
277.1
284.7
290.6
300.9
302.6
311.4
317.3
332.4
343.5
349.4
376.9
389.6
400.4
403.3
411.2
417.1
423
432.8
443.8
456.9
467.5
481.9
493.7
宿泊場所
見所
箱根の関所を見物したい
三保の松原
(街道沿いにないので、寄り道が必要。)
安倍川餅を食べたい
本陣資料館を見物
無量寿寺
七里の渡し公園
桑名の焼きハマグリを食べる
(鈴鹿峠が大変か?)
三井寺が綺麗らしいぞ
ここで宿泊
(厳密には箱根の山の下)
一日の最後に山登りはつらいだろうから、朝の元気なうちに山登り。
ここで宿泊 (2泊目)
(三保の松原寄り道したいから、ここで泊まるしかない。)
ここで宿泊 (3泊目)
(前の宿場から90km)
ここで宿泊★ (4泊目)
(大橋屋に宿泊したい)
ここで宿泊 (5泊目)
ここで宿泊 (6泊目)
このあたりのどこかで。特別理由なし。京都までの中間地点
ここで宿泊 (観光のため宿泊)
箱根宿
江尻宿 (清水)
浜松宿
赤坂宿
桑名宿
水口宿
三条大橋 (京都)
宿が決まったら、宿を予約しましょう。
実は、旧東海道付近は、基本的に宿が多くて、当日連絡でもどうにかなります。しかしながら、宿の少ない場所や、予約の取りづらい時期があります。考えられるパターンとしては、以下の通り。
繁忙期の宿 (箱根などの観光地)
鈴鹿~土山周辺
行ってみて分かりましたが、特に、土山周辺には宿が少ないので、水口近くまで足を伸ばす覚悟をしておいた方が良いでしょう。連休の中日は、宿が取れないことも想定されますので、注意しましょう。3連休の中日に水口宿近辺でホテルに連絡しましたが、全て満室でした。
東海道の利点は、街中を通っていること。いくらでもコンビニATMや、郵便局があり、好きなときに現金をおろすことができます。ちなみにGWでもサービスしていました。
私がどれくらいのお金を使ったかは、決算のページをご参照ください。