01 スクリプトエディタ

Cindyscriptでプログラムを書くには,スクリプトエディタを用います。1行だけコマンドを書いて実行することもできますが,通常はスクリプトエディタでプログラム(コード)を書きます。

スクリプトエディタは,メニューの「スクリプト」から「Cindyscript」を選択すると,別ウィンドウとして開かれます。次の図はMacOSのものですが,WindowsやLinuxでもほとんど同じです。

スロット

左に並んでいるものを「スロット」と呼んでいます。プログラムの実行タイミングで分類します。

それぞれのスロットの意味は次の通りです。

    • Draw: 描画面になにか変化が起きる(点を動かすなど)と実行されます。

    • Move: 一般に、画面が書き換えられるより多く起こります。 時々、"Draw" スロットに入れたスクリプトが奇妙な、予想外の結果を引き起こすことがあ ります。そのようなとき、"Move" スロットに入れるとよいことがあります。

    • Initialization: スクリプトエディタのプレイボタンが押されると、このスクリプトが1度 だけ実行されます。変数の値や点の位置を初期状態に戻すのに便利です。

    • Timer Tick: スクリプトがこのスロットに含まると、幾何の画面にアニメーションコント ローラが(まだ表示されていなければ)現れます。このアニメーションコントローラのプレイ ボタンが押されると、このスロットのスクリプトが数ミリ秒ごとに実行されます。

    • Integration Tick: このスロットは物理シミュレーションだけに関係します。

    • Simulation Start: アニメーションコントローラが "Stop" から "Play" に変わるときこのス クリプトが実行されます。

    • Simulation Stop: アニメーションコントローラが "Play" から "Stop" に変わるときこのス クリプトが実行されます。

    • Mouse Down: このスロットのスクリプトは、マウスボタ ンが押されたとき実行されます。

    • Mouse Up: このスロットのスクリプトは、マウスボタンが離されたとき実行されます。

    • Mouse Click: このスロットのスクリプトは、マウスがクリックされたとき実行されます。

    • Mouse Drag: このスロットのスクリプトは、マウスがドラッグされている間実行されます。

    • Key Typed: このスロットのスクリプトは、キーボードのキーを打ったとき実行されます。

    • Key Down: このスロットのスクリプトは、キーボードのキーが押されたとき実行されます。

    • Key Up: このスロットのスクリプトは、キーボードのキーが離されたとき実行されます。

ページ名

各スロットで,ページを分けて記述することができます。各ページの名前を表示します。デフォルトは Script(CindyScript)で,この名前は表示されませんが,このエリアで名前を入力することができます。

フォントサイズ

編集エリアのフォントサイズを変更します。

描画面を前面に

スクリプトエディタが描画面より前に表示されているとき,描画面が前に来るようにします。

停止ボタン

実行を停止します。

実行ボタン(歯車ボタン)

プログラムを実行します。プログラムの実行は Shift+Enter でもできます。コードはキーボードで打ちますので,そのまま Shift+Enter の方が使いやすいでしょう。

ヘルプボタン

ブラウザを開いてマニュアルを表示します。

コンソール

print() 関数の結果やエラーメッセージが表示されます。

編集エリアでの編集

編集エリアにプログラムを書いていきますが,文字が色分けされて表示されます。

組み込み関数は青,ユーザー定義関数は紫,定義されていない関数は赤,文字列は緑です。

編集エリアでは,Ctrl+C と Ctrl+V (⌘+C , ⌘+V)によるコピーアンドペースト,Ctrl+X と Ctrl+V によるカットアンドぺーストができます。他のテキストエディタなどとの間でのコピーも同様にできます。

文字列の選択はマウスドラッグまたは Ctrl+カーソルk

Ctrl+F による検索はできませんので,プログラムが大きくなった場合はテキストエディタと併用するとよいでしょう。