同じ音楽療法士を目指す方々に私の音楽療法試験対策をシェアしたいと思います。
音楽療法試験の準備でいろいろ不安に思っている方も多いのではないでしょうか。私の試験前は体が震えて、気を失うんじゃないかという気分でした。
これほど苦労するとは考えていませんでした。やっぱり資格というのはどんなものでも簡単ではないですね。私は学生の頃から勉強が苦手で、人より何倍もしないと同じことを理解できないんです。
でもこんな私が受かったんだから、私がやった準備対策は悪くなかったんでしょう。(幸運も含め)そしてこれから受ける皆さんには是非とも一度で受かったほしい! お金と時間をセーブしていただきたい! この日記は音楽療法試験(CBMT EXAM)の為にやった 私のスタイルの準備法を、自分の記憶が新しい内にまとめてみました。これがどれだけ皆さんのプラスになるかはわかりませんが、これからアメリカで試験受ける方々に少しでもお役に立てばと思っております。
まず、ぶっちゃけますと、私は2回落ちてます。「70-80%の人は一発で受かるのにねぇ」とCBMTの方に言われたときはショックでした。しかし、一回目は全く甘く見ていた上、勉強もろくにせず受けて落ちる。 2回目は勉強はしたとおもったのに、勉強の仕方が間違っていて 結果、点は上がったものの合格点に届かず落ちる。 そして3度目にしてやっと受かりました。
つまり当たり前だけど、
1、 勉強しましょう
2、 正しく(しかし自分にあったやり方で)勉強しましょう。
出題範囲はとてつもなく広い。大学で学んだ4年分とインターン分です。その上、「一体なんのこっちゃ?!」なものもちらほら現れます・・・。
対策1.Self-Assessment Examination を是非購入してくださぃ。
CBMT が販売している Self-Assessment Examination(以下SAE)を是非購入、またはもっているお友達にもらってくださぃ。http://www.cbmt.org/
さっきも言ったようにこのExamは非常に範囲が広いんです。 これ無しに挑むのは難しいかと。 これがあれば、今までの4年間の教科書を片っ端から読まなくて済むと思います。 この試験はCreativeな人には辛いものなっているようにおもいます。 問題も答えも非常に分析的なんです。Creativeな考えだと「この回答もこの回答も当てはまりそう・・」というものばかり。でも質問を理解し、この答えでないといけないという理由を見つけられる分析力が必要なんです。そのために、EXAMのスタイルを知るのはとても大切。去年の学会で聞いてきたんですが、「SAEは是非最新のものを入手すべし」とのこと。 彼らはEXAMを5年ごとにアップデートするそうです。最新のSAEがこれから受けるEXAMに一番スタイルが近いということ。それと私は最新のと古いバージョン両方をいただいたんですが、同じ問題なのに、正解が2つのバージョンでは異なるというものが数問ありました。 つまり5年の間に新しいEvidenceが出たのか何かで答えが変更されたという事でしょうか・・。 そうなると昔のSAEを勉強していてはCBMTの求める回答と違ってしまうことになります。 ですから是非最新SAEを入手してくださぃ。だからといって古いバージョンが使い物にならないわけではありません。練習問題が倍になるのでお得だし参考になります。現にそこから出された問題もありました。
EXAM Taker として、日本人として必要な事
ネイティブでなぃ私達の敵はやっぱり英語力、分からない単語が出てくること。せっかく答えがでそうなのに、ひとつ知らない単語が問題にあったせいで、分からなかったというのが時々ありました 凹。問題の意味が分からないと何も始まらないですよね。
SAEの利用法
実際のEXAMはSAEより難しい気がしますが、SAEからの応用がたくさん出てきます。これでかなり点数確保です。
SAEの問題の数は130問。実際のEXAMは 150問、そのうち20問は切り取られ130問でスコアが出る。 合格ポイントは 87/130.
SAEをすれば分かると思いますが、出題の種類は以下のとおり。
1、 Music theory, Perception, and Skills in Clinical Situation 15問
2、 Initial Assessment and Treatment Planning 30問
3、 Treatment Implementation and Termination 57問
4、 Ongoing Documentation and Evaluation of Therapy 13問
5、 Professional Development and Responsibilities 15問
Music theory, Perception, and Skills in Clinical Situation
私がEXAMで見たもの (私の記憶内で)。
· Chord進行 I IV V:ピアノ、 ギター(良く出る)
· Secondary Dominant (良く出る)
· Music form、Era(Sonata とか Rondoとか/バロック、クラシック)EXAMで クライエントのMotor Function の向上に適切でRESTが適度に取れるBESTなMUSIC FORMは?というのがあり、CANON、RONDO, SONATAとありました。まさかこんな問題が出るとは!と、のだめカンタービレ並に「ふぎゃー」と叫んでしまいましたが、そういった音楽スタイルもきかれるようです。でもこういう問は150問のうちの一問か二問。FOCUSするべきかどうか・・?
· ギターコード、Major, Minor, Major7 コードは覚えておいたほうが良いです。SUSとかまで行かなくて良いかと思います。特に、C C7, D D7 d、 E E7 e, F F7 f, G G7 g , AA7 a , B Bb bは、良くでてきました。
· Circle of Fifth (良く出る)Backwardも。
· Transposition(例、クラリネットEb が譜面上のCを弾くとピアノではどの音になるか?)
· 12 Bar Blues. Jazz Scale
· 7 Modes (Ionian, Lydian….等)
· Scaleの種類 (Harmonic, Melodic, Natural, Major..)
· Dynamics(Allegro, Rubato, Andante.等)
· Intervals (Major 3rd, diminish 2nd 等)
Initial Assessment and Treatment Planning
· Assessment 順序、仕方、Treatment plan、の順序、立て方、対処法。
これはSAEをしっかりしていただいたら良いと思います。
問題に良く「In Initial Assessment、 自閉症の患者さんが__をしました、この状況でするべき①対処は?、②Documentの仕方は? ③この患者さんにBESTなTreatment Planは?④初めにするべき対応/対処は? ⑤この状況で考えられる(Interpretされる、)患者さんの行動、症状、病名 は?」 などなど。いろいろ 出てきました。
· Measurement データ収集の仕方、方法(良く出る)例。Event, Interval, Continuous、など。
· リサーチMethod、あとそれに関連した単語。(よく出る)例、Correlation、Null-Hypothesis, P-Value, Independent, dependent, variables, Reverse Design, Multiple base lineなどなど。Reliabilityの計算の仕方も。
· 他のTherapy Team とのCooperationの方法
Treatment Implementation and Termination
Ongoing Documentation and Evaluation of Therapy
Professional Development and Responsibilities
ざっと覚えている範囲ですが、SAEをみればもっとクリアに分かると思います。
さらに CANDIDATE HANDBOOOK にのっている、OUTLINE OF EXAMINATION を見ながら勉強をすると良いと思います。が 200以上ある項目に対処するには 対処3 がお勧めです。
対策2。Introduction to the Music therapy Text Book
http://www.amazon.com/Introduction-Music-Therapy-Theory-Practice/dp/0697388603
Michigan State University では使わなかったんですが、数人の方にお勧めされて購入しました。基礎知識はここから十分GET可能。試験でもカバーされる分野が全体的に出ています。復習や基礎知識を固めるのにお勧め。特にCode Of Ethics や、Research Method、あと 病名や症状など、お得な情報がたくさんあります。
対策3.MT EXAM STUDY GUIDE
もうひとつ、役に立つ資料を紹介します。
2006年に MT EXAM Study Guide というのが CBMTとは別に発売されてました。Morrison Media LLC というちょっと怪しいところが出しています。
http://www.mo-media.com/musictherapy/
半信半疑に購入してみました。しかし、なかなか素晴らしいことに、CANDIDATE HANDBOOOK にのっている、OUTLINE OF EXAMINATIONで
紹介されている項目ほとんどを解説してくれています。過去問や大学のカリキュラムを参考に作り上げたのか、EXAMに出る全ての問題に対応できるわけではないですが、これを読んだあと、EXAMの質問がだいぶ理解しやすくなり、それに 対策1.2にも載っていない単語が出ていて、それが実際EXAMで出たというのもありました。 120ページ以上ありますので膨大な量です。かなり細かくぐだぐだ書いているので「こんなに覚えられない」でしょうが、自分なりにノートにまとめるのもお勧めです。私は大学ノートに30ページぐらいにまとめたりしました。 大切なポイントだけ取り出して見やすくしておくのもやる気紛失防御のひとつです。
対処4.ケーススタディや仕事場でのチャートを見る。DMS-IVを見る
インターンや仕事先でクライエントのチャートを見てDiagnosisを見る機会があれば是非見ておくと良いと思います。教科書だけでは紹介されない病名もたくさん出てきます。
問題に 「Bipolarの患者が Manic Phrase の時に この状況で次にとるであろう行動は何か・・・」と言うのがありました。そのときにManicの患者さんとセッションをしたことがあればとても想像しやすいですし、答えの選択もしやすい。Chemical Dependenceの症状や行動に対する問題も少なくなかったですよ。 DMS-IVで学ぶのもとてもよいと思いますし、チャートからクライエントさんを通して実践で学んでいく手もありです。さらにケーススタディを読めば音楽療法のApproachもかかれているし、一石二鳥。でもケーススタディでとられたアプローチがEXAMで求められている答えと一致するかどうかは、「?」 だとおもいます。
これらを参考にひとつSAEの問題を解いてみましょう。
Which of the following music experience BEST promotes spatial awareness for a group of Adult with developmental disability?
A. Moving freely to client-preferred music
B. Facilitating movement through live music
C. Rehearsing a choreographed dance sequence
D. Participating in an action song
答えはどれでしょうか?私が注目するべきだと思うのは下の太字の部分だと思います。
Which of the following music experience BEST promotes spatial awareness for a group of Adult with developmental disability?
まず、ゴールはSpatial Awareness。対象はDevelopmental Disabilityをもった 大人。回答は全てMovements involved。 回答が尋ねられている条件にちゃんと答えているかという事を分析する必要があります。
回答の中で注目すべき点は下の太字ではないでしょうか。
A. Moving freely to client-preferred music
B. Facilitating movement through live music
C. Rehearsing a choreographed dance sequence
D. Participating in an action song
Cがこの中では一番Unlikelyでしょう。 Choreographed dance sequence はまさに踊りを中心にしていて、Spatial AwarenessよりMovement SequenceにFOCUSしています。例えば、社交ダンスのステップを覚えるようなもの。確かに踊りの中で多少はSpatial な事も触れているけれど、それが一番のゴールではなく踊りのステップを覚えるのがこの回答のFOCUS。彼らの求める回答ではないと思います。
D ACTION SongはCよりまだ回答として近いのですが、Action song は主にChildren’s Movement Activityの事。大人には Age Appropriateではありません。
Aの回答は、一見大丈夫そうに思います。でも Client-Preferred Musicに少し問題が。
患者さんの選ぶ音楽が必ずしもSpatial Awarenessに適しているでしょうか? とんでもなくComplicatedな音楽を選んでしまって、彼らのSkill Limit をはるかに上回ってしまう可能性があります。 自由に動く事によってMotivationやSelf-Expressionはあがるかもしれませんが、それがゴールではない。Moving freely は大雑把 すぎます。Spatial Awarenessをリードするのに患者さんに何も指示無しに勝手に動いきまわってもらっても何も学べない。
B はどうでしょうか。まずFacilitating と Live musicがキーだとおもいます. MTがLive Musicを弾く事によって、クライエントの動きに柔軟に対応する事ができ、MTは彼らのMovementのFacilitatorになれる。他の回答よりMTにコントロールがあり、クライエントの必要にすばやく対応する手段がある。Live Musicだと自分で音楽もアレンジできるので彼らのスキルレベルや年齢にあった音楽を提供できるうえ、Spatial Awarenessのタスクもアレンジできる。 つまりこの選択で適切なのはこのB という事になります。
これが私の分析法です。もちろん上に挙げた分析だけが正しい!とは言い切れません。人それぞれ考え方が違い、自分なりの理解で正解にたどり着くでしょう。 でも「どうしてこの回答じゃだめなんだ?!」っという問題にたくさんぶち当たるとおもいます。それがこのEXAMの難しいところだと思います。私達の解釈ではなく、CBMTが正しいと決めた答えを答えなければならないんですから。
EXAMではゆっくり時間をかけて考えてる時間はありません。 だけどSAEではじっくり時間をかけてください。理解をすれば、実際EXAMで応用が出たとき、対応しやすいです。
少しでもお役にたったでしょうか?
EXAM開始前に
コンピューターの前に座ったら、ソーシャルセキュリティー番号を入れて、自分の顔写真をとって、練習問題を解きます。そしてEXAM START。テスト前にメモペーパー渡されますから、START ボタンを押す前に是非下の事を書くことをお勧めします。
IV IV I I
V IV I I
これは 12 bar Bluesの順序。問題:12BAR BLUES の8番目のコードは 何か?という質問が出ます。Tonic, Subdominant, Dominant で答えましょう
テストに落ちたら
落ちちゃった私の経験ですと、もし落ちてしまったら、「うおーーこんちくしょう!!!!」と十分気が済むまで泣き叫んだ後は、EXAMで見た問題を出来るだけ覚えておくとよいです。多分数問、「あの問題の答えなんだったんだろう?!」って気になって頭に残っているものがあるとおもいます。 そうなった場合、是非答えを確かめておくべき。次回に出てくる可能性大です。そして確実にそれをポイントにしましょう。 実際3回とも受けたときに数問同じ問題が出てきましたよっ。
さて、ざっと思うままにつづってみました。あくまで私のスタイルですので、これ以外にももっと良い方法を見つける方もいるでしょう。STUDY SMART =LESS STUDYかもしれません。私は勉強の仕方が悪くて時間を無駄にしてしまったりしました
それでも「一体何から手をつければよいのやら!」と悩んでる方に1%でもお役に立てれば幸いです。
頑張ってくださぃ。私もこれからもっと経験つんでいきたいとおもいます。私で何かお役に立てることがあればどうぞご連絡くださぃ。