吉良竜夫の暖かさの指数によるシステムでは、奄美群島以南は亜熱帯(WI:180-240℃)に属するとされる。しかし、奄美群島には標高600m以上の山地 (奄美大島では湯湾岳694m、徳之島では井之川岳645m) が存在し、高標高 (約300m以上) では気温が低下してWI<180℃ (暖温帯) となる。高標高であっても森林の種組成が亜熱帯的である(もちろん気温低下による変化もあるのだが)ことから、森林の種組成に最も影響しているのは気温ではなく、渡瀬線による日本本土からの隔離であることが示唆される(Aiba et al. 2021)。
奄美大島のスダジイ林
Castanopsis sieboldii forest on Amami Oshima
奄美大島の固有種アマミエビネ
Calanthe amamiana endemic to Amami Oshima
徳之島剥岳のオキナワウラジロガシ林
右側の板根がある木がオキナワウラジロガシ
Forest dominated by buttressed Quercus miyagii on Tokunoshima
徳之島天城岳オキナワウラジロガシ二次林
Secondary forest of Quercus miyagii on Tokunoshima
徳之島の固有種トクノシマエビネ
Calanthe tokunoshimensis endemic to Tokunoshima