鐘踊り

鐘踊りは300年以上前から伝わる、伝統的な踊りです。

山に鳴り響く鉦の音や、踊り子の華麗な舞をぜひご堪能ください!💐

Place ➡ 愛媛県四国中央市新宮町上山380 大西神社西庄小学校

昔、大西備中守元武をはじめとする大西一族が新宮を含む地域を治めていました。当時、四国統一を目指す長宗我部元親が阿波侵攻で白地(徳島県三好市)を占領したため、大西備中守元武は長宗我部に反対意識を持ちました。それに不満をもった長宗我部元親が大西備中守元武に戦いを仕掛け、敗りました。それに対して大西備中守元武の領民たちが、大西備中守元武の善政を忍び、その霊を慰めるために「鐘踊り」をした言われています。

長い歴史の中で、鐘踊りが中断された年がありましたが、ちょうどその年に疫病が流行し36人もの患者が出てから、村民は元武の祟りだと恐れかしこみ、以来一度も欠かすことなく続けられています。

鐘踊りの踊り子は、面(猿田彦)、御幣(ごへい)を持つ当屋の主人、親太鼓、棒振り、はつり4人、なぎなた4人、鉦(かね)10人、子太鼓の計22名で形成されています。22名の中でも、鐘踊りを踊る方の平均年齢はなんと約50歳です。新宮町の高齢化・過疎化の問題も進んでいることもあり、平均年齢が高くなっています…。ちなみに最小年齢は歳らしいです。

様子の写真は下記へ続く

午前11時ごろ神宮のお祓いを受け、昼食を食べ終わった14時ごろから鐘踊りが始まります。

踊りは、「寄せ」「三つ」「七つ」「九つ」「やれとう」に分かれ休憩を挟みながら踊られています。「やれとう」とは、扇子を使い唄を歌いながら踊るものです。やれとうが終わると、鐘踊りが終了します。鐘踊りは、「寄せ」で始まり「やれとう」で終わります。

鐘踊りの始めは棒振りの

エッヘン東西、今日この庭鐘踊り、一庭奉納仕ろう(つかまつろう)がため、これまでまかり下って候(そうろう)

と唱え、全員がこれを「ヘーイ」と受けて踊りが始まり、約2時間30分間の間奉納が行われます。

昔は、鐘踊りを見に来る人が200人ほどいましたが、現在は100人と少なくなっています。

ぜひ鐘踊りを見に来てください!