第二言語習得の研究では、シャドーイングは数多くあるリスニング学習の中で最も効果的な学習とされています。
シャドーイングには、さまざまな効果があると言われていますが、シャドテンをやることで得られる3つの効果を紹介します。
※シャドテンは、プロソディ・シャドーイングに特化したサービスのため、下記はプロソディ・シャドーイングの効果になります
①音声を正しく聞くスキルが向上する
英語を正しくリスニングするには、「音を聞いて」「意味を理解する」という2つのステップがあります。音声(英語)を聞き取ることに意識を集中して音声知覚(何と言っているのか単語を正しく認識すること)に脳のキャパシティを使いすぎると、意味理解(どんな内容なのか)に使用できるキャパシティが少なくなります。シャドーイングをすることで音声知覚に集中しすぎることなく、無意識に意味を理解できるレベルまで向上させることができます。
②音声の意味を理解することに脳を使える
音声(英語)知覚に脳のキャパシティを使わずスラスラ聞けるようになったら、リスニングしている内容を理解することに集中できます。第二言語習得論では、無意識レベルで音声が理解できることを「音声知覚の自動化」といいます。シャドーイングは、この音声知覚を自動化させるのに最も適した学習法です。
③発音が改善する
シャドーイングは、ネイティブの英語を真似して発話するため、発音が良くなる効果があります。リズムとイントネーションを真似することで、ネイティブの発音に近づいていき、英語を流暢に発音できるようになります。
詳しくは シャドーイングとは やアプリホーム画面内の動画をご確認ください。
シャドーイングの学習効果を高める4つのコツをお伝えします。
①イヤホンでシャドーイングする
「自分の声と音声が重なって途中から聞こえなくなってしまう」。これは、シャドーイング初心者の方によくある悩みです。そんな時は、イヤホンをつけて、自分の声の反響を抑えながら音声を聴こえるようにしましょう。
②シャドーイングは、1日30分〜1時間まで
シャドーイングを1時間以上行ってしまうと文章の記憶に繋がってしまったり、疲労の蓄積で舌が上手に回らなくなったりしてしまうことがあります。1日30分~1時間程度のシャドーイングが、効率的な学習時間になります。
③オーバーラッピングと音読を使いこなしましょう
いきなりシャドーイングを行っても効果は出づらいです。まずは教材の内容を確認しましょう。その後、テキストを見ながら音声に合わせて発声するオーバーラッピングをやりましょう。苦手な箇所があれば、そこを集中して音読するのも良いです。シャドーイングの前に事前準備をしっかり行うことが重要です。
④教材の内容よりも音声に集中する
教材内容に意識が向いているときは、プロソディ(=音声)に集中できていない証拠です。ただし、音が聴こえやすい、聴こえにくいは、同じレベルでも個人差があります。もし聴こえづらい場合は、同じレベルで他の教材を選ぶことも検証しましょう。
WPM(Words Per Minute)=1分間あたりの単語数で、発話スピードを表す指標です。
ネイティブスピーカーの発話速度は平均WPM180〜190と言われています。ひとつ上のWPMにステップアップするのにかかる時間は、個人差もありますが1〜3ヶ月くらいが目安です。