音楽専修では器楽、声楽、ミュージカル、古楽、ジャズ・ポピュラー、作曲、コンピュータ音楽、音楽理論などの各分野を、確たる芸術観と理念のもとに基礎から教育します。音楽的知識全般と各専門領域の技能の習得のみならず、社会においてそれらを応用する力を養うことを重要視しています。目標とする人物像は、社会人としての教養を併せ持つ音楽人です。
基礎的な知識と技能を身につけるため、学群指定科目(16単位)、学群共通科目(20単位)、音楽入門を必修とします。入学者がこれまで受けてきた音楽教育は多様であるため、学生個々の目的、レベルに応じて、ソルフェージュなどの基礎から応用までを学ぶことができます。また、西洋音楽史、東洋音楽史、現代音楽史、音楽学などの履修により、基礎知識を身につけることができます。
実技科目はピアノ、パイプオルガン、管弦打楽器、和楽器、声楽、ミュージカル、ジャズ・ポピュラー、作曲など多岐にわたり、その多くは、1年次から複数回履修可能で、4年間を通じて段階的なレベルアップを目指します。
2年次以降の専修科目は、1年次に引き続きピアノ、パイプオルガン、管弦打楽器、声楽、オペラ、ミュージカル、ジャズ・ポピュラー、作曲など実技の学びを深めるほか、チェンバロを用いて古楽の分野にも足を踏み入れることができます。
1~2年次の学修を踏まえ、3年次には「専攻演習Ⅰ・Ⅱ」において専門技能・知識の理解を深め、そして4年次には「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」に取り組み、学びの集大成として卒業論文作成、または演奏会、発表会の企画と実施を行います。
1~2年次の実技レッスンは各学期2科目まで履修することができ、そのほかに副科実技も設けられています。また、海外から招聘した演奏家による公開レッスンも実施しており、各自に適した履修プログラムを選択することができます。
演奏系の専攻演習はサービス・ラーニング科目になっており、地域との結びつきの中で実践的演習を行うことで、日々の学修の成果を確認することができます。
インターンシップを通じて、音楽を支える仕事を体験することで、社会の中での仕事の役割を理解し、卒業後の進路を考える上で役に立ちます。
グローバルな人材を育成するため、海外研修を毎年実施し、海外の芸術文化に触れ視野を広げます。
専門性を深める学修の他に、学内外の授業科目の中から自由に選択し、多様な関心や目的を達成するために履修することができます。
音楽専修が推薦する世界的な演奏家によるコンサートの中から、希望学生に鑑賞の機会を提供します。鑑賞後にはレポートの提出を課します。
学修成果は「卒業認定・学位授与の方針」に定められた諸項目と、学修方法・学修過程(カリキュラム・マップ等)により示されています。
学修成果の評価方法は、科目ごとのシラバス(授業計画)において具体的に示されています。また、ルーブリック評価など(成功の度合いを示すレベル、それぞれのレベルに対応するパフォーマンス「プレゼンテーション、協同作業など」の特徴を示した評価規準からなる表)を取り入れることによって、成績評価を分かりやすく可視化し、厳格に評価します。