近年、アートの世界は従来のような美術、工芸、デザイン、メディアアート、映像といったカテゴリーではくくれない、多様でハイブリッドな作品が生み出されています。また今日活躍するアーティストやデザイナーも一つのジャンルに収まらない人が増えています。
ビジュアル・アーツ専修では、視覚芸術について幅広い視野と独自の視点を持ち、新たなビジュアル・アーツの世界を切り開く人材を育てることが目標です。
本学群の学生に共通の基礎的な知識と技能を身につけるための学群指定科目(16単位)、学群共通科目(20単位)、ビジュアル・アーツ入門を必修とします。さらに2年次以降の専門科目を学ぶ上で必要な基礎知識を身につけることができるように、選択科目としてビジュアル・アーツ各分野の基礎的な科目を開講しています。
2年次以降の専修科目は、美術・工芸、テキスタイル、デザイン、メディアアート、映像など各分野の講義、演習、実習科目から編成されおり、各自が自由に選択することができます。
1~2年次の学修を踏まえ、3年次には少人数指導による「専攻演習Ⅰ・Ⅱ」において専門知識の理解を深め、そして4年次には「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」に取り組み、学びの集大成とします。
美術、工芸、デザイン、テキスタイル、メディアアート、映像などのコース別に学ぶのではなく、1年次には視覚芸術全体を把握し、各分野の基礎力を徹底的に育成します。一人一人が学修の成果を網目状に結びつけネットワーク化させることで専門性を深化させ、各自が個性的で独創的な芸術世界を構築します。
専修科目を基礎から応用へと体系的に学修するために、先修条件や履修順序を指定する場合があります。また多くの実技、実習、演習科目は複数回履修することが可能であり、段階的にレベルが向上します。
授業やゼミで制作される作品は、学内外の展示スペースで発表し、多くの人の目に触れられることを目指します。また卒業研究作品選抜展を学外のギャラリーで開催し発表します。
学外の美術・デザインの展示会やアートフェスティバルなどの芸術鑑賞プログラムを実施し、希望学生に鑑賞の機会を提供します。鑑賞後にはレポートを課します。
専門性を深める学修の他に、多様な関心や目的を達成するために、他専修あるいは学内外の授業科目の中から自由に選択履修することができます。
企業等でのインターンシップに参加し、実践的に学ぶと同時に卒業後の進路を考える機会を得ます。
グローバルな視野を持つ国際人育成を目的として、毎年、海外の芸術大学での短期研修を実施しています。
学修成果は「卒業認定・学位授与の方針」に定められた諸項目と、学修方法・学修過程(カリキュラム・マップ等)により示されています。
学修成果の評価方法は、科目ごとのシラバス(授業計画)において具体的に示します。また、ルーブリック評価など(成功の度合いを示すレベル、それぞれのレベルに対応するパフォーマンス「プレゼンテーション、協同作業など」の特徴を示した評価規準からなる表)を取り入れることによって、成績評価を分かりやすく可視化し、厳格に評価します。