専攻コース案内

本学には、専攻科目を中心として、学生各自の目的や関心に応じて専門的に学ぶための専攻コースが置かれています。芸術文化学群の専攻科目で構成される専攻コースを登録すると、「学業成績単位修得証明書」に、登録中のメジャーまたはマイナーの名称が記載されます。
登録したメジャーまたはマイナーの修了要件を満たした上で卒業すると「学業成績単位修得証明書」に修了したメジャーまたはマイナーの名称が記載されます。

メジャー

メジャーを修了することは卒業の要件となっています。ただし、芸術文化学群以外の専攻プログラム・専攻コース等をメジャーとして登録することはできません。

マイナー

マイナーを修了することは卒業要件ではありませんが、芸術文化学群の専攻コースからだけでなく、他学群のものをマイナーとして登録することもできます。
ただし、他学群のマイナーを登録しようとする場合は、以下に注意してください。

  1. マイナーの必修科目(または選択必修の全て)について、科目一覧ページの「他学群学生の履修」欄が「×」になっている専攻プログラム・専攻コース等の場合は、他学群生はそのマイナーを登録できません。

  2. 他学群生は、専攻プログラム・専攻コース等の抽選科目の優先順位によっては、マイナーの必修科目(または選択必修の全て)を履修できず、マイナーを修了できない場合があります。

  3. 他学群のマイナーの登録にあたっては、予め各キャンパス事務室教務担当に相談してください。

メジャーは、入学時に専修に基づき、登録されています。マイナーの登録は、5セメスター目より受け付けます。アドバイザーの承認を得て、所定の期間に手続きを行ってください。その後、卒業を希望する学期の定期試験期間最終日までマイナーの変更もできます。
専攻コースの種類は、以下のとおりです。

演劇・ダンスコース

  1. 教育目的

演劇・ダンス専修では、演劇とダンスを中心とした「舞台芸術」の学びから得た知識と技術、体験と発想を通して地域文化の中核を担える人材を育成することを目標とします。それを前提に、俳優やダンサー、劇作家、演出家、振付家、技術スタッフ、プロデューサー、制作者、ファシリテーター等のプロフェッショナルや、舞台芸術の教養を自身の生活に活かせる感性豊かな社会人になるための教育を行います。「舞台芸術」の究極の目的は、一言で言えば「同時代を、同時代人と共に生きている実感」を得ることです。時代がかつてないほど大きく変わり、生きている実感が得にくくなりつつあると言われる中、本専修では舞台芸術を通じて時代と人間の本質を探る目をしっかりと養い、生きることの実感に迫ります。


  1. カリキュラムの特徴

「舞台芸術」を実技と理論の両面から学ぶためのカリキュラムが充実しています。学びの方向性は「演劇」と「ダンス」の二つに分かれますが、両方を追いかける学修も可能です。共に一年次では、舞台芸術を構成する諸要素について広く学び、学年が進むに従って、自身の興味や適性、進路計画に沿ったカリキュラムを組み立てます。そのために、演劇史等の講義科目はもちろん、演技やダンス、脚本、演出、振付、技術スタッフ(照明、音響、舞台等)、プロデュース、ファシリテート等、学生の期待に応える多彩な科目が用意されています。演劇は現代演劇、ダンスはコンテンポラリーダンスが中心ですが、日本古典演劇や日本舞踊、クラシックバレエ、コンテンポラリーバレエ、ジャズダンスにも力を入れ、また日本で唯一、中国の伝統演劇である京劇の実践教育も行っています。年に数本ある「OPAL(桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ)」は、プロの演出家や振付家から指導を受けて一般観客の鑑賞に堪えうる質の高い公演を目指します。国際的な視野を身につけるため、短期間の海外研修、海外演劇学校への留学も推奨しています。課外学習として、学生による演劇やダンスの活動が盛んであるのも大きな特徴です。


メジャー:卒業要件にある演劇・ダンス専修の専攻科目合計70単位以上(必修含む)を修得してください。

マイナー:「演劇入門」または「舞踊入門」を含む、演劇・ダンスマイナー指定科目の中から24単位以上修得してください。


音楽コース

  1. 教育目的

音楽コースは、音楽諸分野の技術を磨き知識を身につけるだけでなく、その学びを通して芸術の真髄に触れ、時代を超えた世界観を持つ人間性を構築することを目標としています。
演奏実技の各分野(声楽、ピアノ、管弦打楽器、パイプオルガン、ミュージカル)、音楽学分野(歴史、理論)、作曲分野(理論、実技)、古楽分野(バロック音楽の理論、チェンバロ)、キリスト教音楽(オラトリオ、ハンドベル、ゴスペル)、ジャズ・ポピュラー分野が設けられており、学生は各自の専攻分野に力を注ぎつつ、他分野の科目をも履修することができます。このようにして、学生はそれぞれの関心、能力、将来構想に合わせ、独自のカリキュラムを組み立てて行きます。どのようなカリキュラムが本人に合っているかは、アドバイザーが相談に乗ります。
また教員を目指す学生には教職課程が設けられており、定められた教職必修科目を履修し、単位を修得する必要があります。


  1. カリキュラムの特徴

    1年次には「音楽入門」「ソルフェージュ」の授業や、さまざまな分野の講義科目・演習科目を履修することで、基礎的な音楽の知識を習得します。実技科目も1年次より複数履修することができます。2年次以降は、それぞれの分野の知識をさらに深めるため、履修年次に従って各学生が授業を選択します。様々な分野を横断的に学ぶことで、高度な専門性と創造力が身につきます。
    実技科目の声楽(ジャズ・ポピュラーヴォーカルを含む)、ミュージカル発声法、ピアノ(ジャズ・ポピュラーピアノを含む)、器楽実技は主科と副科のいずれかを選択します。全て個人レッスンです。「器楽実技」では、弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)、管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォン、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、テューバ)、打楽器、ジャズ・ポピュラー分野(ギター、ベース、ドラムス・パーカッション)より選択できます。「器楽実技(副科)」は、初心者対象にヴァイオリン、打楽器、ジャズ・ポピュラー分野(ギター、ベース、ドラムス・パーカッション)、和楽器(尺八、筝、三味線・地歌)より選択できます。


メジャー:卒業要件にある音楽専修の専攻科目合計70単位以上(必修含む)を修得してください。

マイナー:「音楽入門」を含む音楽マイナー指定科目の中から24単位以上修得してください。

ビジュアル・アーツコース

  1. 教育目的

ビジュアル・アーツコースは、加速化する情報化社会の中で、多様化しボーダーレス化している現代の美術、工芸、テキスタイル、デザイン、メディアアート、映像などの視覚芸術について幅広い視野と独自の視点を持ち、新たなビジュアル・アーツの世界を切り開く人材を育てることが目標です。その人材とは、作品を生み出すアーティストやデザイナー、アート・プロデューサー、キューレイター(学芸員)、中高の美術科教員のような専門職に就く人たちだけではなく、アート以外の分野でも、在学中に培ったクリエイティブな能力を発揮し、社会に貢献する人も多く含まれています。


  1. カリキュラムの特徴

1年次には、講義科目の「ビジュアル・アーツ入門」と演習科目の「ビジュアル・アーツ基礎」によって、視覚芸術の世界を横断的に学びます。同時に、美術、デザイン、映像、各分野の基礎的な知識と技術を徹底して習得します。

2年次以降のカリキュラムは、美術、工芸、テキスタイル、デザイン、メディアアート、映像など各分野の講義、演習、実習科目から編成されていますが、コース分けをするのではなく、各自が学修の成果をつなぎ、組み合わせることで、学びを深化させ自己の芸術世界を構築します。

3年次「専攻演習」や4年次「卒業研究」ではそれまでの探求の成果を発表しますが、それだけでなく学生の自主的な個展やグループ展、あるいは授業で制作した作品を積極的にコンテストに応募するなどして外部の評価を受けます。

在学中に展示会等でなるべく多くの作品に触れること、またインターンシップで実社会を体験するなど、学外での学修も重視しています。毎年、海外の芸術大学での短期研修を実施しており、将来、国際的に活躍するアーティストの育成を目指します。


メジャー:卒業要件にあるビジュアル・アーツ専修の専攻科目合計70単位以上(必修含む)を修得してください。

マイナー:「ビジュアル・アーツ入門」を含むビジュアル・アーツマイナー指定科目の中から24単位以上修得してください。


カルチャー管理コース

マイナー:「社会文化・メセナ論」「知的財産権通論」「アートマネージメント論(P)」「アートマネージメント論(V)」「メディア論」を含め、カルチャー管理マイナー指定科目の中から24単位以上修得してください。