活動報告2023

2024年3月19日 課題研究成果発表会

 伊勢高校SSH事業最大のイベントである、課題研究成果発表会を3月19日に本校体育館にて開催しました。最初に、先日のみえ探究フォーラム2023に出場したSSアドバンス探究選択生たちが「口頭発表」部門で発表を行い、後半はSS探究Ⅱ選択生徒、SSアドバンス探究B選択生徒が合同でポスター発表を行いました。2年生は教科「SS」の授業時間を中心として1年時3学期の班結成から1年以上をかけ、研究活動を続けてきました。今発表会はその集大成となります。

 成果発表会では1年生も発表を聞き、今後の課題研究に対して具体的なビジョンを持つことができました。また、発表会には、三重県教育委員会副教育長や本校SSH事業の運営指導委員の先生方、近隣の皇學館大學の先生方、学生の皆さまや他校の先生方にも来校いただき、発表生徒と積極的に意見を交わしていただきました。

 2年生は、これから研究成果を論文にまとめる活動に入り、課題研究もいよいよ大詰めとなります。この1年間の努力をしっかりと形に残せるよう頑張りましょう。

2024年2月10日 「みえ探究フォーラム2023」に参加しました。

 2月10日(土)に、三重県教育委員会が主催する「みえ探究フォーラム2023」(三重県文化会館、三重県総合博物館)に参加しました。「みえ探究フォーラム」は三重県内の中学生、高校生が参加する研究発表会で、参加生徒は口頭発表部門、ポスター発表部門に分かれ、それぞれの学校が日頃の研究の成果を工夫を凝らしながらプレゼン発表を行いました。

 本校からは口頭発表部門に2組、ポスター発表部門に3組、また昨年度同様、三重県教育委員会が主催する「Mie Lab 2023」に本校から参加する1組、合計6組が参加し、最優秀賞2本(口頭発表1、ポスター発表1)、優秀賞4本(口頭発表1、ポスター発表3)という成績となりました。このうち、口頭発表部門生物分野で発表をした「民間薬「へいさく」真の効果」がこの日最も優秀だった班に送られる「教育長賞」を受賞しました。参加作品は以下の通りです。

<口頭発表部門>

・民間薬「へいさく」真の効果 (生物分野)部門代表、全体会出場 最優秀賞、教育長賞

・君は知ってる?新世代のプラスチック(化学分野)優秀賞

<ポスター発表部門>

・ウラムの螺旋(数学分野)最優秀賞

・カイコの育成方法とシルクの強度の関係(生物分野)優秀賞

・そんな装備で大丈夫か?~一番良い装備を頼む~(物理分野)優秀賞

・(Mie labより参加)お風呂が冷めないうちに(化学分野)優秀賞

 また、口頭発表部門において内容の深化が図られるような質問や意見を積極的に述べた生徒に対し授与される「Good Performance 賞」を本校の生徒1名が受賞しました。

 どの班も、限られた時間、発表材料の中で、自分たちの研究内容・成果を正確に伝えられるよう創意工夫を凝らしており、聴衆の注意を引き付けるためのプレゼン技術は目を見張るものがありました。また、来場いただいた先生方、中高生の皆さんと質疑応答を通して積極的に意見交換をし、それぞれの研究を更に深めるためのヒントを得たようです。

 さて、研究に決して終わりはありません。参加生徒たちはこの日に新たに得た知見をもとに研究内容を改善し、3月19日(火)午前中に本校で行われる「課題研究成果発表会」に向けて準備していきます。今後も頑張りましょう!

 また、同日に三重県総合博物館で開催された「小学生向け科学体験講座」に本校SSCも出展しました。今年度は物理部員5名が小学生に紙トンボ作りを紹介。会場で作成した2種類の紙トンボを飛ばし比べてもらいました。参加した小学生たちは、「幅をたった1cm変えるだけでこんなに飛び方が変わる。色々な形の紙トンボを作ってみてほしい」という高校生のお兄さんお姉さんの言葉で科学への探究心を動かされたのではないでしょうか。SSC物理の皆さんも、貴重な経験ができたようですね。お疲れさまでした!

2023年1月27日 国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました

 1月27日(土)、昨年度まで本校生物担当としてご活躍されていた、県立志摩高等学校 藤原良幸教頭を講師としてお招きし、国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました。テーマは「分光光度計を用いたタンパク質分解酵素の測定」で、「生のマイタケで茶碗蒸しは作れない」という身近な現象を題材に、科学的に精度の高い定量データを取る方法について学ぶことを目的として開催されました。

 内容は、分光光度計を用いて溶液中のタンパク質濃度を調べ、検量線を引く手法を学び、マイタケから抽出したタンパク質分解酵素液が分解したタンパク質量を測定するというものです。参加生徒たちはChromebookを用いて実験結果を共有しグラフ、検量線を協力して作成するなどの実習を通して、生化学分野で行われている実験手法を身に着けることができました。

 今年度は本校のほかに四日市南高校、上野高校、桜丘高校と合同で実施し、生徒どうしの交流もはかることができました。


2023年1月18日 地域のPBL最終発表会

 1年生のSS探究Ⅰの時間に行っている「地域のPBL」は、11月の中間発表会以後、学年全体での発表会に向けて、各グループがポスターや発表内容の改善を行ってきました。また、SSアドバンス探究Aでも、2学期後半からPBLの学習を進めてきました。これらの成果をまとめた学年発表会を1月18日に行いました。1年生全員が、それぞれの班ごとに個性的なポスターを作成し、これまでの成果を発表しました。今年度は2年生も発表に参加し、1年生発表者とともに相互評価を行いました。また、外部の方にもお越しいただき、様々な観点から評価をいただきました。

 次回からは、いよいよSS探究のメインプログラムである課題研究に向けた準備に入ります。課題研究でも、「地域のPBL」の活動を通じて学んだ探究活動の方法を生かして、より高度な探究活動を行っていけることと思います。1年生のみなさん、今後も頑張ってください。


2023年12月25日 冬休み親子科学教室

 12月25日(月)、伊勢市内の小学校5年生から6年生とその保護者39組を対象に、冬休み親子科学教室を開催しました。今年度の各部門のテーマは、物理が「無限の進化!紙トンボ」、化学が「電池の実験~消毒薬とお酢と塩水で電池ができる!?~」、生物が「水性ペンの色を分けてみよう~ペーパークロマトグラフィーの実験~」でした。

 SSC(スーパーサイエンスクラブ)の物理、化学、生物部門では、2学期の初め頃からテーマの決定などの準備を行い、今年も各部門ともに個性あふれる講座を行いました。参加者のみなさんの反応は良好で、小学生のアンケートからは、「よい経験になった」、「どうしてそうなるのかの説明もわかりやすく、ユーモアあって楽しかったです」などの感想が寄せられ、このイベントを通じて科学を楽しんでもらえのではないかと思います。企画から当日の講師まですべて行ってくれたSSC部員も、本日の講座を通じて、子どもたちに教えることの難しさを知るとともに、自分たちにも実験の指導ができるという自信をもつことができたようでした。


2023年12月22日 SSH 台湾 海外研修⑧ 伊勢へ

 本日の行程は帰路のみです。朝の集合時間に遅れる人もなく、皆さん無事に新幹線に乗ることができました。行きはあまり駅の様子など観察する余裕がありませんでしたが、やはり台湾高鐡のシステムは素晴らしいです。

 さて、あとは飛行機が飛ぶのを待つのみとなりました。しかし、参加者の研究はもちろんここで終わるわけではありません。この研修で得た知見や経験を、今後の研究活動にどのように反映し、生かしていくか。1月18日 1年生地域のPBL最終発表会、3月19日 2年生課題研究成果発表会が楽しみですね!皆さん4日間本当にお疲れさまでした。

2023年12月21日 SSH 台湾 海外研修⑦ 午後 壽山動物圓

 義守大學付近で昼食を終えたのち、午後はこれまでと少しだけ趣を変えて、文山高中の生徒たちとともに高雄市郊外にある壽山動物圓へと向かいました。ここでしか見ることができない動植物を観察したり、日本ではあまり見られない、山の地形をそのまま利用し自然保護区のような施設とするデザインコンセプトについて考察したりと、ここでも多くの学びをすることができました。例えば日本語の「虎」と中国語の「老虎」では、同じ動物のことでも意味することが異なってくるかもしれません。生徒たちは文山高中生徒から動物の中国語読みなどを懸命に学んでいましたが、これらの意見交換を通じて得られる気づきも、たくさんあったことでしょう。

 さて、2日間という短い期間ではありましたが、文山高中の皆さんとはここでお別れです。今回ホストとして参加してくれた生徒の方々を含め、来年度 5月には文山高中の皆さんによる伊勢高校への訪問が予定されています。そこでの再会を願って、再見!

2023年12月21日 SSH 台湾 海外研修⑥ 午前 義守大學研修

 本日午前中は高雄市中心部から車でおよそ40分ほど移動し、文山高中の生徒たちと一緒に義守大學にて研修を受けました。義守大學は近年高雄市でも存在感が高まっている私立大学で、中でも本日訪問した智慧科技學院半導體學士學位學程は専門性が高く人気だそうです。最新の施設に囲まれながら、3-Dプリンタを用いた設計やAI回路設計、半導体制作工程などについて講義及び実践が行われました。専門的知識が求められる内容について英語で講義を聞き、聞いた内容を文山高中の生徒と英語でシェアし理解を深めたうえで、中国語で操作方法が書かれている機器を文山高中の生徒や現地大学生の指示を受けつつ操作する。実に様々なスキルを駆使して取り組んでいかなければなりませんでしたが、生徒たちはみな意欲的に協働していました。

 日本の大学とはまた少し違う環境で、自分一人では解決できない課題に対し周りと協力しながら一歩ずつ取り組むという、今後の研究活動を進めるうえで軸となるべき姿勢を学ぶことができ、貴重な経験を得ることができた素晴らしい時間でした。この訪問実現のために尽力していただいた文山高中の先生方はじめ、非常に熱心に講義していただいた義守大學の先生方に深く御礼申し上げます。

2023年12月20日 SSH 台湾 海外研修⑤ 午後 澄清湖FW

 午後は文山高中近くにある澄清湖にてFWを行いました。澄清湖はかつて蒋介石元総統が別荘地としたところであり、様々な施設があります。

 初めに海洋奇珍園という、昔の防空壕の跡地を利用した水族館を訪れました。現地生徒の案内を受けながら、皆日本ではなかなか見ることのできない深海魚や展示を興味深く観察しました。

 そののち、澄清湖内の施設を用いて文山高中の先生方の企画によるStation Activityを行いました。Station Activity とは、小グループに分けられた生徒たちがそれぞれのグループ内でワークショップを受講し、時間が来たら次の"Station"に移動し、メンバーを入れ替えて講座を受講する、というものです。今回の講座は"Aqua Terrattorium"  "Hand-Made Ointment"  "Moss Ball"  "Paper Tpwer" の4つ。会場の都合上全員がすべての講座を受けることはできませんでしたが、各講座では本校生徒と文山の生徒が協力し、精力的に意見交換をしながら課題に取り組んでいました。午前中のsessionで両校生徒間での非常に良い関係性ができていたので、午後の活動が非常にスムーズに、効果的に行えていたのではないでしょうか。現地生徒のフレンドリーな姿勢はもちろんのこと、本校生徒も臆することなく積極的に仲間づくりを行っている姿がとても印象的でした。

 すべての講座が終わったらsnack time. 台湾特産のフルーツやスナックをいただきながら、講座の内容について振り返りました。時間が経つのがあっという間で、とても充実した中身の濃い1日でした。

2023年12月20日 SSH 台湾 海外研修④ 午前 文山高級中學

 本日は提携校である文山高級中學を訪問し、現地生徒との交流を行いました。お土産交換やアカペラ、ダンスなどのオープニングセレモニーで熱烈な歓迎をいただいたのち、午前中はSuper Science Sessionと題し、両校が普段行っている研究活動について英語でプレゼン発表をし合いました。参加生徒は本校生20名10班、現地校生24名10班の計20班。現地校の先生による提案で、1班ずつ全体発表をするのではなく、全体を3グループに分け、各グループ内で手元の端末を用いながら発表をし、終わったらメンバーを入れ替えるというワールドカフェ方式で行いました。これによりグループ内で抵抗感なく発表ができ、質疑応答も活発に行われるなど非常に有意義な時間となりました。文山高中の皆が非常にフレンドリーに接してきてくれたこともあり、どの生徒も緊張感なく自分たちの発表をし、相手の発表を真剣に聞き、質疑応答を通して互いの研究に関する理解を深めることができたのではないでしょうか。

2023年12月19日 SSH 台湾 海外研修③

 初日の行程を終え、無事ホテルへと着きました。初日は移動がメインにはなりましたが、異国の地の景色を見るというだけでも、日本との違いなど様々な気づきや新たな発見があったのではないでしょうか。

 明日からは本格的な研修となります。移動の疲れがある中で、研究発表に向け、ホテル内でも練習をしている姿が見られます。FWも含め、実りある研修としていきましょう。

2023年12月19日 SSH 台湾 海外研修②

 無事桃園国際空港に着きました。飛行機に若干のディレイがあったのと、入国審査が込み合っていて時間がかかってしまったこともあり、高鐵桃園駅からは全力ダッシュ!何とか予定の新幹線に乗ることができました。新幹線は日本と同じ車両を使っていますので慣れ親しんだ乗り心地で、快適です。まもなく高雄に到着です。



2023年12月19日 SSH 台湾 海外研修①

 現在関西国際空港出発ゲートです。ここまで大きなトラブルもなく、無事出国できそうです。コロナ禍の時は閑散としていた関西国際空港も、本日は人がいっぱいです。チェックインで想定以上の時間がかかりました。ここでもまた、以前に日常に戻ってきていることを実感できます。

 参加する皆さんはこれからの研修にワクワクしているようですね。良い学びとなることを願います。それでは、行ってまいります。


2023年1214日 課題研究第2回中間発表会

 2年生全員が1年間かけて行う課題研究の、第2回中間発表会が12月14日(木)7ー8限目に行われました。2年生たちはそれぞれの発表教室で各班の進捗状況について発表し、他の2年生、1年生や教職員と質疑応答をし、評価ルーブリックを用いて相互評価を行いました。

 SS探究Ⅱ選択者は、すべての研究班がGoogleスライドで発表用のポスターを作成し、プロジェクターで映写しながら発表を行いました。また、SSアドバンス探究B選択者は、自分たちで作成したスライドを映写しながら口頭発表を行いました。今年度はお隣の皇學館大学の先生方を審査員として招き、厳正な審査をいただくとともに講評をいただきました。

 今後、2年生は3月19日(火)に行われる成果発表会(最終発表会)に向けて、追加研究とポスター修正など発表内容の改善に取り組みます。1年間かけた課題研究が充実したものになるよう今後も頑張ってください。

2023年12月9日 国際科学オリンピック強化講座(化学)

 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所特任准教授の佐藤綾人先生を講師にお迎えして、国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました。今年度は「蛍光と発光:分子と光が作る現象を理解する」というテーマのもと、本校生徒のほかに、鈴鹿中等教育学校の生徒も参加し、26名の生徒が熱心に実験に取り組みました。

 午前中は蛍光色素フルオレセインやpH指示薬フェノールフタレインの合成を行い、蛍光の観察等を行いました。フルオレセインとフェノールフタレインは分子構造がよく似ているにもかかわらず性質が大きく異なることから、生徒は分子構造と性質の関係について学ぶことができました。

午後からは、発光物質に関する実験を行いました。内容はシュウ酸ジフェニルと過酸化水素が反応することで蛍光染料が発光するもので、サイリウム(ケミカルライト)ペンライトでも使われているものです。生徒は午前中の蛍光物質と比較し、蛍光と発光の違いを学ぶことができました。

 その後、アシスタントとして来校していただいた本校卒業生2名から、大学生活や研究についてのお話をしていただきました。生徒は先輩のリアルな学生生活の話を聞き、卒業後の進路についてのイメージを膨らますことができました。

2023年11月20日 地域のPBL中間発表会

 1年生のSS探究Ⅰ選択者は、2学期からグループに分かれて「地域のPBL」グループ活動に取り組んでいます。PBLとは、Project Based Learning(課題解決学習)の略です。本校で実施している地域のPBLは、グループごとに地域が抱える課題をひとつ取り上げて現状を調べ、解決策を提案するというもので、2年生に行う課題研究の前に科学的な手法を学ぶことを目的としています。

 各グループはさまざまな課題に向き合い、現状把握から解決策の提案をスライドにまとめ、中間発表会で発表しました。今回の発表で明らかになった課題は今後改善し、1月に行う学年発表会(最終発表会)につなげていきます。学年発表会が充実したものになるよう、引き続き頑張ってください。

 また、SSアドバンス探究A選択者は、ハチミツを用いた体験を通して、探究を進める上で必要な合意形成について学びました。なお、SSアドバンス探究A選択者も地域のPBL活動に取り組んでおり、1月の学年発表会(最終発表会)は、SS探究Ⅰ選択者と合同で行います。

2023年10月28日 国際科学技術コンテスト強化講座(情報)

 10月28日(土)、三重大学教授の萩原克幸先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(情報)を行いました。内容は情報オリンピックへの参加で必要となるC言語の基礎学習と、演習を行いました。今年度は本校生徒のほかに、桑名高校の生徒も参加し熱心に学びました。

 なお、今年度の情報オリンピックは11月16日まで受け付けしており、たくさんの生徒にチャレンジしてもらいたいと思います。

2023年9月16日 国際科学技術コンテスト強化講座(地学)

 9月16日(土)、筑波大学元教授の久田健一郎先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を行いました。内容は地学オリンピックの説明、地学オリンピックの過去問題の解説および地質学に関する講座と、岩石標本や化石の観察・スケッチ等の実習でした。今年度は本校生徒のほかに、津西高校、上野高校の生徒も参加し、熱心に学びました。既に地学オリンピックの申し込みは始まっており、この講座で興味を持った生徒には、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。

2023年9月6日 OB講演会兼SSH講演会

 9月6日、シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢(伊勢市観光文化会館)において、OB講演会兼SSH講演会を開催しました。今年度は本校40期卒業生の中村友哉様にご講演いただきました。中村様は東京大学在学中から人工衛星の打ち上げに関わり、現在は株式会社アクセルスペースCEOとして活躍されています。講演では宇宙を身近なものにというテーマからお話しいただき、生徒も興味深そうに聞いていました。また、講演後には質問をする生徒も多くいましたが、丁寧にご対応いただけました。ありがとうございました。

2023年8月24日 水産研究所フィールドワーク

 希望者を対象に、8月24日(木)に志摩市浜島町の水産研究所を訪問し、海に関するフィールドワークを実施しました。午前中は調査船「あさま」に乗船し、海の透明度の測定やプランクトン採集などを行いました。CTDを用いた海水調査をしたり、調査船内を見学したりと、フィールドワークならではの貴重な体験ができました。

 午後は研究員の方による三重県の水産業に関する講義を受けました。三重県が抱える水産業の課題などについての説明では、熱心にメモをとる姿が見受けられました。

 今回のフィールドワークは参加希望者が少なかったのですが、その分深い学びのあるフィールドワークになりました。

2023年8月21日~23日 第13回高校生バイオサミット

 慶應義塾大学主催の高校生バイオサミットが山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学で開催されました。今年度は全国から95チームの高校生がエントリーし、その中でレポート審査とZoomによる口頭発表での予選を通過した32チームが参加できます。

 本校からは「民間薬『へいさく』の効果とその原因物質」と題して2年生5名が計画発表部門への出場を果たしました。この班は上級生の研究を引き継いでおり、先行研究から明らかになったことに加えて自分達の行った検証や考察をまとめた発表を行い、審査員特別賞を受賞しました。

2023年8月18日 分子科学研究所訪問

 8月18日、愛知県岡崎市にある分子科学研究所に2年生6名が訪問しました。日本の中核的研究機関である分子科学研究所の設備の見学や講義と、瀬川泰知先生の研究室による実習や課題研究指導を受けることができました。実習ではナフタレンの結晶作成と顕微鏡観察、化合物の構造分析を経験させていただきました。また課題研究指導では大学院生のみなさんも議論に加わってくださり、これから課題研究を進める上で大変参考になりました。

2023年89,10 SSH生徒研究発表会

 文部科学省・科学技術振興機構が主催するスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が8月9日、10日に神戸国際展示場で行われました。本校からは「民間薬へいさくに関する研究」と題し3年生5名が出場しました。全国のSSH校をはじめ220校の高校生が一堂に会してそれぞれの研究成果を発表し交流を深める、活気ある2日間でした。

2023年8月2日~8月4日 SSH国内研修

 本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、その研究内容について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施しています。今年度は8月2日(水)から4日(金)にかけて実施することができました。

 今年度の研修先は関東方面で、1日目は本校から東京大学へ進学した卒業生による東京大学本郷キャンパスの見学を実施しました。生徒たちはキャンパス内を見学することで学生生活についてのイメージを膨らますことができたようでした。夜には大学を案内していただいた卒業生と筑波大学へ進学した卒業生も合流し、研修会を実施しました。卒業生と話す中で、受験勉強や学生生活などの経験をたくさん聞くことができ、有意義な研修会になったことと思います。

 2日目は筑波大学、JAXA宇宙センター、筑波実験植物園、3日目は農研機構の遺伝資源研究センター、食と農の科学館と、幅広い分野の施設を訪問しました。いずれも日本有数の科学技術系の施設で、展示内容も充実しており、生徒はガイドの解説に熱心に聞き入り、研修を進めることができました。3日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。

2023年7月25日 基礎実験講座生物(皇學館大)

 1年生のSSアドバンス探究A選択者を対象とした実験講座は、25日に3日目を行いました。この生物実験講座は皇學館大学教育学部の中松研究室で、中松豊教授をはじめとした研究室のみなさんおよび学生のみなさんのご教示のもと、アワヨトウの血球の食作用の観察を行いました。参加した本校生徒は、慣れない顕微鏡を操作しながら一生懸命観察に取り組みました。

2023年7月18,19日 基礎実験講座(物理・生物・化学)

 SSアドバンス探究A生徒を対象に、基礎実験講座を行いました。この講座を通じて本校の課題研究についての基本的な心構えなどを伝えるとともに、普段できない実験を行ってSSHの課題研究について体験してもらっています。今年度は、7月18日(水19の2日間にかけて実施しました。

 両日とも、SSHの課題研究等を頑張った本校の卒業生にもアシスタントとして参加していただき、充実した講座になりました。

 参加した1年生は、この2日間の講座を楽しんでもらうとともに、これまで学習してきた内容とは異なり、答えのはっきりしない問いに対する向き合い方などを学んでもらったことと思います。2日間の経験を生かして、今後は課題研究等に頑張ってもらえることを願っています。

2023年7月15日 SSH東海フェスタ2023

 東海地区の高校による課題研究発表会「SSH東海フェスタ2023」が、名城大学附属高等学校の主催で毎年開催されています。近年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったりオンライン開催となったりしましたが、今年は現地開催となりました。本校からは3年生が、口頭発表1本、パネルセッション1本、ポスター発表2本の研究成果を出展しました。

 その中で口頭発表が優秀賞を受賞することができました。これは参加24校中5校のみに与えられる栄誉です。他の発表も質疑応答したり、助言をいただいたりし、有意義な1日となりました。

2023年7月12日 SSH英語口頭試問

 3年生SS探究Ⅲ・SSアドバンス探究C生徒対象に、SSH英語口頭試問を行いました。SSH英語口頭試問は三重県内から6名のALTを本校に面接委員としてお呼びして、生徒たちはALTと11で自分たちの研究内容について英語でやりとりをします。

 3年生たちは皆、1年以上をかけて行ってきた研究を分かりやすく英語で説明できるようにしっかりと原稿を準備してきました。初対面のALTに英語で話すのは少し緊張したようですが、自分たちが頑張ってきた研究についてですので、自信をもって話してくれていました。国際舞台で活躍できるよう、これからもがんばってください!

2023年7月8日 第2回医学部講座

 伊勢高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として、三重大学の医学部を訪問し、大学の先生による講義と実習を受けさせていただく「医学部講座」を実施しています。今年度2回目は日(土)に行いました

 午前中は医学系研究科発生再生医学分野、大河原剛先生による動物の解剖~組織染色までの流れに関する講義、江藤みちる先生による発達障害(自閉症スペクトラム)に関する講義を受けました。午後は医学科の学生名にも入っていただいて、ラットの解剖およびHE染色の実習と学生との懇談会を行いました。

 21名の参加生徒は、講義と実習に熱心に取り組むとともに、医学部の学生生活や受験勉強のことなどについて、大学生とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。お医者さんへの道は大変なことも多いですが、夢の実現に向けて頑張ってください。

2023年7月6日 SS探究Ⅱ、SSアドバンス探究B 課題研究第1回中間発表会

 SS探究のメインプログラムである課題研究は、1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定をすることから始め、2年生のほぼ1年をかけて研究と成果のとりまとめを行います。2年生の1学期は、グループごとに研究計画を立てることが主な活動になります。76に第1回中間発表会を実施し、各班は研究計画とこれまでの進み具合を発表しました。

 SS探究Ⅱ選択生徒は、先に研究を終えた3年生や本校教職員から指導助言をもらい、今後の研究計画の改善に向けたディスカッションを行いました。

 SSアドバンス探究B選択生徒は、本校アドバンスコースなどを経験し、大学進学後各自の研究を進めている卒業生たちとZoomでつなぎ、研究内容についてディスカッションを行いました。

 今後、いよいよ2年生は計画にもとづいて本格的に研究に取り組みます。12月6日(木)には第2回中間発表会を行う予定です。充実した課題研究になるよう頑張ってください。

2023年617日 第1回医学部講座

 伊勢高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として、三重大学の医学部を訪問し、大学の先生による講義と実習を受けさせていただく「医学部講座」を実施しています。今年度回目は6月17日(土)に行いました。

 午前中は医学・看護学教育センターの太城康良先生による心臓や血圧に関する解剖生理学の講義、午後は「聴診器と水銀血圧計を使った血圧のアナログ計測」についての実習を行いました。

 21名の参加生徒は、講義と実習に熱心に取り組むとともに、医学部の学生生活や受験勉強のことなどについて、大学生とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。お医者さんへの道は大変なことも多いですが、夢の実現に向けて頑張ってください