学校長より

■あいさつ

令和6年4月8日






中野区立谷戸小学校長 宮内 敬子

 90名の1年生を迎え、15学級472人の児童で令和6年度の谷戸小学校がスタートしました。今年度も「健康、安全、人権なくして学校はなし」をモットーに、谷戸小学校の子どもたち、保護者の皆様、地域のために尽力してまいります。

4月8日、子どもたちは、希望に満ちたきらきらとした目をして、始業式の話を聞いていました。谷戸小学校の「や」は「やさしさ」、「と」は「トライ」、この合言葉は、子どもたちに根付いています。今年度も勇気をもって新しい学びに「トライ」してくれることでしょう。

私の目指す学校像は、「一人ひとりが輝き、互いに響き合う学校」です。これは人権教育の理念である「自分の大切さとともに他の人の大切さを認める」ことを基本に考えています。「一人ひとりが輝く姿」とは、自分の良さを見付け、自分の考えをしっかりともち、思いや意見を判断したり表現したりするなど、「主体的」に学習に取り組む姿です。「互いに響き合う姿」とは、相手の良さを認め、相手の思いや意見を最後まで聞き、相手の考えを取り入れたり、新たに考えを構築したりして深め合うなど、「対話的」に学習を進める姿です。

授業や様々な教育活動において、この2つの姿が常に絡み合って発揮されることにより、子どもたちの思考力、判断力、表現力は伸びていきます。

令和5,6年度は「中野区教育委員会 学校教育向上事業研究指定校」として、国語科の文学的文章を主体的に読む力を育てることに重点を置きつつ、子どもたちの言語能力の向上を目指し、学習指導要領の趣旨を十分に生かし、全ての教科・領域で子どもたちが、安心して力を発揮することができるように教職員一同、常に研鑽を積み重ね授業の工夫・改善に努めてまいります。

8月31日まで、教室棟増築工事のため校庭の一部使用が制限されますが、子どもたちの体力、気力の向上を目指し、今年度も、スポーツタイム、谷戸リンピック、走り方教室など、様々な取り組みを企画しています。体力の向上を図るとともに、子どもたちが生涯にわたって自分の健康に関心をもって健やかに生活できるように、健康教育、食育も含め計画的に指導していきます。

保護者の皆様、地域の皆様と連携し、教職員一丸となって、「知・徳・体のバランスの取れた子ども」「よく考えて自らの力で課題を解決しようとする子ども」を育ててまいります。ご理解ご協力よろしくお願いします。

学校経営方針の基本

教育目標

○考える子ども

○思いやりのある子ども

○たくましい子ども

 

目指す児童像

○知・徳・体のバランスのとれた心豊かな子

○学ぶ意欲をもち、自らの力で課題を解決しようとする子ども

○相手の考えを取り入れたり自分の考えと比較したりして、新たな考えを構築できる子

○自分の良さや相手の良さに気付き、認められる子

 

理念

○「や」やさしさをもとう やさしさを感じ取ろう

○「と」TRY 目標に向かってやってみよう、努力してみよう

 

目指す学校像

○一人ひとりが輝き、互いに響き合う学校

○教職員が力を合わせて教育に取り組む学校

○地域とともに歩む学校

 

学校経営の基本方針

 子どもにとっての最大の教育環境は教師自身であるとの思いに立ち、児童一人ひとりを大切にした学級経営を行い、健康・安全・人権に配慮した環境の中、学習・生活ができるように努める。そのような学級経営の基盤に立ち、学校の教育活動の中核をなす授業の充実を目指す。

 

 あいさつ、ルールとマナー、静聴、時間の意識など全教育活動において道徳教育を推進する。授業を大切にするとともに学校行事や体験活動等の教育活動を充実させ、学校の全教育活動を通し、知・徳・体の教育内容を確実に身に付けさせる。

 

 開かれた学校づくりの視点に立ち、積極的に情報を発信するとともに、家庭、地域との連携を大切にし、それぞれの教育力を十分に発揮し、児童の育成に当たる体制を築く。

 

 学習指導要領の主旨を十分に生かした教育活動の実施・授業改善、保幼小中連携教育の充実、いじめ防止の取組の推進、学力・体力の向上、デジタル技術の効果的な活用の推進、SDGsの視点を取り入れた教育活動などについて取り組む。

 

 特別支援教育を充実させ、集団の場での必要な指導や援助、個別に一人ひとりの困り感に応じた指導や支援を行う。

 

日常的にどのような空気間で子どもたちを包んでいるかを意識し、子どもが安心して自分の声を発することができる環境をつくる。年3回、いじめについて教員研修を行うとともに、いじめに関する授業を行い、「いじめを行ってはならない」という風土をつくる。また、早期発見、早期解決に努める。いじめの被害の内容によっては、児童の健康・安全を第一優先に考えて、中野区教育委員会や中野警察と連携し、解決にあたる。