いのち支える自殺対策推進センター革新的自殺研究推進プログラム(課題番号 JPSCIRS20210103)の研究委託を受け、「自殺未遂者の再度の自殺企図を防ぐための救急医療における自傷・自殺未遂レジストリの構築」(研究代表者:三宅 康史)を実施しました。
日本臨床救急医学会「自殺企図者のケアに関する検討委員会」内の「自殺企図者のレジストリ構築ワーキンググループ」と協働し、自傷・自殺未遂レジストリのプロトタイプを構築しました。また、研究代表者所属機関である帝京大学及び約10の共同研究機関において、システムの検証を行いました。
上述のプロトタイプをもとに、日本臨床救急医学会といのち支える自殺対策推進センターが協働して運用する形で、全国規模の継続的な自傷・自殺未遂レジストリの構築・活用を目指した本事業(JA-RSA)を開始しました。
2022年11月、参加の意を表明した医療機関の倫理審査を行い、承認を得た後、12月より症例登録が開始されました。
日本臨床救急医学会等において、JA-RSAの構築や運用に関して報告しました。
2023年7月、Webサイト(JA-RSA.net)をリニューアルしました。
2023年12月31日時点で、参加医療機関数57機関 、症例登録数2021件。
2024年6月、JA-RSAデータを研究等に利用いただけるようになりました。
2024年9月15日、国際自殺予防デーに合わせて、初の年次報告書(2024年報告書)を公開しました。
2024年12月31日時点で、参加医療機関数78機関、症例登録数4521件。
2025年3月、新システムによる症例登録を開始しました。
2025年5月、自傷・自殺未遂レジストリ(JA-RSA)が日本専門医機構認定救急科専門医取得および更新の要件である、「論文発表またはレジストリ登録」における日本救急医学会が認めるレジストリに追加されました。
2025年9月、2025年報告書を公開しました。