Webex Webinarsでのリアルタイム配信型授業の実施手順
1. Webex Webinars について
1つのウェビナー(授業)あたり、1000名まで参加可能です。
ウェビナー(授業)を開催する先生は、大学の契約と紐づいた Webex アカウントが必要ですが、参加する学生の Webex アカウントは不要です。
先生方のアカウントの取得方法は本ページ内「大学の契約と紐づいた Webex アカウントの取得(初回のみ)」をご覧くださいWebex Webinars は Meetings とは異なり、出席者(学生)のマイクのミュートを主催者(教員)が制御できます。(※出席者側のカメラ映像は送信されません)
そのため学生へのマイクのミュートの指示が不要です。
1.1. リアルタイム配信型遠隔授業に使用するツールについて
このサイトでは、Webex を使用する例を挙げていますが、Zoom など他のツールを否定するものではありません。 ご自身で実施できるツールで、セキュリティ等に十分配慮し、実施していただければと思います。
2. 必要なもの
Webex アカウント
利用のためのアカウントは大学の契約と紐づいたものとなります。 詳しくは、以下の手順をご覧ください。
参加する学生のアカウントは不要です。
ネットワークに接続したPC
有線接続を推奨します。Wi-Fi を使用する場合は、よほど環境が良くないと映像が乱れることがあります。
Wi-Fi は電波の強度だけでなく、他のユーザの利用等によって環境が変わります。
以前大丈夫だった場所でも、問題なく実施できるとは限りません。
PCに接続したマイク
ノートPC等に内蔵されているものでも使用できなくはありませんが、別途USB接続のマイクやヘッドセットをご用意いただくことを推奨します。
また、講義室で対面とオンライン同時のハイフレックス授業を行う場合は、講義室用マイクの音声をPCに入力するのが良いです。
ただし、講義室マイク音声のOUTが簡単に接続できない講義室もありますので、予めご確認ください。
PCに接続したカメラ
講師映像を配信しない場合は不要です。
ノートPC等に内蔵されているものでも大丈夫です。
説明用資料
PowerPoint や AcrobatReader の画面を共有することで、学生に資料を提示できます。
資料の配布や出席確認、課題、質問等はアイアシスタント2.0のLMS機能(WebClass)をお使いください。→ アイアシスタント2.0 OR 岩手大学WebClass
3. 利用の手順
主な流れは以下の通りです。
3.1 大学の契約と紐づいた Webex アカウントの取得(初回のみ)
3.2 授業前の準備
3.3 授業の実施
3.4 授業の録画と公開(任意)
3.5 ブレイクアウトセッション(任意)
3.1. 大学の契約と紐づいた Webex アカウントの取得(初回のみ)
以下のページから、利用申請を行います。
3.2. 授業前の準備
Webex Webinars は、 本学のWebexサイト( https://iwate-univ.webex.com/ ) にログイン後、 ページ左メニューの「Webinars」をクリックし利用します。
3.2.1. ウェビナーのスケジュール登録
「ウェビナーをスケジュール」をクリックし、ウェビナーのスケジュールを登録します。
※ページ左メニューの「Webinars」→「ウェビナーをスケジュール」をクリック、からでも同様の操作が可能です。
※表で「任意」となっている項目は、変更したい場合は変更して構いませんが、基本的に初期値のまま登録することをおすすめします。
表:基本設定
表:セキュリティ
表:音声接続オプション
表:詳細オプション
表:ウェビナーのオプションを編集
最後に「スケジュール」をクリックし、スケジュールを登録します。登録後、登録したウェビナースケジュールが表示されます。
主催者宛にウェビナーが登録された通知メールが送られますが、このメールには、 ウェビナーの主催者キー(主催者権限を強制的に取り返す際に使用)やパネリスト用パスワードなど、重要な情報が記載されていますので、 学生等には絶対に転送しないでください。
ページ左メニュー「Webinars」から「マイ ウェビナー」で、登録した授業(ウェビナー)が表示されていることを必ず確認してください。
以降の操作は、このページから行います。
また、テンプレートにしたいウェビナースケジュールの「テンプレートとして保存」からテンプレートとして保存できます。そのテンプレートをスケジュール登録時に選択すると、一部内容を引き継いで登録可能となり便利です。
3.2.2. 予行演習
注意: この操作は、学生にウェビナー(授業)の連絡をする前に行ってください。
ページ左メニューの「Webinars」→該当するウェビナーの「開始」をクリックし、予行演習を開始します。 資料共有(提示)などの操作をご確認ください。
別のPCから、出席者用ウェビナーアドレスにアクセス(設定したウェビナーパスワードが必要)すると、 学生がどのように参加するか、どのように見えているかなども確認できます。
一通りの確認が終わったら「ウェビナーを終了する」で一旦ウェビナーを終了します。
3.2.3. 学生への連絡
対象学生に以下の情報を連絡します。
学生への連絡は WebClass の「資料」や「タイムライン」を使っていただくのが良いようです。
出席者用参加リンク(URL)
出席者用ウェビナーパスワード
「出席者用参加リンク(URL)からアクセスするとパスワードは自動で入力されます」と記載していましたが、 iPadOS から学生が参加する場合、イベントパスワードの入力が必要なことが分かりました。
出席者用参加リンクとあわせ、出席者用ウェビナーパスワードを必ず学生に通知するようご注意ください。
参加時に氏名、メールアドレス、ウェビナーパスワードの入力が必要なこと
これはWeb会議サービスへのユーザ(アカウント)登録ではなく、参加する時の表示名である。
メールアドレスには大学のアドレスを入力
氏名入力時の形式(実際の氏名か学籍番号かあるいは両方か、など)
うまく視聴できない場合は後から録画したものを視聴できること(録画してある場合)
3.3. 授業の実施
授業の時間になりましたら、①「Webinars」から②「マイ ウェビナー」の開始したいウェビナーの右側の③「開始」ボタンをクリックし授業を開始します。(右図参照)
ウェビナー日時に設定した期間でしたら何度でも終了・開始できますが、終了するたびに学生が退席させられ、 学生に改めて参加するよう誘導するのが困難ですので、
授業開始後は授業終了までイベントを終了しないようご注意ください。
授業の録画は、先生方が授業中に手動で行う必要があります。詳しくは以下の「授業の録画と公開(任意)」をご覧ください。
3.4. 授業の録画と公開(任意)
授業中、録画ボタンを押すと授業内容が Webex サーバ上に録画され、動画のURLとパスワード(設定していれば)を伝えれば学生も視聴できます。
ボタンをクリックし明示的に録画を終了できますが、録画したままイベントを終了しても録画は終了します。
録画した動画は、ページ左メニューの「録画」から一覧できますが、 こちらに表示されるまでには少し時間がかかり、録画終了直後は表示されません。
一覧に表示されていない場合は、画面を更新するか、しばらく待ってからご確認ください。
3.4.1. 録画ビューの設定
Webexにクラウド録画する場合、以下のように録画のレイアウトが設定できます(下図③参照)。
手元のPCにローカル録画する場合は、録画のレイアウトが選択できません(「重ねて表示」レイアウト固定)のでご注意ください。
1. 本学のWebexサイト にログインし「設定」をクリック(右図①)
2. 基本設定内の「録画」をクリック(右図②)
3. 録画のレイアウトを選択し「保存」をクリック(右図③、④)
なお、録画のレイアウトについては「表:録画のレイアウト」をご覧ください。
3.4.2. クラウド録画した動画を公開(共有)する方法
Webexにクラウド上に録画した動画を公開(共有)する場合、操作方法は以下の通りです。
※2023年3月8日よりデータの保持期間のポリシーの変更があり、録画データの保持期間が「無期限」から「360日」へ変更されました。
一時的な共有方法としてご活用ください。
詳細については「お知らせ」の「データの保持期間の変更について」をご覧ください。
1. 本学のWebexサイト にログインし「録画」をクリック(右図①)
2. 公開したい動画の「共有」ボタンをクリックする。(右図②)
3. 「録画共有」ウィンドウが表示され、
共有URL(右図①)
パスワード(右図②)
をコピーして参加者等にWebClass等でお知らせする。
※共有URLには公開オプションがあり(右図③)、そちら動作ついては「表:共有URLの公開オプション」をご覧ください
表:共有URLの公開オプション
3.4.3. ローカル録画
Webexでローカル録画する場合、操作方法は以下の通りです。
1. [◎録画]をクリック(右図参照)
2. ポップアップ上の「マイコンピュータに録画」をクリックして選択(右図参照)
図:録画ボタン
3. ポップアップ上の[◎録画]をクリック
4. ウィンドウが表示され録画ファイル(mp4形式)の保存先を指定(右図参照)
図:録画ファイルの保存先指定
5. 「録画中...」と表示が変わり、録画状態となる(右図参照)
図:録画中
6. [□停止]をクリックすると録画状態を停止
(補足)[一時停止]をクリックすると録画を一時停止することが可能(右図参照)
図:録画の一時停止中
3.5. ブレイクアウトセッション(任意)
3.5.1. 概要
ブレイクアウトセッションとは、会議参加者をより小さなグループに分けて、グループディスカッションをするための機能です。同じブレイクアウトルームに参加したユーザ同士のみで、やり取りができます。主催者はブレイクアウトルームの行き来が可能です。
Webex Webinars のブレイクアウトセッションは、主催者がブレークアウト セッション間で出席者の移動ができないため、ここでは Webex Meetings を使用する方法を説明します。
3.5.2. 事前準備
本学のWebexサイト( https://iwate-univ.webex.com/ ) にログイン後、ページ左メニューの「ホーム」をクリックし、「ミーティングをスケジュール」をクリックすると
「Webex Meetings」のスケジュールを設定するページに移動します。項目は「Webex Webinars」のスケジュールと同様に設定して下さい。
「詳細オプション」→「ブレイクアウトセッションを有効にする」にチェックを入れてミーティングを保存すると、ブレイクアウトセッション機能をONにした状態でミーティングを開始できます。
※上記にチェックを入れずに開始しても、「・・・(その他のオプション)」→「ブレイクアウトセッションを有効にする」からでもONにすることは可能です。
3.5.3. 操作方法
1. Webex Meetings を開始
ページ左メニューの「カレンダー」(下図①)→「すべてのミーティングとウェビナー」(下図②)を選択し、今後のスケジュールを表示。該当するミーティングスケジュールの[開始](下図③)をクリックして開始する。
図:ブレイクアウトセッションの開始
2. ブレイクアウトセッションの有効化(※スケジュールで設定してない場合必要)
[ブレイクアウトセッション]→[ブレイクアウトセッションを有効にする]をクリック(下図参照)
図:ブレイクアウトセッションの有効化
3. ブレイクアウトセッションの割り当て
下部に[ブレイクアウトセッション]ボタンが表示されるのでクリック、「ブレイクアウトセッションの割り当て」ウィンドウが表示され、セッション数を入力し、「手動」を選択し[割り当て作成]ボタンをクリック(下図参照)
図:ブレイクアウトセッションの割り当て
4. ユーザの移動
「未割り当て」からユーザをクリックで選択し(下図①)、[セッションに移動](下図②)をクリックし、移動させたいブレイクアウトセッション名(下図③)をクリックし移動する。
図:ブレイクアウトセッションの割り当て
6. 各セッションへの参加方法
「参加者」(下図①)を開くと、「メインミーティング」と「ブレイクアウトセッション」(下図②)が表示される。また、主催者は各セッションの[参加](下図③)をクリックすることで、そのセッションに参加できる。
図:「参加者」の表示
8. セッションから退出
[セッションから退出](下図①)をクリックすると、ウィンドウが表示される。ウィンドウ内の[セッションから退出](下図②)をクリックするとセッションから退出できる。退出すると「メインミーティング」に戻ることができる。
図:「セッションから退出」ウィンドウ
3.5.4. 補足
(補足)セッションに割り当てたユーザを削除、別なセッションに移動
移動後に、「ブレイクアウトセッション」一覧よりユーザを選択し、[削除](下図①)をクリックすると削除し、ユーザを未割り当て状態に戻すことが可能です。
また、[移動先:](下図②)をクリックし、移動先のセッション名を選択するとユーザを別なセッションに移動することができます。
図:割り当てたユーザの削除と移動
(補足)指定した参加者のセッション間の移動操作を許可する(役割「共同主催者」)
参加者を役割「共同主催者」に変更することで、セッション間の移動操作を許可することができる。
[参加者]ボタン(下図①)より参加者を表示、対象となる参加者(下図②)を右クリック、「役割の変更」→「共同主催者」(下図③)をクリックすると変更することができる。
図:共同主催者への変更
4. 参考資料
webex ヘルプ センター