3学年 最先端科学・海外研究セミナー・文型探究講演会①
8月20日(火)5・6校時の3年生理数科と普通科の課題研究活動では、理型は北見工業大学から7人の講師の方をお迎えして自身の研究を中心に最先端科学の現状や展望と海外での研究生活についての講義を、文型は北海道立北方民族博物館から笹倉いる美氏をお招きして人文・社会科学研究に関わる講演を行いました。
講師の方からは研究についてのたくさんの写真や動画が紹介され、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。セミナー終了後のアンケートではたくさんの感想が寄せられ、実り多い時間であったことが伺えました。
<理型>
・研究に対する姿勢など自分が大学に行った時の取り組み方を学ぶことができた。
・大学受験の勉強のモチベーションになった。コミュニケーションをとることが苦手だが、克服できるよう頑張ろうと思った。
・初めて聞いた言葉も説明や画像などで理解しやすく興味深いもので、新たな知識を得ることができた。
・高分子の研究に将来的な可能性を感じた。高分子の志望でこの分野もいいと感じた。
・エネルギーの可能性を知り、とても興味深かった。
・メタンによって今後地球温暖化が改善されることが少し想像できた。
・バスの減便や運転手の人手不足など田舎が抱える問題をダイレクトに解決できるような研究でとても興味が湧いた。
・バスロケを実際に作った方に会えてとても嬉しかった。
・工学があってこそ医療が成り立っているのだと知り、驚いた。
・患者に対して間接的に命を救っている工学部の皆さんはとても素晴らしいと感じた。
・実験を見ることができて良い経験になった。
・大学を選ぶときは偏差値だけでなく、研究できる内容や規模をしっかりと確認するべきであることを知った。
<文型>
・今あるものを残して後世につないでいくことに魅力を感じた。
・自分は大学でデザインについて学びたいと思っているが、博物館の展示にもデザイナーが関わっていると知り、さらに興味が湧いた。
・北方領土に昔住んでいたウイルタの人々が住まいを追われて移住先の網走で差別にあっているときに、北見北斗の先生が差別についての運動をして助けたと聞き、嬉しくなった。博物館は全国色々なところにあると知って、行きたくなった。
・世界の言語が統一された方が国と国の間でより深い交流ができ良いのではないかと考えていたが、言語が無くなるということはその民族の歴史や民族の人たちの思いも無くなるということなのだなと思った。日本では英語教育が推進されているが、日本語や古文も大切にしたいと思った。
・調べる物には調べられる側の立場があることを改めて感じた。だから調べるにおいて、中途半端に知ってしまうことや理解したつもりになるというのは良くないことだと思った。また、調べ物の発表の時にも誤った情報を言わないように、情報の入手先に気を付けることが必要だと思った。
次回は9月3日(火)、最先端科学・海外研究セミナー・文型探究活動講演会の2回目です。
講師紹介 ※順不同、役職と専門は令和6年8月末現在
蔭西知子 助教(植物科学)
「北見工業大学の植物の研究と海外での研究生活のはなし」
宮﨑健輔 准教授(高分子化学)
「天然芳香成分を用いたプラスチックリサイクル」
坂上寛敏 准教授(エネルギー環境工学・触媒化学)
「温泉付随ガスの利活用に向けて−メタン直接改質反応による水素生成−」
升井洋志 教授(情報工学・データサイエンス)
「世界と北見をデータでつなぐ」
大津直史 教授(医療材料工学・物性物理学)
「医療技術を支える工学-生体適合材料研究の最前線-」
竹腰達哉 助教(電波天文学)
「サブミリ波望遠鏡アステと超伝導技術で探る宇宙」
澤田宙広 教授(大域解析学)
「ポアンカレ予想の解決と、その後の流体方程式研究の発展」
笹倉いる美氏
北海道立北方民族博物館 学芸主幹(民族学・博物学)
「文系の調査研究とは何か?~学芸員の仕事を通して~」
笹倉氏の講演を聴講する文型生徒たち