オホーツク巡検
10月30日(土)に、北斗高校のSSHの事業の一つである「オホーツク巡検」を実施しました。今年度は1年生6名と2年生4名の計10名が、環境課題に係る科学技術の理解を深めるため積極的に参加しました。
1カ所目は、世界でもトップクラスの高性能廃棄物処理プラントを持つ「イトムカ鉱業所」です。「イトムカ」とはアイヌ語で「光り輝く水」の意味で、良質な水銀が生産されたところです。最初に職員の方から、「イトムカ水銀鉱山」の歴史や現鉱業所の役割について、講義をいただきました。その後は、鉱業所の見学。水銀鉱山時代の「選鉱所」を皮切りに、使用済み蛍光灯や乾電池などの処理施設を、詳細な説明のもとで見学させていただきました。その他にも、水銀の重さや浮力を実感できる体験をさせていただきました。説明してくださった職員の方が高校の大先輩だったこともあって、生徒達にとっては進路のことも考える良い機会になったようです。
2カ所目は、オホーツク地方で唯一の多目的ダムである「鹿ノ子ダム」です。鹿ノ子ダムは、北斗高校の1年生が全員で水質調査をしている常呂川の最上部に位置しています。ここでも最初に職員の方から、その設置目的、防災に向けての役割、発電の仕組みなどに関して講義をいただきました。生徒達にとって平成28年8月の洪水は記憶に新しく、「治水」の重要性を改めて感じていました。講義終了後には、鹿ノ子ダムの「ダムカード」もいただきました。ダムの内・外部を見学させていただいた後は、参加10名全員で記念撮影。最後は、人造湖側とその逆側を上から眺めて比較。「放水の様子を見たかった」という生徒もいましたが、それはまたの機会ですね。
イトムカ水銀鉱山の歴史と現鉱業所の役割について説明を受ける▶
使用済み蛍光灯や乾電池の処理施設の見学 ▶
鹿ノ子ダムにて ▶