令和4年2月26日(土)、希望生徒を対象にオホーツク海調査を行いました。
この日は快晴で気温も5℃まで上がる絶好の実習日和の下、1年生16名、2年生3名が流氷およびオホーツク海沿岸に生息する野鳥について理解を深めました。
流氷実習では、網走市北浜海岸に打ち寄せられた流氷の前で、雪氷学を専門とする北見工業大学の舘山一孝先生から流氷の特徴についての説明を受けました。十数年ぶりに形成されたという流氷山脈や沿岸に発生していた蜃気楼を観察した後、測定機器を使って流氷と海水の塩分濃度の違いを確認しました。
野鳥観察実習では、濤沸湖水鳥湿地センターのレクチャー室で保全生態学を専門とする東京農業大学の白木彩子先生からオホーツク海沿岸に生息する野鳥についての講義を受けました。続いて濤沸湖畔に移動して、フィールドスコープと双眼鏡を使ってオオハクチョウやカモ類を観察しました。この日は濤沸湖全面が結氷していたため鳥類の飛来数が少なかったのが少し残念でした。
船上実習では参加者全員で流氷観光砕氷船おーろら号に乗船し、船上のデッキから流氷や野鳥を観察しました。船上では、生徒たちの流氷や野鳥に関する疑問について大学の先生方から回答していただきました。
参加した生徒からは「今まで海鳥を見ても種類まではわからなかったけれど、今回の調査で見分ける方法を知れてよかった」「それぞれの研修場所で、あっという間に時間が過ぎてしまった。もっと学びたいと思った」などの声が聞かれました。
舘山先生から流氷について説明を受けている生徒
沿岸に発生している蜃気楼を観察中
海水の塩分測定
白木先生の講義