SSH阿寒巡検
2020年10月17日、1年生9名と2年生4名、計13名の有志生徒がSSH阿寒巡検に参加しました。
この巡検は地域の自然を理解することを目的に平成29年から毎年行っているもので、今年は釧路市阿寒町の(一財)前田一歩園財団管理山、阿寒湖チュウルイ湾を訪ね、森林やマリモに関する実習や泥火山の見学、マリモの保全活動を行いました。
前田一歩園財団管理山では、(一財)前田一歩園財団森林保全課課長の酒井賢一氏から森林の管理や役割についての講話を受けた後、林尺と直径巻き尺を用いて樹木の胴径を測定しました。その後、測定した胴径を過去のデータと照合し樹木の成長の速さを確認しました。また、森林内にある泥火山(地中から泥と温水が噴出している場所)を観察しました。
阿寒湖チュウルイ湾では釧路市教育委員会マリモ研究室の学芸員である尾山洋一氏からマリモの生態や保全についての講話を受けた後、マリモの保全活動を行いました。尾山学芸員の指導の下、世界でも阿寒湖にだけ生息する希少な生物であるマリモに触れる機会も得られました。最後に保全活動として、マリモの生育を妨げる水草を湖畔から管理施設まで運搬しました。
晴天の下で全行程を終えることができ、生徒からは「自然管理や保全活動の内容を知ることができて森林の大切さを再認識しました」「マリモへの興味関心が深まりました」「改めて環境保全の大切さを認識しました」などの感想が聞かれました。
今回の巡検に多大なご協力をいただいた酒井様、尾山様には心より感謝申し上げます。
▲林尺を用いた胴径の測定
▲泥火山から噴出している泥の温度の測定
▲尾山学芸員によるマリモの生態についての説明
▲乾燥させた水草をコンテナに詰める