オホーツク海調査 ― オホーツクの自然を学ぶ ―
令和3年2月27日(土)、1年生14名、2年生24名がオホーツク海調査に参加し、流氷およびオホーツク海沿岸に生息する野鳥についての理解を深めました。
流氷実習では、網走市北浜海岸に打ち寄せられた流氷の前で、北見工業大学の舘山一孝先生から流氷のできかたについて説明を受けた後、測定機器を使って流氷と海水の塩分濃度の違いを確認しました。実習の最後には、砂浜に落ちているジュエリーアイスを観察をしました。
実習時の外気は約-5℃。平年並みの気温だったのですが、海岸は強い風のため手足がかじかむ寒さでした。
野鳥観察実習では、まず初めに濤沸湖に隣接する濤沸湖水鳥湿地センターで東京農業大学の白木彩子先生からオホーツク海沿岸に生息する野鳥についての講義を受けました。次に濤沸湖畔に移動して湖面を泳ぐハクチョウやカモ、周辺の樹木に留まったオオワシやオジロワシなどをフィールドスコープと双眼鏡を使って観察し、エサの取り方の違いを種類ごとに記録しました。
最後に、参加者全員で流氷船おーろら号Ⅱに乗船し、船上の展望デッキから流氷や野鳥を観察しました。
前日まで沿岸から遠く離れていた流氷が当日の強い風によって海岸に吹き寄せられたため、流氷を割りながら進む巡行を体験できました。また、流氷に乗ったオオワシも観察することができるなど、充実した実習になりました。
北浜海岸の実習のようす
打ち寄せられた流氷を使って説明する舘山先生
海水の塩分測定
学生がドローンで記念撮影をしてくれました
白木先生による野鳥に関する講義
カモメの識別をしているようす
流氷船おーろら号Ⅱの展望デッキに立つ生徒たち
流氷帯の中を巡行中
船上で野鳥と流氷の説明を受ける