イベント>R7年度
SSH科学講演会
11月28日(金)5・6校時、1・2年生を対象にSSH科学講演会を開催しました。
この講演会は次の3つを目的として実施しました。
・最先端の科学技術研究の話題に触れ、科学技術に対する興味・関心を高める。
・国際的な研究協力の現状や科学と社会の関わりについての見識を深める。
・触媒化学の基礎と環境汚染の実態について理解する。
講師には北海道大学大学院 地球環境科学研究院 神谷 裕一教授をお招きし、「農業活動に伴う環境汚染と汚染環境を浄化する技術について」のテーマでご講演いただきました。
講演では、過剰な窒素肥料が環境汚染を引き起こす仕組みと地球温暖化に及ぼす影響について分かりやすく解説していただきました。また、私たちの暮らす北見地方でも硝酸態窒素による地下水汚染が環境基準を超過している現状が紹介され、生徒たちは地域との深い関わりを実感していました。さらに、今年のノーベル化学賞を受賞した北川進・京都大学特別教授のグループが開発した亜酸化窒素濃縮のための新しい材料についても触れられ、環境問題解決への最先端研究が大きな期待を集めていることが示されました。生徒たちはメモを取りながら熱心に耳を傾け、講演後の質疑応答では1年生からも積極的に質問が寄せられました。最後に神谷教授から、自身が大切にしているネイティブアメリカンの言葉
“We do not inherit the Earth from our Ancestors, we borrow it from our Children.”
(この地球は先祖から受け継いだものではなく、子どもたちから借りているものである)
が紹介され、講演を締めくくられました。
生徒たちにとって、環境問題と未来について深く考える貴重な学びの機会となりました。
北海道大学大学院地球環境科学研究院・環境科学院
▼1年生からも質問が続いた
▼質問に答える神谷教授
▼生徒を代表して謝辞
▼司会進行は生徒が担当