高知県立中村特別支援学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本校は高知県の西部の幡多地域に位置し、四万十市古津賀地区にある学校です。歴史的には、一条教房氏が大化の改新後に設置された「幡多郡」が本地域の由来となっています。また、四万十市の街並みは、都を懐かしんで作られたとされる碁盤の目状となっています。文化的には、夏の終わりを告げる「大文字の送り火」や11月に行われる「一条大祭」などがあり、小京都中村を代表するものとなっています。自然も豊かで校歌の歌詞にありますように緑に囲まれており、学校から少し南に行くと太平洋が一望できます。北には豊富な原生林、その間を日本最後の清流と呼ばれる四万十川が流れるなど、自然の恵みが豊かな地域です。
学校は昭和24年に高知県立ろう学校幡多分室として設立され、高知県立幡多ろう学校、高知県立中村養護学校、平成23年度には、知的障害と肢体不自由の子ども達を教育する「知肢併置の特別支援学校」となり、肢体に不自由のある子どもたちも同じ教室でともに学んでおります。平成25年度には、校名を中村特別支援学校に変更し、令和3年度には、学校創立50周年を迎えました。近年では、障害の程度が重度化・多様化傾向にあり、医療的ケアの必要な児童生徒も在籍しています。
さて、令和7年度も様々な取組を行っていきたいと考えておりますが、主な取組としていたしまして、5つの重点目標を掲げ、その目標達成に向け、教育活動を行ってまいります。
1 自立活動の授業内容の充実のために、児童生徒の実態を的確に把握し、障害による困難さの背景や要因を考えるとともに、よりよい教育課程の改善に向けて取り組む。
2 卒業後の豊かな生活につなげるための「地域で働く生活」を考えた教育内容を取り入れ授業に生かす。
3 障害による苦手さや困難さにICTを活用して効果的に学ぶ児童生徒を育成する。
4 子どもに向き合う時間、自分自身を高める時間の確保と、一人一人の力が生かせる職場づくりを行う。
5 教職員の服務規律の確保を徹底するとともに、職員一人一人が自己を見つめ直し、風通しの良い職場づくりを進める。
これら5つの目標をもとに、児童生徒の興味関心を広げることができるよう努めます。また、卒業後の進路についても、高等部から考えるのではなくはなく、小学部や中学部の児童生徒の現在、そして将来のQOLの向上に向けて、しっかりと考えてまいります。併せまして、保護者や地域から信頼していただけるよう、児童生徒に寄り添いながら、すべてにおいて「やさしい学校」でありたいと考えています。以上のことを教職員一同、全力で取り組んでまいります。皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年4月吉日 校長 細木 秀紀